原爆の日
瘴気を帯びた邪な風が東から流れ、
あの頃の鉄のカーテンに似た冷たいカーテンが、
小麦の国を包み込んでいる。
流される血と涙を覆い隠すように。
世界を襲う瘴気と狂気は、
いつ晴れるのだろう。
今年で77年か。
77年経っても人を〇める為の兵器は無くならない。
むしろより悲惨に、
より巧妙に、
進化を遂げている。
不幸と悲しみがより深刻になっている。
近隣諸国との軍事危機。
世界を巻き込む経済危機。
そして、
大陸から端を発したパンデミックとそれに乗じた人の欲望。
世界はどこへ向かっているのだろうか。
原爆死没者慰霊碑にはこう刻まれている。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」
私達はまだ過ちを繰り返しているようです。