ボカコレ2023夏ルーキー直前 お気持ち表明
ボカコレ前にお気持ち表明しておきたいなと思ったのでつらつらと書いていきます。わたしのボカコレに対する自分の考え方みたいなものです。
何から書こうかと思った時に、最初に思い出したのは、「ボカコレにランキングは本当に必要なのか?」というようなTweetです。たぶん1ヶ月くらい前に見たと思います。印象に残るTweetでした。
そのTweetの趣旨は
①ランキングに入るべき曲が入っていない
②ボカコレはお祭り、ランキングのせいでギスギスしてる、ガチすぎ
③ランキングに入れないで悲しむ姿を見たくない
こんなところだったはず。
ちなみにこれを書いているのは、去年DTMで作曲を始めて、今年ボカロPとして活動し始めた人間です。2023春の時点ではボカコレの存在すら知りませんでした。そんな人間が書く事なので見当違いがあるかもしれませんが、とりあえず書いていきましょう。
わたしの感想としては「そら、そうよ」でした。
開催期間が3日しかないので、SNSパワーが強い方が聴いてもらえるし、広告の存在もあるし、投稿される曲数がめちゃくちゃ多いので、自信作を投稿しても曲にたどり着いてもらえるかどうかすら分からない。後世に残るような名曲が投稿されても、3日という期間では宣伝活動無しではランキングに入ることは難しいのではないでしょうか。だからみんな必死で宣伝する。
必死に曲作って、頑張って宣伝もして、いざ本番で他の人に比べて反応が薄いと落ち込む気持ちもわかります。それがきっかけで作曲を辞めてしまう人もいると聞きます。気持ちはわかります。ボカロ界隈以外の場所で、わたしも何度も経験してきました。
曲の良い人が伸びて称賛されランキングに入る、そんな投稿祭にはなってないのです(そもそも曲の良さって何でしょうね)。
ただ、ボカコレってそういう投稿祭じゃないでしょう。
素人が何言ってんだと思われるでしょうが、フォーマットがそうなってない以上、少なくとも運営の意図は違うはずです。
わたしが思うにニコニコ動画の本音は、「作曲能力だけではない、自己プロデュースが出来て独力で売れていける人材を作ろう」ではないでしょうか。そしてあわよくば、その人と一緒に「youtubeには勝てないけど、ボカロというニッチな分野ではポジションを確保しよう」ではないかなーと思ってます。あとは、ニコニコ動画という、登録しないとまともに使えない動画サイトに外から人を運んでくれる人材が欲しいのではないかなとも思います。
そういう意味でのランキングだと捉えるとだいたい説明できると思うのですがいかがでしょうか。
なんか書いてて、ずいぶん冷めた言い方だなーと自分でも思いますが、わたし自身は相当燃えてます。燃えてるといっても、「みんなに聴いて欲しい!」というキラキラした感じや、「ランキングで上に行ってやるぜ!」という野心とはちょっと違います。
環境に適応して頑張るというモードに切り替わっています。
ボカコレでランキングに入るにはどうすればいいか、情報を集めて、実行して、ランキングに入れたら良し。入れなかったら、分析して、修正して、実行する。
昔、釣りを教えてくれたおじさんの口癖が「趣味は仕事みたいにやれ」だったので、しっかりやって結果を出す、というモードです(ここまで書いて結果が伴わないと恥ずかしいですねw)。
ただ、環境に適応したとて、別に自分を殺してるわけではないんですよ。
まずボカコレ用の曲を作るとなったときに強烈に思ったのが、「誰かに歌って欲しい!」でした。今までインストしか作った事がなかったので、せっかく歌が入ってる曲を作るなら歌って欲しいじゃないですか。
曲のコンセプトは、すぐに、「歌いやすくて、歌ってて楽しい、みんなが好きそうな曲」に決まりました。
youtubeでたくさん歌われてるような曲をたくさん聞いて、メロディやコードやリズムや使ってる音を分析して曲を作り始めました。
だからわたしは今回、自分が作りたい曲を作ってないです。
おもちゃを作る人が、「自分が作りたいおもちゃはこうだ!」みたいな主張しないでしょう。どう作れば遊んだ人が楽しいかを考えて作るはずです。同じように、歌いやすくて、歌ってて楽しい曲を目指しました。
「そんなんでいいの?」と思われるかもしれないですけど、わたしにとっては、個性だとかオリジナリティだとか、「自分の音楽」みたいなものにあんまり執着がないので、そんなんでいいんです。そういうものは形があるようで、きっと5年も経てば消し飛んでるような物ですから。
結果、完成した曲は、わたしの好みドストライクの曲でしたwwwwなにそれーwwwww
なんか知らんけど自分の大好きな曲が出来上がってました。
毎日10回から20回は聴いてますが飽きませんし、車で熱唱してます。
良い曲、出来ました。
だがしかし、ちょっとそれだけじゃ面白くないなー、何かもっと面白い事ないかなー、誰もやってない事やりたいなーと思っていました。
しかも、面白いだけじゃなくて、皆が得をするような、そんな事できないかなーと思ってました。それで知恵を絞って捻り出したのが、「自分の歌を歌ってくれたら無償MIX企画」です。
歌い手さん:無償で歌みたMIXが出来る
わたし:歌ってもらえる。ボカコレの宣伝にもなる
運営:普段ニコ動を使ってない歌い手さんが来てくれる
win-win-win-winですね。
みんなが楽しめるようにと曲を作っても、自分の表現を殺す必要はないんです。
それを伝えたかったんです。
誰に伝えたかったかって???
さて、ここまで長文を書いてきましたが、実はある人に向けて書いてます。
それは、わたしの曲の主人公である、24歳の女性です。
1人の人間の考えや気持ちは1つではありません。揺れ動き、矛盾し、時間が経てば変化していきます。
わたしの曲の主人公は、揺れ動くわたしの気持ちの一瞬を切り取った人格です。(考察厨のために書いておきますが、多重人格とかLGBTとかいう話ではありません。主人公が女性なのは歌声がCi flowerちゃんだからです)
つまり、わたしの曲の主人公はわたしの一部で、この記事はわたしの一部に語りかけているという気が狂った事をしていたのでしたww