2023年後半のインドネシア語勉強記録
毎日Kompas紙を読んだ
出張を伴う仕事や朝から夜までの一日仕事でない日以外は、毎日コンパス紙を読んだ。隅から隅までは読んでいないが、だいたいの見出しと気になる記事を読むようにした。
デジタル紙を契約したのは今年の3月からだったと思うが、明らかにインドネシア語能力が上がった。文法や即応できる速さや正確さなどいろいろな面で効果があったように思う。
理由は様々考えられるが、シンプルに言えば、通訳者として求められる基礎知識が新聞には詰まっているということだと思う。
これがメインの勉強になっている。
日経新聞を読んだ
こちらは大体週2、3日か、それ以下の頻度なので、もう少し増やしたいが、新聞を取るのも嫌だしデジタル版は高いのでためらう。
日本語側の知識も増やさなければと思う。
読書(インドネシア語)
計4冊。
1.Cerita-cerita Jakarta:アジア系のブックイベント?のようなところで売っていたので買った本。ジャカルタにまつわるオムニバスの短編集。
そのイベントに出店していた人が大阪でインドネシア語の本を取り扱っているようなので行ってみたいと思っているが、手持ちの読んでいない本がたくさんあるのでまだ行けていない。
2.遠回りする雛(米澤穂信)のインドネシア語版。
3.その他、案件に関連してデジタル購入した治水分野と工学分野の本2冊。
インドネシアで買い付けてきてまだ読めてない本が10冊以上ある。
リスニング
CNNインドネシア、VOAインドネシア、Ruang Publikが大体勝手にSpotfyから流れている。外に出ているときは大体聞いている。ひとりで散歩しているときはシャドーイングもする。
仕事の準備
大体、案件の依頼が2ヶ月~1ヶ月前に来たら、それに向けて手に入る資料を時間の許す限り日イ両方読み漁る、事前原稿等あれば(現場でそのまま使うかは別として)仮翻訳の原稿を作る、単語リストを作る等がそのまま勉強の時間になった。
自分の中でそういったしっかりした事前準備が必要となった案件が、2023年後半は数件あった。
メモ取り練習はしていない
メモ取りがうまくいかない主原因は結局のところ、知識不足や勉強不足であってメモの技術云々ではないという点と、実際の現場で十分メモ取りの機会が増えた、そして実践をやっているうちに苦手意識も消えたので、自然と練習もやめた。
インドネシア語検定
2024年1月のインドネシア語検定の特A級に出願した。
そこで過去問を読み返してみたが、以前感じていたほどの難しさを感じなくなっていた。原因は新聞を読む習慣ができたから。
例えば2020年の特A級の長文はBAKAMLAが主題となっていたが、当時この問題を見た時、「BAKAMLAとは?」と思いながら文章を読み、とにかく単語をそのままなんとか翻訳していく、という形で過去問を解いてみたような記憶がある。
今もう一度見ると、印象が変わった。BAKAMLAも知っている。BAKAMLAと聞いたときにそれに関連する議題も頭に思い浮かぶ。(領海問題、日本との連携、シーレーン、人身売買、密入出国etc)
結局のところ、BAKAMLAなど特A級で扱われる事柄は、一年も新聞を読めば一度は読んだことがあるであろうトピックだということだ。そしていくら単語が理解できても、そういった背景知識の土台が不足していると話の流れがつかめず理解が遅れ、言語処理能力も下がる。
中学生の時に、家においてあった新聞を読んでみようとして、日本語で書かれているにもかかわらず内容がつかめなかった時の気持ちに似ている。
逆に話の流れが想像できるのであれば処理能力は大幅に上がる。リスニング能力も上がる。
そして、特A級で扱われるレベルのトピック(あるいは新聞を読んでいないと慣れれないトピック)は通訳の現場で頻繁に出現するのだと最近分かった。
表敬訪問などでは、IKN、MRT、LRT、カーボンニュートラル、排出量、SDGsなど新聞でよく見るような話題が前触れなく出てくる。頻出する。
インドネシアから日本に来て省庁で表敬訪問を行うのだから、インドネシアの国内事情や日本との関連プロジェクト、国際的な問題について触れるのは当然といえば当然で、つまり通訳者はその程度の問題は(新聞に出てくるレベルの事柄は)事前準備なく訳せて当然、というのが特A級なのだろう。
色々な前提知識を詰め込むためにはやはり新聞が一番良さそう。毎日読んでも勉強感がないのでストレスもないし。
最初に特A級を受けた時は、一生受からない、と思ったが(A級の時もそう思ったが)、勉強を続けたらそのうち絶対受かりそう、と思えるところまできた。というのが今の自己評価。