Nortsが唯一本気で涙を流した伝説のゲーム「みずいろブラッド」の話をさせてください。
こんにちは。Nortsです。
みなさん、最近泣いてますか?
人目を憚っては泣くことが恥ずかしいと思ってなかなか…という方も、コンテンツの消費する暇がないという方…
はたまた、コンテンツで泣くとかwという斜に構えた方もいらっしゃいます。
僕は後者です。
「ゲームとか映画で泣くってwだいたいあんなの基本的に作者の意図があってそういうの考えたら泣けないしwてか人の心とかよく分かんなくね?w」
と思っています。
本日はここまでにしたくなってきましたが、そんな私の琴線に唯一触れた"あるゲーム"の話を今日はさせてください。
みずいろブラッド
みずいろブラッドは、バンダイナムコゲームス(後の バンダイナムコエンターテインメント )から2007年6月14日に発売されたニンテンドーDS用ソフト(Wikipedia参照)
このゲームこそ、私Nortsが唯一泣かされてしまった。そんなゲームです。
どんなゲームか簡単に説明すると、
ロボットである主人公の「みずいろちゃん」が学校に入学して親友を作って恋をして…という青春を描いたオムニバス形式のミニゲーム集です。
ミニゲームの内容は、文字の書き取りやしりとり、バンダイナムコから出てるだけあってもじぴったんや太鼓の達人を模したものまで。
ちなみにイラストデザインは太鼓の達人と同じ横尾有希子さんが担当されております。
ミニゲーム集は本当にバカゲーとしか言いようのないほど平和な内容で、プレイする人によっては本当につまらない印象を持つでしょう。
今作の表の顔である「ほんわかシュールラブコメ物語」という要素という意味ではそうなり得ます。
そんなゲームのどこに泣ける要素があるのか。
このゲームの本当の顔とは。
お話していきます。
※以下ネタバレ注意※
そもそもこのゲームはUGSF(銀河連邦宇宙軍)シリーズというナムコの架空の軍隊シリーズの一環であり、作中序盤ではその事は一切分かりません。
軽くこの説明にも触れておく必要があります。
UGSFは人類側の陣営です。
対立するのはUIMS(Unknown Intellectual Mechanized Species)と呼ばれる軍勢。
機械生命体です。
そして前述した通り、みずいろちゃんはロボット。そうです、みずいろちゃんはUIMSの一員でした。
そもそもみずいろちゃんが通うことになった学校もUIMSの士官学校で、生徒は出兵を余儀なくされることもあります。
繰り返し言いますが、作中の序盤どころかラストギリギリまでこのことは全く出てこないです。伏線はありますが全て後半に出てきますし、UGSFシリーズを知らない初見の方はまずわからないでしょう。
さて、ここでも2人新キャラクターとして「加藤くん」と「くろはらくん」を紹介します。
加藤くんは豆腐型のロボットです。
みずいろちゃんは加藤くんのことが好きで、在学中は彼のことを追いかけていました。
一方でくろはらくんはみずいろちゃんと同じ型のロボットです。
くろはらくんはぶっきらぼうでみずいろちゃんに意地悪な男の子でした。
まずい、書いててもう泣きそうになってきました。
ここからストーリーの終盤の話をします。
ここまではのほほんミニゲーム集です。
みずいろちゃんの卒業の日、みずいろちゃんはいきなり知らないところに連れてかれます。(この時点で初見プレイのNortsは混乱)
担任の先生から「UGSFから攻撃を受けていること、加藤くんが死にかけていること、みずいろちゃんが最終兵器」ということを告げられます。
もちろん今まで平和な日々を送ってきたみずいろちゃんは困惑。出兵を拒否します。
しかし思い浮かぶのは加藤くんのこと。加藤くんが戦えない今、みずいろちゃんしかいないことを理解し決心したみずいろちゃんは出兵を決めました。
そして、そのタイミングでくろはらくんから電話が。
先に言っておくと、Nortsが泣いたシーンとして大きいのはこのくろはらくんに移入するものがあったからかもしれません。続きます。
映し出された映像には大破したくろはらくん。
みずいろちゃんに最後の別れを言うために。
くろはらくん「こ、ここは絶対にオレが守る。だから、行け。オメェを無事に打ち上げてやる!」
みずいろちゃん「くろはらくん!!」
くろはらくん「加藤のことが好きなんだろう!!行くんだッ!」
くろはらくんは自分の気持ちに素直になれなくて、好きだったみずいろちゃんにも常に冷たく関わってしまっていました。
そして自分よりもみずいろちゃんが加藤くんのことが好きということを分かってまで自分を犠牲にするその心。
かつてここで人が泣かないことができたでしょうか。
そしてくろはらくんの最後の言葉。
「最後まで…言えなかったな…」
本当にこのシーンでくろはらくんの心情をトレースしてしまい大変なことになりました。
おそらくこの王道なストーリー。これを読んでる人で人の心を持っていれば「まぁ泣けるわな」とお思いになるでしょう。
はい。そうです。
そして、宇宙に旅立ったみずいろちゃんのミニゲームとして相手を撃破していくゲームが始まります。
そのゲームをクリア後にやっと帰れると思ったら、マザーシップが登場。流石にみずいろちゃん1人では絶対に倒せない超大型母船。
そんなみずいろちゃんが唯一倒せると確信しとった行動は、「自爆」でした。
自爆をすることで母艦を破壊する行動に出るのです。
その自爆に必要な起動コードを入力するのが最後のミニゲーム。
起爆コードの内容は
「か と う く ん だ い す き」
本当に大変なことになりました。
これを打ち込む時、本当に手が震えて涙が止まらなくて危険な状態になりました。
そして起爆。
エンディングテーマが流れます。
エンディングテーマ。
ここでサラッと流す訳にはいきません。
このエンディングテーマ「恋はみずいろ」
この曲こそがNortsが真に号泣した理由であり、全てです。
Youtubeとかで調べれば出てきます。
太鼓の達人にも収録されてたかな。
本当にお願いします。曲だけでいいので聞いてください。
単体で聞いてもものすごくいい曲なのですが、プレイ後のエンディングテーマとして聞くと本当に涙が止まりません。
ところでバンダイナムコは本当に音楽がいいですよね。塊魂シリーズのBGMが好きな人は恐らく好きな曲だと思います。
ゆる〜いミニゲーム集で学園生活ラブコメみたいな内容かと思いきや、王道展開かつ怒涛の急展開を遂げた「みずいろブラッド」
実は後日談が公式のブログにアップロードされております。
正直めちゃくちゃ重くて、結構読み応えがありますがプレイした人なら納得がいく内容です。
そもそもゲーム自体の終わり方が続きが気になるようになっており、ある意味では「ブログとゲーム」が一体になってストーリーを形成したユニークなゲームの例でしょう。
気になる方はブログだけでも軽く見ていただければどのようなことをNortsが言いたかったのか、ゲームをプレイしなくとも雰囲気だけは掴むことが出来るでしょう。
とはいえ、やっぱやってみないとわからないものでしょうね…!
興味出たらやってみて下さい。売ってるかはわかりませんが。
バイなう!