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言葉に乗る会(たちくらようこ)
12月なかばのある週末、「言葉に乗る会」というイベントが行われました。
朗読、楽しそうじゃない?(あと台詞とか覚えなくていいし楽でよくない?)ていうアイディアからはじまった、誰でも来れる、朗読しても聞くだけでも黙って読んでもいい、朗読カフェみたいなのやろうよ、という乗る場オフィシャルわいわい企画です。企画者は、カゲヤマさん、朝比奈さん、田上さん、たちくら、今日は来れないけど中村さん。告知のノート記事
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このイベントのために、ちっちゃい黒板を買いました!通りすがりのご近所さんを呼びこもうという魂胆です。
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ガチャガチャ好きが高じて作ったおみくじ。
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企画メンバーが選んだよい言葉が当たります。中村大地さんの小説最新作を引いたら大当たり。
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実はこのスタンドライトほかにも、乗る場にはあったか色のレールライトというおしゃれ明かりがあるのです!明るさやエリアを調整できる明かりがほしい!というメンバーの声を実現すべく、今年7月、むりやりお金を工面して設置してもらいました。やっぱつけてもらってよかったわ。
青空文庫で山村暮鳥の「風景」を読みながら、お客様を待ちます。
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この詩、縦書きにすると、行が菜の花にみえる!らしいので、縦書きでも鑑賞。
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そうしている間に最初のお客様がいらっしゃいました!乗る場常連のカキヤさん。
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前回の文学フリマで販売した作品を献本してくださいました!文学フリマ出店を夢見る乗る場メンバーがよってたかってさっそく読みます。
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10人それぞれの作品が、封筒にごそごそ入ってるスタイルです。各々好きなだけこだわれるし編集いらずだし、よし真似しよう。
カキヤさんが帰る前に、カゲヤマさんが現代語訳した般若心経をみんなで合唱。
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一見びっくりですが原典にとても忠実な名訳です。不安なときは音読しましょう。
だんだん人がやってきました。読みます!
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ほぼ同じ説が提唱されました。読んでみると、たしかに・・・!
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朗読の伴奏によさげな楽器もスタンバイ
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今回用意した読むものの中で、実はすんごい充実していたのが、紙芝居。子どもの時に読んでもらったきりだったけど、大人目線でじっくり見てみるといろいろ発見がありました。
文章を書く人のクレジットが「脚本」だったり、「さっとぬく」とか「線までぬく」とか紙の抜き方指定があったり、本文の下に読み方指示が書いてあって、ときどきそれが「おじいさんの足音にきこえるように」とかむちゃぶりだったり・・・絵本かと思っていたら芝居だったんだなおまえ・・・!!
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え、おもしろい
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紙芝居おもしろいわ
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ひととおり読んだころには紙芝居だいすきになっていました。実は、朝比奈さんにはカゲヤマさん脚本の紙芝居をつくる野望があるらしく、この勢いで乗る場に紙芝居部が発足しそうです。
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お客さまとも遊びつくして、本日の言葉に乗る会はおしまいです。遊びに来てくれたみなさま、ありがとうございました。またやるかも、やりたいな。
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今回、言葉に乗る会をやってとてもよいことがありまして。
通りすがりの方が、黒板を見てふらり参加してくださったのです!
過去にもご近所さんにオープン企画をしたことはあるのですが、実際乗る場に足を踏み入れてくれるご近所さんはそんなに多くなくて、今回は久しぶりの通りすがりさんいらっしゃいだったのでした。黒板買ってよかった!
乗る場の自己紹介から始まって、ご自身のことや世間話もいっぱいしたし、絵本のおすすめページを見てもらったり、紙芝居も読んでいってくれました。「いつイベントするかわかんないからあの黒板に書いておいてよ~」というとってもためになるアドバイスまでいただいた・・・!
最近たちくらが勝手に考えてることなんですが、
はじめましての人でも心地よく過ごせる時間・空間を作れたらアーティストとして勝ち!じゃないかなぁ、て思うのです。
日常の延長くらいの労力でちょっとだけ非日常な場所にいって、人に会ったり遊んだりして良い時間を過ごすというのは、心の基礎体力を上げる効果あるだろう、少なくとも辛い時の一時しのぎにはなれるだろう、そしてそれはアートの役割にカウントしてよくないかしら? で、乗る場が誰かにとってのそういう場所になれたら、私はとても嬉しい。
言葉に乗る会の会場に、通りすがりさんが入ってきて、けっこう楽しげに過ごしていってくれたのは、アーティストたちくらにとってけっこうなやったぜ!体験なのでした。
もちろん、いつでもだれでもどんなふうに来てもウェルカム!ていうわけにはいかないのですが、
乗る場とぜんっぜんつながりのない人、演劇にも本にも音楽にも一切ふれない暮らしをしている人でも、なんとなく来れちゃう乗る場も作れたら、そんで、へんてこで楽しかったなぁって思い出してふふってなるような時間を提供できたら、私の乗る場人生そこそこ満足だな、とか思っています。
おまけ
めっちゃ童心にかえってるカゲヤマさん
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