優しい人は、なぜ突然姿を消してしまうのか。
「優しい人は、何も言わず突然姿を消してしまう。」
最近そんなテーマの動画を見かけることが多いので、この記事を書いてみました。
例えば、こういった感じの動画↓
https://youtube.com/shorts/BEc7zwasrfY?si=PPu4F8AwCUf6-6-m
僕はおそらく、いわゆる「優しい人」に該当するかもと自覚しています。
なので、完全にという訳ではないのですが、その突然姿を消してしまう人の気持ちが手に取るようにわかる気がするのです。
あくまで僕個人の感覚のお話しではありますが、「優しい人」の心の中身について本音を書き出してみたいと思います。
人それぞれ「優しさ」の中身や種類は異なるものと思います。
あくまで一例としてお読みいただければ大変幸いです。
1.常に「思いやり」を持たなくては!と頭がフル回転。
職場やプライベートで人と接する時、いつも頭の中は、こんな思いでフル回転していることが多いです。
・相手に嫌な思いをさせたくない。
・相手に心地よい気持ちになってもらいたい。
・言葉の一つ一つをきちんと選びたい。
「思いやり」を持つことは、人間関係を円滑に進める上で大切なことです。
しかし、その「思いやり」が相手にとって心地よいかどうかは、相手側が感じる問題。
それが吉と出るか凶と出るかは、時と場合によることでもあるし、相手の感情の状態によっても左右されること。
当然、「優しい人」だってどこまでも「思いやり星人」ではありません。
その能力にも、限界があります。
あまりに「思いやり」をしすぎていると、自分自身がいつしか疲労を抱え、精神を擦り減らしていきます。
これは「自爆」とも言えるのかもしれません。。。
2.幼少時代から「厳しい」親のもとで育った
僕は警察官の父、専業主婦の母のもとで育ちました。
その職業のせいとは一概に言えませんが、とにかく子供から親に対する「反論」「反抗」「不機嫌」は、絶対NGの家庭でした。
小さい頃から、ちょっと不満を口にしたり不機嫌な顔をするだけでも父から怒鳴られたり。
あるいは掃除機や“布団はたき”で叩かれたり。外に締め出されたり。
近所の同級生にいじめられた帰宅した際も、母から「やり返してきなさい!悔しい!」と逆に怒鳴られ、自分の逃げ場のない気持ちを抱えて震えていた感覚が記憶にあります。
もちろん、食べるものに困ることなく育ててもらったので感謝の気持ちはあります。
しかし、25歳で家を出るまで、とにかく家には居づらいという感覚を持って過ごしていました。
今思うと、そんな発育環境のせいか、学校や部活動の場面で意見を交わすときに「自分の意見が言えない」「相手の顔色をうかがってしまう」という癖がついてしまったように感じています。
もちろん、大人になってからそんな自分の傾向に気づくことができましたから、親のせいにせず、自分の長所短所をわきまえていかなくてはと常に考えています。
ただやっぱり、付いている癖はなかなか治しづらいというのも本音です。
3.闘いたくない。だとしたら「去る」しかない。
職場やビジネスの場においては、当然「議論」も必要です。
相手の意見に言いなりになっていては、社会人として自分の職務や役割を果たすことができません。
ときに、どこまでも議論で闘わなくてはなりません。
ただ…やっぱり疲れるんです。
議論が得意な方もこの世には大勢いらっしゃるのかとは思いますが、根っこにある「相手の気持ちが気になるアンテナ」が敏感に反応してしまい、議論の場面となると本当に疲れてしまいます。
だから、可能な限り「議論」を避けるようになってしまうわけです。
これがプライベートの場面となると…
友人との関係においては、常に「温かさ」を求めてしまう気がします。
自分から思いやるだけでなく、相手からも「同意」とか「賛成意見」を求めてしまうのかもしれません。
ですので、反論や否定的な意見が多くなりがちの相手とは、その後無意識に距離を置こうとしてしまいます。
相手はそれでも「友達」と思っていてくれるのかもしれません。
一方、こちらからメールやLINEを送ろうとする気持ちが湧かなくなってしまい、相手からは「疎遠になった」と感じさせてしまうことがあるのかもしれません。
これがもし「異性」との関係であったら。
僕の場合はとにかく、ほぼ100%相手の話に耳を傾ける。このスタンスを取ってしまいます。
もちろん、このスタンスが素晴らしいとは思っていません。
しかし、相手の気持ちを優先的に考えたい、相手のしんどい気持ちがあればきちんと受け止めたい、ホッとしてもらいたいという考え方が先に立ちます。
相手から自分に対するネガティブな意見が出されても、「きちんと受け止めなきゃ!これも勉強だ!」と思ってしまいます。
もちろん、そんな学びもある程度は大切なこと。
一方、内容によっては、心のどこかに「そうじゃない。自分はそんなふうに考えてはいないんだ。ちゃんとあなたのことを大切に考えているのに…」と、違和感を感じるようになります。
でも、その違和感は言えないのです。
反論できないのです。
議論だけは避けたい。言い争いになりたくない。。。
(大切な人間関係ほど、これは決して良いことではないのですが。)
なので、風船がだんだんと膨らんで突然「パン!」と割れるように、どこかのタイミングで逃げたくなってしまいます。
それが「突然姿を消す」ことにも繋がるのかな?と感じています。
4.「優しい人」に対して、してもらいたいこと。
議論や言い争いを避けたいから、突然姿を消す。
繰り返しますが、これは決して良いことではありません。
パートナーなど大切な人間関係ほど、議論を避けることなく、お互いの理解を深めることは必須です。
だから「優しい人」も、自分なりのコミュニケーションスキルを磨くことも本当に大切なことです。
ここでひとつ。
大切な人が「優しい人」なとき。
もし可能であれば、
「いま、どんな気持ち?」
「大丈夫だから、感じていることをありのまま話してみて?」
お相手の方から、このような「なんでも話していいよ?」の時間を設けていただけると、「優しい人」も本音を話しやすいのかなと感じます。
これは、ちょっと甘えたお願いなのかも?という気もします笑
もし大切な方が「優しい人」に該当するようであれば。
「優しい人」とのコミュニケーションに、どこかぎこちなさを感じることがあれば。
そんなチャンスをもらえると「優しい人」もリラックスしてなんでも本音でお話ができるかと思います。
本日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました🍀