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「人間栄養学」という考えの大切さ

こんにちは!ノルン鍼灸院
管理栄養士,登録販売者のななむらです!

本日は、管理栄養士として働く私が大切にしていることを少しお話ししていきたいと思います!

栄養に関する知識やニュースは日々更新されています。

現代社会においては、食事の記録や聞き取りで対象者の食事内容を把握し、「そのカロリーや栄養素が基準と合っているか」という食べ物に軸を置いた栄養指導では、結果が得られない可能性が大きくなっています。

なぜなら、私たちは食事から栄養素を摂り入れていますが、それがそのまま身体に利用されるわけではなく、消化・吸収といった代謝の過程を経て、身体で利用されるからです。

代謝の過程は非常に個人差が大きく、例えば夫婦で長く同じ食事をとっていても同じ健康状態にはなりません。

自分は健康診断の結果が良好でも、パートナーはメタボで血糖値が高い、なんてこともよくあることです。

つまり、「食べているもの」から栄養指導をするのではなく、「身体の栄養状態」から栄養指導をすることが大切になります。

健康な食事を摂れているかは、栄養素の基準ではなく検査値や体調など身体の健康状態で判断をします。

栄養素の摂取基準がまったく意味がないということではありません。

目安にはなりますが、実際に代謝が異なるひとりひとりに合わせた指導を行うためには、現在の健康状態に目を向ける必要があります。

本人が健康である、つまり適正体重で、検査値にも問題がなく、体調も良好という状態を維持できている時の食事が、バランスの良い食事なのです。

この健康状態に問題があれば、生活習慣に何かしらの課題があると考えられます。
生活習慣の改善点は身体が示してくれるのです。

例えば、体重が増えたということは、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが摂れていないと考えられますし、LDLコレステロール値が高くなったら飽和脂肪酸が多く、不飽和脂肪酸や水溶性食物繊維が少ない可能性が考えられます。

このように「食べているもの」からではなく、「身体の栄養状態」から考えることで個人の現在の状況に合わせた栄養指導をすることができます。

また代謝状態は、年齢や生活活動、季節など、多くの要因で変化していきます。

今まで健康を維持できていた生活を続けていても健康状態は変わり、「バランスの良い食事」も変化していきます。

そのため、常に現在の身体の状態に対応して、現在の身体に合う食事に調整していくことが大切です。

この人間栄養学の考え方で栄養指導をするときに必要なのが、健康状態を表している検査値と食習慣の関係を知ることです。

この検査値が変化したらどの食習慣を改善するべきか、何を優先するべきか、を情報提供すると同時に実際にどのように行動ができるかを一緒に考えていく必要があります。

実際に栄養指導をする際は、検査値と食習慣の関係をお話して本人に知ってもらい、一緒にこれまでの食習慣を振り返るようにしています。

お話しながら振り返っていくと、本人もここを変えたほうが良いかな?と自分自身で気づけることがよくあります!

そうしたときに、改善して継続していく具体的な方法を提案しつつ、本人が実際に出来そうかもというものを一緒に考えていきます。

一方的に指示をするのではなく、一緒に考えるということを大切にしています。

なので私は、栄養指導というよりは栄養相談という言葉の方がしっくりくるな~とも感じています。

このような感じで、人間栄養学という考えをもとに一緒に考えて改善していくということを意識しています!

情報提供はいくらでも出来ますが、実行できて継続ができないと改善は難しいので実行率を上げられるような行動を一緒に考えることが大切だと感じています。

今回は人間栄養学という考え方についてお話をしてきましたが、こういう考え方もあるんだな~と少しでも知っていただけたら良いなと思います。

参考文献:
「人間栄養学」がつなぐ「食」と「健康」 細谷憲政
https://www.yakult.co.jp/healthist/209/img/pdf/p02_07.pdf

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芸能人や日本代表のアスリートを鍼灸・栄養指導の両方からサポートし続けています。



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