タイトルなし 北沢志保さんへ
はじめに
志保、誕生日おめでとう!
9thの現地に行けなかった未練はあるけどオレの人生はこれまで未練と後悔ばっかりなのでせめて志保への想いだけでもちゃんと残しておきたいと思って書きました(TAKE5)。
拙い文章ですが読んでいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
志保ネコのタンゴ
というわけでパッと頭に浮かんだのが「黒猫のタンゴ」
みなさんはご存知でしょうか。
ぼくは子どもの頃「ケロロ軍曹」を見ていて「ケロ猫のタンゴ」がEDで流れていた世代だったので原曲「黒猫のタンゴ」も知っています。
※イタリア語の原曲については割愛
黒猫=志保ってわけじゃないですが、何故かたまたま頭に浮かんできました。
おそらくりっくんもこの曲は知っているかもしれません。もしくは志保も教えたり歌ったりしてあげているかもしれません。ぼくは5歳なので5歳児の事情には詳しいです。
脈絡がなさすぎると言われるかもしれません
基本脈絡がない人間なもんで…
とりあえず!北沢志保について想ったことをつらつらと書いていこうと思います。
I 行動原理
初期志保は猫なんかではなく、むしろ実力でのし上がるために爪を研ぐ一匹狼って感じに見受けられるかもしれません。
その言動行動に私が悩んだことはあんまりないですが、まだミリオンライブを知らない頃に劇場版を見たときはなんだこいつ、って思いました(笑)
それも自然なことで、彼女の一番の行動原理は「一人前のアイドルとなって大事な家族を笑顔にすること」
"私が支えなきゃ"、"私が家族を守らなくちゃ"その想いが彼女をとにかく突き動かしていきます。
メモリアルコミュ1で、早く働いて母に楽をさせたい、そうすれば弟も母と過ごす時間が増やせると思った、という志望理由が述べられています。
だけど、アイドルになりたいのはその理由だけじゃなくて、
初めてTVで見たアイドルの姿が絵本の中のお姫様みたいだという憧れを持って志望しています。
そしてその心は、彼女のソロ二曲目「絵本」の歌詞にも現れています
彼女の憧れの絵本の中で見たお姫様は、強いものであり、夢、憧れはいつまでもみているだけじゃ叶わないと思った
だけど守らないといけないものがあるから、笑顔を捨てた。
これだけの家族を背負う覚悟を14歳で持つって本当にすごいことです。
だけど14歳。
悩んでいたのは"ぼく"よりもむしろ黒猫自身でしょう
志保はプロ意識が人一倍高くストイックで努力を怠らないけれど、目指す"絵本の中のお姫様"への道のりは楽なものではない。
天才肌でもなく、ダンスはぶっちゃけ得意なわけではない。
笑顔を捨ててたから最初は宣材写真すらまともに撮れない。
表情の作り方がわからないから自分らしい表情というものもわからない。
そしてアイドルの仕事を楽しむ余裕もない。けれど本当はそれではいけない。
それは実は志保自身が一番わかっていました。彼女はとても賢いですから。けれどそれを理解する余裕もなかったのが最初の頃
何が足りなかったのか、気づいていたけれど封印していたこと、すなわちこれまでの自分と彼女は向き合いました
そして、何となく誕生日が同じという適当な理由で担当していた私も志保と向き合うことにしました。
II 爪
アイドルとして強くあろうとしたことでシアターのメンバーと衝突したこと、
さらにはBC4巻でも描かれたりっくんとの衝突
家族のためにアイドルであることを最優先とする志保と、そんな志保と一緒に過ごすため、より自立した存在であろうとするりっくんを傷つけてしまったこと
強くあろうとしていた爪が大切な人を傷つけてしまったこと
その責任を取ろうとする志保
雨に打たれていたところに現れたのは「Clover」のメンバー
可奈や星梨花、海美も駆けつけて微笑みます。
例え小さく儚い光であっても誰かを照らそうとすることを諦めなかった劇場のみんな、プロデューサーがいたから志保は帰ってきました
そして皆が見捨てなかったのは、志保が本当はただストイックなだけでなく、心根が優しい子であることを皆が知っていたからです
本人はちょっと賑やかすぎると思ていますが、決して嫌だとは思っていません。むしろ心地いいのかもしれない。
そして皆との交流は志保にもプラスに働いてます
こうして真のアイドルとしての姿を自覚した志保の道に曇りなし。だけど志保の変化成長はここでは終わりません
III 柔軟
志保がストイックなアイドルであることは変わりなく、強くあろうとする爪を捨てたわけではありません。
ソロ1曲目「ライアー・ルージュ」では、まだ強気の裏にある弱気に気づきかけている自分を認識している。けれどその認識に対して違和感を持っている。だけどその正体がまだわからない
だからどうすれば自分の想いが届くのか、素直な自分の表情を見せられるのか、ということに葛藤します
ソロ2曲目「絵本」では先述の通り、自分に足りなかったこと、すなわち他者と協力して助け合うことに気づき、その葛藤の解決の足掛かりを得ました。
ソロ3曲目「CAT CROSSING」はそんな変化の先にある志保そのものの"つま先の野生"で生きていく決意表明みたいなものです。
