IVE - HEYAのラスサビはなぜ凄いか ~音楽理論に基づくちょっとした考察~
お疲れ様です。Nortsです。
夏が過ぎ風あざみという言葉もありますが、残暑もすぎ寒い時期に入ってまいりました。
最近本当に風邪をひいた方が多く、私も例に漏れず3週間ほどうっすら体調が悪い時期を過ごしております。皆様どうぞご自愛ください。
さて、そんな折に秋冬シーズンにピッタリなKPOPはなにかと考えていますと、ふと IVE - HEYAが思い浮かばれました。
タイトルにあります"해"は所謂太陽のことを指しており、"야"は日本語で言う「おい!」みたいな感じです。なので、해야は太陽よ!みたいな感じのニュアンスになります。
MVでもあるように今作、虎が多く登場し、冒頭ユジンがタバコを吸っているのも「虎がタバコをすっていたころ…」という、日本で言う「昔昔あるところに…」のニュアンスを感じられます。
というように今作は韓国の昔話「太陽と月になった兄と妹」をモチーフにしております。言葉を選ばずに言うと結構グロい話なので気になって調べる際は注意してください。
話が激脱線しましたが、とにかくこのお話は秋のお話として知られており、MVも秋っぽい(適当)し、ガウル(秋)もいるし…ということで。
そんなHEYA、本当に私が好きなKPOPのうちの一つです。その理由は、偏にラスサビ部分にあります。
基本的にはこの曲の進行はFでずっと進行します。サビはもうルートでずっと鳴ってます。ベースもゴリゴリです。
Fで進行するので、かなり力強く、ベースの鳴りもかなり良いです。この時点で表現したい虎の強さみたいなのも感じます。
そのあとも引き続き結構F多様って感じです。
ただ、最後に進むにつれて起承転結の転が現れます。
ムーンバートンのリズムになり、コードの感じが変わります。ラスサビに向かっていく感じがしますね
そしてついに来たラスサビですが、なんとFでの進行から次のようになります。(正確には転の部分で近しい形には変化している)
Db(VI)→Eb(VII)→Fm(i)
上行進行でかつ、メジャーのみのためとても力強く、映画のラストのような印象を受けます。物語の終わり感。
実際に活用されている例も多く、マリオのステージクリア時のコードもVI→VII→iです。成功、大団円感がありますよね。
こちら普通に考えたら動き的に456なんですが、ディグリーにあわせて671進行とします(てきとういってたら訂正してください)ドミナントとかがどうのだとか書いたらキリがないので…というか正しく書ける自信がないです。ごめんなさい。
ただ、これがね〜エロいんですよね〜
Iで本当はずっと進行してもいいのに、VIから始まるの本当にあるあるっちゃあるあるなんですけど、KPOPであんまり見ないな〜と思います。
まるで本当に一つのストーリーを見たかのような展開と大団円感を出す671進行、本当に今後色々なところで見ていきたいと思います
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