見出し画像

ノーススターは5期目を迎えました/代表田北よりメッセージ

こんにちは。キッズドクターを運営する「株式会社ノーススター」代表の田北です。

2021年に設立したノーススターは、今日2025年1月28日をもって4周年を迎え、5期目に入ります。この日を迎えられたのも、多くの皆さまのご支援とご協力があったからこそです。本当にありがとうございます。

5期目に突入するにあたり、簡単ではありますが、2024年の振り返りと2025年の抱負を書いてみたいと思います。

2024年の振り返り

昨年は、私たちノーススターにとってまさに大きな転換点となった1年でした。

春の診療報酬改定では、頻回訪問・かかりつけ以外の往診の適正化が図られ、提携先の往診事業者も事業転換を余儀なくされました。その影響でキッズドクターも往診の受付を停止せざるを得ない状況となり、利用者の方々にもご迷惑をおかけしました。

一方で私たちは往診サービスの課題やリスクにいち早く問題意識を持ち(関連記事はこちら)、一昨年からオンライン診療へと軸足を移していたこともあり、往診停止による影響を最小限に抑えることができました。

こうした動きが取れたのも、私たちが掲げる会社のバリュー【本質思考】に基づき、医療財源や医療の質といった本質的な観点から取り組むべき課題を考え抜いてきた結果であると自負しています。

🍀🍀🍀
また往診停止をきっかけにオンライン診療にフォーカスすることで、昨年はキッズドクターをさらに磨き上げる1年にもなりました。

派手さはないものの、利用者目線で地道に改善を重ねてサービスの使いやすさを向上させた結果、多くの方々にご利用いただけるようになりました。
2024年の利用動向についてはこちらのまとめ記事にも詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

オンライン診療の価値・課題を広く発信するために、救急学会や遠隔治療学会での発表も積極的に行いました。これにより、オンライン診療が医療の現場でどのような役割を果たすのか、その有用性と課題を業界内外に伝える機会となりました。

さらに自治体との取り組みの第一歩として、石垣市・八重山病院との連携を開始。過疎地域に住む方々の育児支援や、旅行時の健康管理をテーマにした取り組みについても、新たな一歩を踏み出しました。

オンライン診療の可能性と課題に真正面から向き合い、サービスを一層成長させることができた1年だったのではないかと実感しています。

2025年に取り組みたい3つのチャレンジ

そして2025年。これまで積み上げてきたものを土台として、キッズドクターをさらに良くしていくために、私たちは主に以下3つの目標にチャレンジしていきたいと考えています。

1. 既存の仕組みにとらわれないプロダクト作り

キッズドクターの強みは、「患者に寄り添うオペレーション」と、「使いやすいUXを形にするプロダクト開発力」が連携している点にあると思っています。

オンライン診療の現場では多くの関係者が関わり、複雑な業務が積み重なっています。そうした特性を十分に理解しながらも既存の仕組みにとらわれず、「何がベストなのか」をゼロから考える姿勢が、キッズドクターのプロダクト開発には求められます。

今年もその姿勢を大切にしながら、ご利用者様と医療従事者の皆様、両方にとって質の高い医療を提供できるプロダクト作りを追求していきます。

2.  適切な医療の利用を促す基準作り

オンライン診療は、本格的な運用が始まってまだ数年の発展途上の仕組みです。
そのため利用者や医療者がその特性を正しく理解して適切に利用できる環境を整えることや、安全な運用の基準を日々アップデートしていくことも、私たちの重要な役割だと考えています。

現在もキッズドクターでは、オンライン診療の適切な利用を促すルールやトリアージ基準を日々アップデートしているほか、チャット健康相談によって受診の必要性を一度立ち止まって考える機会もご提供しています。

オンライン診療を提供している事業者ではありますが、オンライン診療の利用をむやみに促進することはしません。医療費の適切な利用を促進し、社会的負担を軽減する仕組みづくりを、今年はさらに強化していきたいと考えています。

3.  オンライン診療の可能性をもっと広げる

現在のオンライン診療でも、保護者の方が感じる不安解消に対して一定の価値を提供できていると思いますが、あくまでも補助的な「お守り」的な立ち位置にとどまっています。
将来的にもっと利用シーンを広げていくためにも、今後はオンライン診療の提供価値をさらに広げていく必要があると考えています。

例えば現在のオンライン診療では検査や直接の処置ができませんが、これは看護師往診や自宅検査ソリューションなどの技術・仕組みと組み合わせることで解決することが可能です。
今年はキッズドクターとしても、このような体験の提供に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

さらにキッズドクターでは、小児の専門領域にも力を入れていきます。

2024年には小児腎科医師と連携して、夜尿症の診察を開始しました。この分野では、患者側が受診をためらう事情(例:おねしょの恥ずかしさ)や専門性の高い医師がいる地域の偏りといった課題があります。
こうした課題に対して、オンライン診療は非常に有効です。活用の場をさらに広げることで、小児医療全体の選択肢を増やしていきたいと考えています。

ご利用者様・キッズドクターを支えてくださる関係者の方々へ

5期目を迎えるにあたり、昨年の振り返りと今年の展望を書かせていただきました。5年後、10年後にキッズドクターが当たり前のように皆さんの生活に根ざしたサービスとなれるよう、引き続き努力してまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

最後に、キッズドクターのご利用者様や関係者の皆さんに向けて、日頃の感謝をお伝えさせてください。

ご利用者様へ

いつもキッズドクターをご利用いただき、ありがとうございます。お子さんやご自身の体調不良という大変な生活の1シーンで、私たちのサービスが少しでもお役に立てているなら、これ以上嬉しいことはありません。

これまでの4年間、まだまだ発展途中でご迷惑をおかけしてしまうこともあったかと思いますが、できる限り不便なく、そして不安なく診療を受けていただけるよう、尽力してまいりました。
2025年もより安心して便利にご利用いただける、温かみのあるサービスを目指して、運営一同努力を続けてまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

キッズドクター医師、医療スタッフの皆さんへ

キッズドクターが多くの患者様や保護者様から高い評価をいただけているのは、現場で心からユーザーに寄り添い対応してくださっている先生方や看護師・オペレーターの皆さんのおかげです。

特にこの年末年始はインフルエンザの流行拡大もあり、現場に大きな負担があったかと思いますが、過酷な状況の中でも患者様や保護者様に寄り添って診療や対応にあたってくださり、本当にありがとうございました。ご利用者様からも、感謝や励ましのお声をたくさんいただいています。

キッズドクターが提供するオンライン医療はまだまだ発展途上ではありますが、先生方や医療スタッフの皆さんとともに、これからもっと素晴らしいサービスに育て上げていきたいと考えています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

オフィスメンバーへ

2024年も本当にお疲れさまでした。業界のルール変更や様々な課題に直面するなかで、皆さんがプロとしてそれぞれの持ち場で力を尽くしてくれたおかげで、また1年を走り抜けることができました。

来年もプロダクト、マーケティング、オペレーション、BizDev、コーポレートの各チームが一丸となり、【背中合わせ】で最高のプロダクトを世に届けていければと思います。引き続きよろしくお願いします!