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【UCG】ウルトラマンTCG デッキ構築の考察

ウルトラマンカードゲームで2024年11月8日(金)に発売するブースターパック第1弾「地球の守護者たち」リリース後のデッキ構築についての考察の備忘録。


【2024/11/13(水)追記】
発売後に書いた記事↓



公式サイトのカードリスト↓
https://ultraman-cardgame.com/page/jp/card/card-list



●レベル1の汎用サーチ効果とドロー効果

初手6枚+山上3枚+次ターン1ドローで7枚積みのレベル2が引ける確率は81.3%

[SIN]《このキャラの登場時》自分のデッキの上のカード3枚を公開することで、その中のウルトラヒーローカード1枚を手札に加えることができる。加えなかったカードは捨て札にする。

レベル1のRの《ティガ》《メビウス》《ガイア》《ジード》《トリガー》が持つ効果。
初動として優秀で、後続のレベル2をサーチしつつ、レベルアップ元としての役割を持つ。
 

初手6枚+山上2枚+次ターン1ドローで7枚積みのレベル2が引ける確率は77.5%

[SIN]《このキャラの登場時》自分は2枚ドローできる。この効果でドローした時、自分の手札1枚をデッキの下に戻す。

レベル1のRの《アーク》《デッカー》《ブレーザー》《ゼロ》《ゼット》が持つ効果。
こちらはシーンカードを回収できる点が優秀だが、単純に山札を掘る枚数が1枚少ないのが難点。

例外として《ダイナ》だけは上記2種類に該当するレベル1の初動カードが実装されていない。
 

○初手で初動カードを引ける確率

このゲームは山札が50枚もあるが、初手6枚に加えてマリガン(引き直し)ができる。
マリガンは「初手6枚をデッキボトム(一番下)に戻してから6枚引き直してシャッフル」という手順のため、
実質的には山上12枚の中に初動カードが1枚でもあれば問題ないと考えられる。

初動カード枚数:(マリガン込みで)1枚以上引ける確率
4枚:67.9%
8枚:90.9%
12枚:97.8%

○汎用サーチ効果は墓地肥やしも兼ねている

[SIN]《このキャラの登場時》自分のデッキの上のカード3枚を公開することで、その中のウルトラヒーローカード1枚を手札に加えることができる。加えなかったカードは捨て札にする。

山上3枚を見て1枚を手札に加えた後、加えなかった2枚は墓地に送られる。
墓地に送られたカードを利用することができれば、これらの初動カードの効果をより効果的に使うことができる。
 

8枚積みのシーンカードがめくれる確率は59.9%

[SIN][DBL]《このキャラの登場時》自分のデッキの上のカード5枚を公開することで、その中のシーンカード1枚を手札に加えることができる。加えなかったカードは捨て札にする。

レベル2のRRの《ティガ》《アーク》《ゼット》が持つ効果。
ウルトラヒーローをサーチする効果とは違い、シーンカードは大量に投入することができない関係上、5枚めくっても1枚もヒットしない状況がそこそこ起こり得る。
とはいえ、最低限5枚めくって墓地に送ることはできるため、墓地利用の観点で見ても悪くない効果ではある。
 


●墓地利用できるカードは現状《メビウス》くらいしかない

墓地を肥やす効果はそこそこあるが、墓地利用できるカードは現状のカードプールでは《メビウス》くらいしかない。
強いデッキを組もうとすると、だいたい《メビウス》絡みのデッキになりそうに見える。

墓地からTRIPLEのメビウスをタダ出しできる

シーン/ラウンド2/《激闘の覇者》
[起動](ターンに1回)自分の捨て札エリアにあるレベル1と2と3の 『メビウス』 を、それぞれ1枚ずつ選択する→DOUBLEかTRIPLEの自分の 『メビウス』 1体をゲームから取り除き、その 『メビウス』 がいた場所に、選択したそれぞれの 『メビウス』 をTRIPLEの状態で登場させる。

墓地のレベル1&2&3の《メビウス》を3枚重ねで踏み倒すぶっ壊れシーンカード。
墓地肥やしができていれば、手札消費無しでいつでも任意の位置の《メビウス》をTRIPLEに変換できる。
 

墓地のウルトラヒーローを回収できる唯一のカード

レベル2/RR/《メビウス》
[DBL]《このキャラの登場時》自分のデッキの上のカード2枚を捨て札にすることで、自分の捨て札エリアにあるシーンカードか、 『メビウス』 1枚を手札に戻すことができる。

