二郎を食べた時の話【後編】
二郎を初めて食べた女子大生の回想文です。↓【前編】
https://note.com/norurun09/n/n8666c0948d49
19:40~19:45 入店~ラーメンが出てくるまで
チケットを購入して程なく店内に案内された。(購入時には店員さんが「お二人とも小盛りでよろしいですか?」と訊いてくださった。スマイル井上に少し似ている方だった)
店内はお世辞にも綺麗とはいいがたく、しかしながら客はみな一様にリラックスしている感じを受けた。ビギナーの我々は水を飲みながらそわそわする。
にわかに、店員さんがにんにくの量を尋ね始めた。それに応える客と、そして唱えられるコール。「ああ、これがコールなのか」と理解した。思ったよりも、魔法っぽくないコールだった。
我々の番が回ってきた。先に友達から。
店員「にんにくはの量はどう致しますか?」友達「ふつうで…!ほかのトッピングもふつうでお願いします…!」
丁寧だ。次に私の番
店員「にんにくはの量はどう致しますか?」私「少な目で……!」
他のトッピングについて言及すると事故でマシマシされる気がして、何も言えなかった。しっかしこのやり取りだけ見れば二郎でもなんでもないただのラーメン屋だ。
数秒後にラーメンが表れる。見た目はノートッピングでももやしだった。ついに頂きます。
19:45~ ラーメンの味、帰り道、電車の中
「おいしい」これが一口目を食べた時の感想だった。濃いめのスープ&太麺は、大学近くの人気ラーメン屋を彷彿とさせるもので、B級ラーメンの共通項を一つ得たような気持になった。
食べ始めると互いに無口になった。客席も皆ラーメンをすすっており、殺伐ではなく、静謐な空間がそこにあったようだ。
しかし、食べ進める内に思い至った。「なんか、ドラマティックな感じがないな」
味が途中から単調に感じられ、これならずっとこ〇ろの方がおいしいんではないかと思った。思うにこれは「二郎を戦い、運動だと思わずに臨んだ人」の感想なのではと思う。二郎の本質は完食に至る苦しみなのではないかと、書いてる今は勝手に思っている。勝手に
とはいいながら、小盛りだったこともあり胃の苦しみを感じる前に食べ終えることができたのでそこはやっぱりほっとした。友達も私とほぼ同じタイミングで食べ終え、満足そうな表情を浮かべていた。
帰り道は、思いのほか苦しまずに食べきれたこと、友達は別腹でまだいけること、二郎はあの場で食べるから意味があるのだろうなんてことを語らった。たかがラーメン一つでここまで話が盛り上がるなんて。あまり乗り気ではない二郎だったが、やはり人生経験としてはよかったのかなと思う。
友達と別れを告げて、「いい経験だったな~」と思いながら乗り込んだ三田線。座ると同時にお腹が急に痛くなった。やはり急に大変なものを食べるのはよくないようだ。あと、家に帰って寝ようとしたときも、胃の痛みでなかなか眠れなかった。にんんくは少な目でもどうやらダメなようだった。。
ともあれ、二郎を食べたのはいい経験でした。
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