一見すると孤高のクールビューティー北沢志保の姿に見えなくもないけれど、これまでの北沢志保としての姿と大きく違う点が歌詞から読み取れます
しなやかに生きてくって決めたの
しなやか とは
①弾力があってよくしなうさま。
②動きがなめらかでやわらかいさま。
しなう とは
しなやかにたわむ。折れずにやわらかに曲がる。
(旺文社国語辞典第十版より)
アイドルとしても軽やかな身のこなしにも彼女の成長は見られます。それだけでなく、自分の意志は折れない、けれど柔軟に過ごす。これこそユニット活動で得た彼女の成長です。
さらに、しなやかになったのは人間関係に留まらず、
ダンスも段々と上達し、表情もだんだんいい顔をするようになりました
そしてもう一つ、彼女は傷だらけであることを否定しませんでした。それを強さのエビデンスとして納得して前に進む決意をしたこと。間違いの先に正解があることに気づいたこと。
これがPとして何よりもうれしい志保の成長ですね。
話は戻りまして
黒猫のタンゴでは
とあります。
誰よりも孤独であること、ストイックであることの痛みを知り、しなやかに生きていく術を身に着けた彼女には最早この歌詞は無縁かもしれません。
ですが志保の人生はまだまだ先が長いです。強い気持ちを持って前進することを忘れないと思うけど忘れないで欲しいです。ぼくは忘れました
そんな志保の成長に不可欠なBC4巻の伊織ちゃんの名言がこちら
伊織自身が強くありたい、みんなはライバル、負けたくない、その気持ちが強いからこそ説得力のある言葉です。
それでも、彼女は優しさを失う孤独から逃れられない、失うことが怖いと思います。
そんな時、どうしようか…その想いと決意は次の神曲で歌われます。
どこにでもある1本の野草も、4つの葉が集まれば希望に変わる。
1人では進めない困難も絶望も、4人なら希望に変わる。
それは、北沢志保が765プロのアイドルであり、
北沢志保がCloverの一員だから。
そして志保の心の拠り所、大切なものである家族や仲間意識が強くなったことでその輝きはさらにマシマシになりました
再び黒猫のタンゴに戻ります
例え彼女が明かりを失ったとしても、その瞳に映るのは決して孤独なんかではない。その時は一人ではなく仲間がいる。
北沢志保という黒猫は北沢志保という唯一無二の輝きを持ち
北沢志保という黒猫は夜や暗闇に慣れているけど
その瞳は孤高であるが、輝きと希望を失うことは決してない
IV 色
お色気の話ではありません。
まずアイドル北沢志保のイメージカラーについて説明します
#afa690 という色らしいです
どんな色かというと
ちょっと灰色っぽい感じでしょうか red要素が多いのにこういう色になるって中々不思議ですね
言われてみたら彼女自身の色ってなんだろうな?
そう思って少ない脳みそを絞って考えてみました
彼女自身かなり演技力があり、様々な役柄をこれまでこなしてきました
初期のわたしのプロフィールに設定していた「静かな闘志 北沢志保+」では
と言っています。
志保は演技というものに特に強い思いがありました。
そんな願いをかなえるべくわたしも投票企画で何としてもいい役をあげたい!そう思いました
ミリシタ始まって以降初めてのTBでは惜しくも主役のネコ役を逃しますが、なんとドラマパートで出演しました!当時はまさか出るとは思っていなかったのでうれしすぎました
志保演じるシッポはどこかで見たような感じの一見すると素っ気ない感じですが実は空猫珈琲店のみんなのことを気にかけている存在です。シッポの何気ない一言もミャオや三奈も動かします。
カードテキストでも
と言ってます。
ぼくが一番好きなのは二葉から声をかけられた時に露骨にクッソ冷めた声で鳴く場面です。ぜひドラマパートで聴いてください
完璧なちょっと愛想がないけど仲間想いのネコ役を演じて最初聴いた時とてもうれしかったです。
全く愛想がないと言えないけどどちらかというと愛想はない方、でも内心は仲間想いってけっこう難しい役なんじゃないかと思います。
それでも見事にシッポを演じてくれました
だからこそ次は必ず主役を取らせたいと誓いました。
ちなみに筆者は最近「わるめのねこ」が好きです。誰か買ってちょうだい♥
この何とも言えないわるそうだけど愛嬌のある感じの顔が好きだと志保も言ってました(捏造)
話を戻します
そして二度目の投票企画
みなさん大好きミリオンライブ最恐孤島サスペンスホラー「クルリウタ」では冷静沈着なメイドを演じました
イベント内コミュではホームシックになっていたところを仲間に相談していたところが印象的でした。
ドラマパートは非常に秀逸なので是非皆様聴いてください。開幕5秒くらいでそのヤバさが伝わります。
初めて曲を聴いた時はホラーっぽいな~本編どうなるんだろう?誰か死ぬだろうな~なんて思っていたらドラマパートでぶっ刺されました。
志保演じるメイドは覚醒後イラストにもあるように、文字通り殺人も厭わない冷静沈着なメイド。だけどその行動にはどこか謎もある…そんな心が血と闇に染まったとも言いきれない最後まで謎のあるメイドを演じていました。
クルリウタの歌詞については考察しているニキがいっぱいいますけど私はメイドの視点の歌なんじゃないかと思います。皆様はどうでしょう?