墓地肥やししつつ、次のターンに使うシーンカードか《メビウス》を臨機応変に回収できる柔軟なカード。
特にサーチの難しいシーンカードを墓地から回収できる効果は有用。

テキストがやや曖昧な表現だが、
登場時効果を発動するかどうかは任意で、発動して墓地肥やししたあとでカードを回収するかどうかも任意。
また、墓地に対象となるカードがない場合でも効果は発動できるものと思われる。(遊戯王でいうところの、墓地のカードを対象にとって発動する効果ではない。)

11.2.「(A)できる。」効果について
11.2.1.「(A)」に記述される効果を発揮することができます。
11.2.2.「(A)」に記述される効果を発揮しないこともできます。

11.3.「(A)することで、(B)できる。」効果について
11.3.1.(A)で記述される条件を行うことで、後述される(B)の効果を発揮することができるようになるテキストになります。
11.3.2.(A)で記述される条件を行なわなかった場合、後述される(B)の効果を発揮することはできません。
11.3.3.(A)で記述される条件を完全に満たせない場合でも、可能な限り(A)の条件を実行した場合には、(B)の効果を発揮することができます。

2024年11月1日 ウルトラマン カードゲーム 総合ルール

(遊戯王風のテキストに変換)
①このキャラが登場した場合に発動できる。自分のデッキの上のカード2枚を捨て札にする。その後、自分の捨て札エリアにあるシーンカードか、 『メビウス』 1枚を手札に戻すことができる。

 

DOUBLE(2枚重ね)で出しても実質TRIPLEとして運用できる

レベル3/RRR/《メビウス》
[DBL][TRP][起動](ターンに1回)自分の手札1枚を捨て札にする→自分の 『メビウス』 1体は、このターンの間、BPが1グレードアップする。

レベル2→3のDOUBLEで出したこの《メビウス》自身を強化して最新のバトルエリアで勝利すれば、次ターンで先手を取ってシーンカードを貼ることができる。
自身以外の《メビウス》も任意のタイミングで強化できるため、盤面に残しておいても腐りづらい。
コストとして手札を1枚切らなければ発動できないが、この効果で手札の《メビウス》を捨てて《激闘の覇者》で蘇生することもできるため、単純なデメリットとは言い切れない点も強力。

また、コストを支払う起動効果の発動は任意のため、効果を使う必要がないのであれば手札を捨てなくてよい。

下記のいずれかのカードを持つプレイヤーは、登場時効果や起動効果を発揮するかどうかを選択することができます。
テキストに「~できる。」や「することで、」と記載があるもの
テキストにコストの支払いを求める内容(「」を使用したテキスト)の記載があるもの

公式サイト Q&A

●墓地肥やしとコスト踏み倒しを兼ねた《ブレーザー》

手札コスト無しで踏み倒し・墓地肥やしができるのは凶悪

シーン/ラウンド2/《SKaRDを作った男》
[起動](ターンに1回)自分の 『ブレーザー』 がいるなら、自分のデッキの上のカード5枚を公開する→公開したカードの中にあるウルトラヒーローカード1枚を、レベルアップが可能な自分のウルトラヒーロー1体の上に登場させる。登場させなかったカードは捨て札にし、ターン終了時に、この効果で登場させたカードを捨て札にする。

山上5枚から好きなカードを踏み倒しつつ墓地も肥やす。
踏み倒しだけでもゲームを決めかねない性能だが、後続の《メビウス》の墓地回収・蘇生に繋がる点でも相性がいい。
起動の条件で盤面に《ブレーザー》を要求されるが、踏み倒し対象は《ブレーザー》以外のウルトラヒーローも選択できるため、【メビウス&ブレーザー】のデッキにこだわらなくても面白いデッキが組めそうではある。


●相手に先手を渡さない《ティガ》の《石の神話》ループ

第1弾のパックの時点でゲームの基本システムを破壊しようとしている壊れカード

レベル3/RRR/《ティガ》
[TRP]《このキャラの登場時》このキャラと、他の自分のウルトラヒーロー1体の場所を入れ替えることができる。

最新のバトルエリアにこのカードを移動させれば、ほぼ確実にバトルに勝つことができ、次ターンで先手を取ってシーンカードを貼ることができる。
 

レベル3RRR《ティガ》の登場時効果を使い回す

シーン/ラウンド2/《石の神話》
[起動](ターンに1回)自分の手札にあるレベル3の 『ティガ』 1枚を公開する→DOUBLEかTRIPLEのレベル3の自分の 『ティガ』 1体の1番上のカード1枚を手札に戻し、その上に公開した 『ティガ』 1枚を登場させる。

