インドネシア語検定B級問題解説3(2020/1実施分)
解く前の注意
大問3の文法問題はきちんと勉強していれば満点を狙える問題が多い。
imbuhan:接尾辞に関する問題、前置詞、受動態に関する問題、重複語に関する問題、kalimat rancu(曖昧な文章)といった感じ。
kalimat rancuに関しては、私にはまだこの問題がどういう問題なのかはっきりとわかっていないので解説できません。
問題解説
問1)membuat sesuatu berada di ... : 「ある物が…(基語)にあるようにする」という意味になるme-kanをえらぶ問題。基語をdiの後に入れてみて意味が通れば正解。必然的に、この場合は場所を表す単語になるはずなので、BとDは間違い。Cのmengutarakanは「utara : 北」でなく「表現する」という動詞なので×。
問2)berpulang : 死去する を知っていればすぐ正解できる。消去法ならば、Aはustaz (イスラム教師)が Tuhanを対象にしている形になるので消去できる。Bは「dipulangkan ke negara asal : 帰国させられる」のように使われる。Dは「terpulang : 任される」だが 使用される頻度は少ない模様。
meninggal dunia もそうだが、死ぬというのは [帰らされる
me-kan(他動詞)」でなく「帰る ber-(自動詞)」の形が自然ということだろうか。
問3)mentransfar uang ke rekning / mentransfer (送金・振込する)なのでお金を流れがある以上 keがふさわしい。
インドネシア語検定試験 非公式問題集
の前置詞の項が一番詳しくてわかりやすい。
https://indonesia-jaman.blog.ss-blog.jp/2005-09-04-2
A. 「Demi Allah / 神に誓って」、ニュースでインドネシア語を勉強してきた身なので、自分は出会ったことない使い方だがメジャーな言い回しのようす。
問4)kata serapan (外来語、借用語)問題。基本的にはインドネシア語として正しい綴りのものを選ぶだけ。
正解はC、elit でなく eliteが正しい綴り。
2次試験でも、インドネシア語読みをしないといけないところを、英語読みするときっちり減点されるので注意。
https://hot.liputan6.com/read/4347969/175-kata-serapan-dari-bahasa-inggris-lengkap-dari-a-sampai-z
この辺りにざっと目を通して、うっかり間違えないようにすればOK。
問5)受動文の正誤問題。別記事で解説してます。
Bが平叙文に直したときdipindah --> memindah となり、おかしい。
問6)ter-の役割を問う問題。
「terlapor : 報告者」という名詞。
他に「~する人」という意味になるter~は、terpidana, tersangka, terdakwa, tergugat、などがある。Cが正解。
A, B, Dは 受動的な意味の形容詞や動詞。
問7)pesakitan : 被告人/受刑者 ,, ここでしか見たことない。
bertobat :改悛する。悔い改める。
上記の単語が分からなくても、setelah dihukum (刑を下される), dunia hitam (裏社会)が分かれば問題を解ける。
A. menjauh が正しいとすれば、 menjauh は自動詞なので 必ず後ろに前置詞をとって、「menjauh dari dunia hitam 」が正しいはず。
B.memperjauh という形は無い。仮にあったとして、「memperpanjang:さらに長くする」のように、さらに遠くするでは意味がおかしい。
C.menjauhkanはどうか?menjauhkan : membuat menjadi jauh なので、「(対象を)遠ざける」という意味になる。自ら遠ざかることはできても、「裏社会」を遠ざけるということはできないだろう。
D.であれば、(自分が)遠ざかる、となるためこれが正解。
pesakitanのような単語はB級レベルだとは思わないので、こういった単語に惑わされずに別アプローチで回答できるようにすればよい。
問8)重複語の用法。
C はtampan :かっこいい でtampan-tampan で特に特別な意味がない一般的な重複の形。なのでtampan-tampan が使われる文例としては、Laki-laki di daerah di sana tampan-tampan tetapi hatinya buruk. のような形しかないのではないだろうか?
Aはクラゲ、kupu-kupu やlaba-labaのような形。
Bは上記Cで書いたような形式で、成績は高いけれどもわんぱくだ。という言い回しになっている。
C.makan-makanは大勢でご飯を食べること。
ジャパネシアの重複語の解説を読んで、あとは重複語をみつけるたびに分からなければ逐次辞書を見直してパターンを覚えるのが近道。
問9)受動形を平叙文に戻す問題。
問題文の訳は「その挑戦者は世界チャンピオンのベルトを保持しているボクサーを打倒した。」
重要なのは「その挑戦者は(世界チャンピオンのベルトを保持している)ボクサーを打倒した。」なので受動文にするなら、「(世界チャンピオンのベルトを保持している)ボクサーはその挑戦者に打倒された。」という形になる。
Aが正解。
Bはベルトを持つ相手が変わっている。
Cはベルトを持つ人が違う上に、「ベルトに巻かれている」になっている。「ベルト…」部分はボクサーに対する補語(前の言葉の説明となる部分)なので、ここの変更はない。
Dは「ボクサーがベルトに巻かれている」となっている。問題文が主語=ボクサー、目的語=ベルトなら正解だが、主語=その挑戦者、目的語=世界チャンピオンのベルトを持つボクサー、なので、ベルト部分を変えるのはおかしい。
問10)私にはまだ問題がよくわからないので解説飛ばします。