では、肝心の志保の色ってなんじゃい!って話です
最新曲「Purple Sky」にスポットを当てます
https://open.spotify.com/track/5pw4sw3yKj3fy1tZTrOpfa?si=4fe54c1d87c048a6
Purple skyは今までの志保の曲になかったオシャレで爽やかなスタートです。
歌詞を見てみると
ミリシタ5周年のテーマでもある"私の色"、すなわち個性
これこそ初期の北沢志保と大きく異なるものです
初期沢志保は他者からの介入を拒んだ。というのも自分のことで精一杯で周りを見る余裕がなかった。
※周りを見ることができないわけじゃなく、できなかった、そんなヒマはなかった。
だけど仲間との交流を通して成長したことで周りを見て、受け入れて自分のモノにする余裕が出てきました。それこそ、しなやかに生きていけるようになりました。
その辺は天ちゃん(偉人)のインタビューでも書かれています。
それでも変わらないものがあります。それは志保自身のアイドルに対する姿勢、ストイックさ。
個が輝くことでみんなも輝く、だから私のストーリーの主役はただ一人。
こうして個が輝くことで周りも影響を受けて輝く。
志保は誰かにもらう幸せより、なんて言いますがその延長線上には誰かの心を震わせたいResonance(共鳴)があります。
つまり、自分のアイドルとしての姿によって、誰かの心を動かしたい。誰かとつながりたい。
これってどこかで見た考え方だなと思いました
「境界のない世界」です
私が最近読んだ本の中に、
という主張がありました。
テクノロジーの発展は個人個人の社会であることを加速させました。誰とでも繋がることができるようになる一方で、逆につながりを拒絶すること、壁を作ることも安易になっちゃいました。
壁を作る要因としてはいくつかあります。
・承認欲求によって作った自己幻想を否定するものを拒絶する
・壁のない世界へのアレルギー反応
・無意識に他者と自分を区別すること
などなど
これは大人でも無意識のうちにやってしまうと思います。
壁を作ることは何も悪いことだとは思いません。ですが世界や他者との関わりを拒絶しすぎることはせっかく多様な生命や物質があるこの世界に生きていて勿体ないと思うし、壁を作ることで他者を攻撃することなんて尚更論外です。
話は変わって志保の場合、最初の頃は、幸せを失うことへの恐怖から強いお姫様であろうとして爪を研ぎ、他者との関わりという壁を引いて"孤独"であろうとしました。実際にその姿は黒猫を超えて野生の狼、みたいな印象もありました。
でも志保は、心の奥底でその行為に違和感を感じていた。
そしてそんな志保を放っておかなかった仲間がいた。
だから"孤独"から"孤高"の存在へと昇華することができたんだと思います。
孤独であることの甘さと厳しさを知って、交流の積み重ねたことが志保自身を"私自身の色で私と連続した存在である世界を変える"という姿勢、境界のない世界を作ることへと導きました。
志保の色とは、このように
"周りの変化を見定めて、その変化によってしなやかであり、孤高のアイドルとしてストイックであること"なのかもしれません。
孤立しているわけでも、依存しすぎているわけでも誰かに単に思考停止して迎合するだけでなく、常に考えて自分の志を守る真に"自立"した14歳。
この先が楽しみです。
「長い道でしたけど、苦しいばかりじゃなかったです。・・・・・・ひとりじゃありませんでしたから。」
この言葉が全てでしょう
次に志保色を語るにあたって2022年に登場したのが
ス ペ ー ド の Q
アイMYシマイガシャ
ウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お待たせしました
まずスペードのQから
スペードのQについては秀逸な考察を書いている兄貴がいたので私が気になったことを書きます
もし気になる考察があればヤホーで調べてみてください。
こちらもまたまたクルリウタに劣らずめちゃくちゃ尖った曲で所謂ヤンデレメンヘラ曲です
とはいえ、元々は純粋な相手への好意があったのでしょう