盤面のレベル3RRR《ティガ》と手札のレベル3RRR《ティガ》を毎ターン交換することで、登場時効果を毎ターン使い回すことができる。
このループが成立すると、常に最新のバトルエリアにBP18000が立つため、相手はBP18000にバトルで勝つか、効果でシーンカードを除去するまで先手が取れなくなる。


●後手でもシーンカードを除去できるカード

DOUBLEでも効果を発動できるのは便利

レベル3/RRR/《アーク》
[DBL][TRP]《このキャラの登場時》自分の手札にあるラウンド1以下のシーンカード1枚を公開することで、シーン1つを捨て札にし、公開したシーンカード1枚をシーンエリアに出すことができる。

ルール上、シーンカードは先手でしか貼り替えられないが、このカードを使えば後手でもシーンの貼り替えができる。
また、登場時効果は起動効果より先に解決するため、除去に成功すれば相手のシーンの起動効果を使わせずに済む。
《メビウス》《ブレーザー》《ティガ》の強さはシーンカードに依存している面も大きいため、メタカードとして需要がありそうである。

ちなみにこの効果でシーンカードを貼った場合でも1ドロー効果が付いてくる。

6.2.シーンカードが出た時
6.2.1.シーンカードがシーンエリアに出たとき、シーンカードをセットしたプレイヤーはカードを1枚ドローすることができます。
6.2.2.効果テキスト等でシーンエリアに出た時もシーンカードをセットしたプレイヤーはカードを1枚ドローすることができます。

2024年11月1日 ウルトラマン カードゲーム 総合ルール

 

捨て札として《アーク》を要求するのがネックか

シーン/ラウンド1/《未来へ駆ける円弧(アーク)》
[起動](ターンに1回)自分の手札にある 『アーク』 1枚を捨て札にする→自分のウルトラヒーロー1体を、このターンの間、BP+2000する。

手札コストは《アーク》を指定しているが、パンプアップ対象はウルトラヒーローである。
最新のバトルエリアのウルトラヒーローを強化することで先手を取りやすくなり、次ターンのシーンカードの貼り替えに繋がる。
 

たいていのシーンカードはラウンド3以下である

レベル2/RR/《トリガー》
[DBL]《このキャラの登場時》ラウンド3以下のシーン1つを捨て札にすることができる。

こちらもシーンを除去できるカード。
上記のレベル3RRR《アーク》と比べると、手札にシーンカードをキープしていなくても除去が行える点が優秀だが、シーン効果のパンプアップが使えないため、最新のバトルエリアで勝てない可能性が高くなる。
除去しても最新のバトルエリアで勝てないと、結局先手を取られてシーンを貼りなおされる可能性があるため、出すタイミングに気を付けたい。
 


●その他の面白そうなカード

レアリティが低くて集めやすいのもいい

レベル3/R/《トリガー》
[TRP]《このキャラの登場時》自分のデッキの上のカード5枚を公開することで、その中のカード1枚を手札に加えることができる。加えなかったカードは捨て札にする。

山上5枚から、種類を問わず好きなカードを1枚手札に加えられる。
ウルトラヒーローのサーチ札としてみた場合でも5枚めくれるカードはこれしかなく、状況によってシーンカードをサーチできる点も便利。
上記のレベル2RR《トリガー》と合わせて汎用性の高い能力を持つため、メインの動きを通すためのサポート役として使えそうである。
余談だが、ウルトラ怪獣をサーチできる唯一のカードでもある。
 


●デッキ構築案

実際に対戦してみるまで分からない点が多いため、初期案として仮置きしておき、プレイしながら調整する。
 

①【メビウス&ブレーザー】

墓地肥やしとデッキ・墓地からの踏み倒しを絡めて早期決着を狙うデッキ。
相手のシーンカードに対処する札がないため、枠を空けて《トリガー》を採用してみてもいいかもしれない。
 

②【ティガ&ガイア】

《ティガ》の《石の神話》ループの成立を目指したデッキ。
《ガイア》がシーンカードの除去と《ティガ》のサーチを行えるため、そこそこ安定感はありそうではある。
 

③【アーク&ゼット&トリガー】

手札リソースを確保しつつ、相手シーンを除去することで戦況をコントロールすることを目指したデッキ。
3種類のウルトラヒーローを混ぜると展開が安定しなくなるため、2種類に絞ったほうがいいかもしれない。
 


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