【訪問体験記#1】北海道上川郡東川町
「どさんこノース 〜地域貢献への道〜」
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先日、北海道上川郡東川町を訪問しましたので、その視察内容をご紹介します。
東川町には上水道がない?
はじめに複合交流施設「せんとぴゅあⅡ」へ伺い、経済振興課の方々から東川町についてご説明をいただきました。
雄大な自然が広がる東川町は「写真の町」として知られ、写真を通じて世界中の人々が交流できる取り組みを続けています。
そんな東川町ですが、北海道で唯一上水道がないとても珍しい町で、町民は長い年月をかけて地中深くにしみ込みんだ地下水を生活水として利用されているそうです。
東川町の地下水にはカルシウムとミネラルが豊富にバランス良く含まれており、「平成の名水百選」にも選ばれるほどの美味しい水として有名です。
お米や野菜の栽培にも天然の地下水が使われており、水の恩恵を受けた東川町産の作物は、ふるさと納税人気で大人気だそうです。
ふるさと納税のほかにも地域おこし協力隊などの制度を積極的に活用されており、地域住民の生活向上や経済の活性化など、さまざまな角度から優れたまちづくりが行われていました。
地域住民の交流空間もたくさん
日本を代表する建築家の隈研吾氏が設計を監修した東川町共生プラザ「そらいろ」や温浴施設「キトウシの森きとろん」など、町の施設を見学させていただきました。
東川町では公共施設を建設する際は必ず地元住民の声を集めることが徹底されており、建物を建てて終わりになることがないよう心がけているようです。
そうした取り組みもあり、見学に行った施設は平日にも関わらず多くの町民に利用されており、活気に満ちた賑わいある空間となっていました。
東川町の住民も経済も盛り上がるまちづくり
東川町はふるさと納税や地域おこし協力隊などの制度を積極的に活用されており、先進的なまちづくりの事例を多数ご紹介いただくことができました。
その中でも、補助金・助成金の活用や東川町独自の地域通貨(HUC)の発行など、地域経済を盛り上げるために取り組みを工夫されているのが印象的でした。
また、東川町の取り組みの多くに地元企業が深く関わっており、地域住民の理解や協力を得ながらまちづくりを進めていくことが大切であると改めて認識できました。
これらの視点は、持続可能でゆたかな社会の実現を目指す上で非常に重要なことですので、これから地域貢献事業を進めていく中で常に意識していかなければならないと実感しました。
この度の視察では本当に多くの収穫を得ることができました。
東川町の職員の皆様、温かくお迎えいただきありがとうございました。