それがふとしたきっかけでハジけて執拗に相手を求めるようになる
どこにでもある1本の野草も、4つの葉が集まれば希望に変わる。
1人では進めない困難も絶望も、4人なら希望に変わる。
そんな北沢志保にとって大きな心の変化であった象徴、燃えました🔥
志保にもいずれどうしようもないくらい、今までの姿を忘れるほど想ってしまう、自分のすべてを捧げたい、と思う相手ができるかもしれない
そんな"可能性=ifの世界"の北沢志保を見ることができてとても新鮮でした。
自分の目指すアイドルとしてストイックで真っ直ぐであるからこそ、その真っ直ぐさを間違えないでいて欲しいと強く思いました
志保だけでなく歌唱メンバーみんなの爽やかさ、まっすぐさが闇のベクトルに作用した分、いびつで巧みな愛情表現を生み出してくれました。
続いてアイMYシマイガシャ
これは
これは姉妹の中身が入れ替わってしまう物語というモチーフのガシャでした
志保が妹で育ちゃんが姉、だけど見た目は志保が姉で育ちゃんが妹というとても面白い設定でした
育ちゃんと志保(通称いくしほ)は初めてではなく、これまでも何度か一緒になっています
どちらかというとお姉さんの志保が育ちゃんの面倒を見てあげるという感じでした。
育ちゃん以外にも環や桃子の面倒を見てあげることも。そこには志保の姉としての姿がそのまま活かされています。
そんな志保もまだ14歳。甘えたい年頃かもしれません。そんな心に秘めていたかもしれない(???)欲望がこういう形で見られたことはとても嬉しかったです。
全力で役に向かい、育ちゃんのフォローもする姿は姉:北沢志保でも妹役:北沢志保でもなく、アイドル:北沢志保としての素なんだと思います
育ちゃんもしっかりしてるなぁ~~^^
長々と志保の「色」を彩った変化について述べました
先述の通り志保のアイドルカラーは#afa690という灰色っぽい感じの色です(個人の色調感覚なのでご了承ください)
灰色というと、何となく暗い、そんなイメージがあるかもしれません。
でも志保のカラーは灰色よりかは明るく、ヤホーで調べたら「おとなしい橙」と出てきました。
私には橙なのか灰色なのかわかりません。どっちつかずの中間的な色なんだろうと思います。
ということで橙色と灰色の印象みたいなのを見つけました
アイドル北沢志保は、〇か✖かの二択で決めようとしないで自己主張し、自分の筋を曲げずに他者ときちんと向き合うし、その行動には控え目というよりかはアクティブさもあるように見えます。
自分自身が引き立てるためだけにあろうとはしません。だからといって決して陰気とか不健康なわけでもない。
彼女はアイドル北沢志保であることの喜びを感じアイドルとしての誇りを持ちながら日々様々な表情を見せてくれます。
真の強いお姫様であろうとするために、今日も純粋な気持ちでストイックに努力を重ねる姿にはいつもはっとさせられます
皆さんからみた北沢志保のカラー、色とは?
私は
"周りの変化を見定めて、その変化に対してしなやかで、孤高のアイドルとしてストイックであること"
だと思います。
そしてそれは、一つの決まった色では表せられないカラーだと思います。
あとがき
まずはここまでの駄文長文を読んで頂き誠にありがとうございました。
気づいたらここまで書いていました。
志保自身の歩みは決して平坦なものでもなく、傷だらけだったと本人は思っているかもしれません。タンゴどころかダンスもあまりうまくなかったし。
でも、そんな過去は今に至る財産だと思います。人は何かしら失敗するものですし、過去は未来を輝かせることができると私は思います。それに過去という連続した存在から我々は残念ながら逃れられません。
過去を美化するつもりはありませんが、
志保のこれまでの過去が、タンゴのように流れるようでしなやかで美しいものでもなく、常に痛みと隣り合わせあったとしても…
今のアイドル北沢志保の唯一無二で孤高のしなやかな野性的な輝きを作りあげるのには不可欠だったのかもしれない、と私は思います。
だって貴女は強いお姫様だから。
これからも志保の晴れ舞台が沢山見られますように。
2023年もよろしくお願いいたします。