「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」
新宿IMAXにて。
なんとも・・・言葉にならない。
なんだって、愛をもってメーターを振り切るとこういうことになる。ただただバンザイ、ただ拍手。
[2020.06.01 facebookから]
詳しい感想は追記にて↓
▽追記1
テーマ曲収録風景
GODZILLA→GHIDORAH→RODAN→MOTHRA
かっけえ。
[2020.06.01 facebookから]
▽追記2
興奮さめやらぬまま、2回目行ってきます。
2回目は2Dで。
TOHO日比谷、ラージスクリーン、Dolby Atmos。
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アバターやパシフィックリムと同じく、この種の映画はやはり体験型なんだろな、と。
基本的に自分はかなり左脳型人間だとは思うのです。計算や論理や理屈が大好き。
でも、そんな自分の中にも右脳的に感覚的に愛しいものがあり、それは説明できないけど、アバターやパシリムで満たされ刺激されるものなのだろう。
アバター、パシリム、怒りのデスロード。
どれも5回も10回も観に行ったはずだけど「別に一回でいいやろ」というのは情報よね。
劇場の暗闇で解放される何か、それを何度も繰り返し味わうために映画館に通うのだろう。
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理屈で評するなら今回のゴジラはメチャクチャやからな。人間サイドのムーヴはビタイチ理解不能。ほぼ全員がアホか狂ってて、しかも薄っぺらい。
でもさ、そーゆーとこにケチつけてせっかくのアトラクション楽しめないのは損じゃね?
「プロレスは八百長」と言うてしまえばそれまでやけど、それは野暮ってなモンやろ。
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まだ観てない人へ、一回観た時点での、今作の怪獣様の魅力を少し。
【ゴジラ】
地球のために戦うヒーロー。神であり怪獣王。
地球防衛軍、軍団長。
人間がいくらマヌケでも赦す心の広さを持つ。
心も体もデカい。
vs人間ではなく、地球の守り神としてバトルする。
【キングギドラ】
デカい!強い!悪い!
いや、そーゆーことよね。
敵キャラは、デカくて強くて悪い。
大・強・悪
それが全てや。
三つ首同士が小競り合いしたりして、お茶目なとこもある。
でもクソヤバい。大宇宙軍所属。
こんなヤバいものを氷漬けから解放する理屈が無茶苦茶。
だがそこがいい。
【モスラ】
かわいい。美しい。けなげ。
ゴツい怪獣の中の癒し担当、清涼剤やね。
勝手に怪獣の女王呼ばわりされてて笑う。
トカゲと蛾が付き合うわけねーだろ。
たいして活躍しないけど、ラストバトルのけなげさに泣ける。
【ラドン】
引くレベルでデカすぎる。
鳥、ではないよね、これ。
ただ飛ぶだけで大災害。まさに神。
頭は悪そうで、ギドラにも発作的に真っ直ぐに向かっていく。勝てるわけねーだろ。
だがそこがいい。
【ケンワタナベ】
前回ただのツアーガイドでしか無かったケンワタナベにも見せ場あり!
ほんと今回は、理屈の全く通らない無茶苦茶なことをやらせられるのですけど、全て引っくるめて泣ける。
もともとゴジラは日本を踏み荒らす圧倒的なパワー(原爆、それを落下させたアメリカ(が行っている水爆実験))のメタファーとして描かれ、最終的には日本人の手で、凄まじい破壊兵器(オキシジェンデストロイヤー)によって(しかも自爆という形で)海の底に葬られた。
これはプロレス的には正しい。
核を使用してまで日本をたたきのめした米国、ただ、そこにヘラヘラ感は無かった。硫黄島の戦い(1945.3)でのアメリカ軍戦死戦傷者は2万人を超える。核を吐くには吐くなりの理屈がある。アメリカは殺しても殺しても死なないクレイジーモンキーであるJAPの息の根を止めるべく禁断の兵器に手をつけたのだ。
それを踏まえた上で、なお、そういうパワーにパワーで、核には核で報復、ではなく、他の解決法を模索するのが初代ゴジラという映画の肝だった。最後までゴジラにオキシジェンデストロイヤーをぶつけることを躊躇したのが1954初代ゴジラの芹沢博士だった。
そして今回、彼と同じ「セリザワ」という苗字を与えられたケンワタナベの最期は涙なしでは見られない。やらされてることはめちゃくちゃであり、日本人にとってはとんでもなく不愉快で不謹慎なことなんですけど。
(だからこのシーンをもってこの映画を叩く人も一定数いるだろうことは容易に想像できる)
全て引っくるめてありだと思いました。
【チャンツィイー】
40歳だそうですが。相変わらず美しい。
予想通り、居てもいなくてもいいような役でしたけど、モスラ同様、画面のイガイガしたものを中和する役目なのだろう。
実は二体いたらしい、途中でボンヤリわかって吹き出しそうになった。もっとわかりやすくせいよ、と。
以上、6体の怪獣以外にも不思議な怪獣が何体も出てきました。
特に、人間チームの主人公家族は3人ともクレイジーすぎてヤバいです。
では、時間ですので、2回戦いってきます!
▽
2発目終了。
封切り3日目の日曜とか超満員で、おおっぴらに泣くに泣けない。じわじわ泣いてきました。
ケンワタナベはやはりセリフでも言うていたね。
亡き父の形見、8時15分で止まった時計を握りながら、
「傷つけられたら、その相手を憎むのではなく癒せ」
と。つまりはアメリカと仲良くせいということやな。原爆落としといて真面目にこーゆーセリフ書くのがハリウッドクオリティ。
最初は時計をアメリカ人に託す台本だったそうだ。
ケンワタナベはその台本を拒否、この時計は最期まで持ってる、と。
書き直させたそうだ。泣ける話やで。
▽
いま帰路ですが、耳が後遺症ですね。
1.
駅のホームでおっさんが「このポスターは社長が作った…」と話してるのが
「このモスラは…」に聴こえて「え?」ってなって二度聞き
2.
電車が走ってガタンゴトンと線路が鳴るのが「デデドン…デデドン…デデデドデデ デデドン」とゴジラのテーマに聴こえてくる
▽自分用メモ列挙
↑ 脚本はうんこだけど、まあできるだけデッカイスクリーンでみたらええんちゃう、みたいなことが書いてある。
↑ いい記事ぽい。モスラ、ラドン、キングギドラ、がどうして選ばれたか、みたいなことが書いてある。怪獣の個別の声に注目して演出したとか、ドハティはフリードキンのエクソシストを参考にした、みたいなこと書いてあって、胸が熱い。あとで訳そう。
↑ フリードキンのインタビュー記事
↑ 白黒時代からのゴジラを死ぬほど観て育ったゴジラオタクの感想、評論家は間違っている。
ロッテン・トマトのスコア、ギャレゴジ(評論家75-観客66)に対して、ドハゴジ(評論家40-観客88)、観客の見方を支持する、みたいなことかな。
初代ゴジラを超えた、と言っている。初代ゴジラの生まれた背景に触れているのがすごいね。
クローバーフィールド、パシリム、グエムル、あたりをフェイバリットに上げているのも柔軟なオタクぽくていい。
↑ 日本のオタクもべた褒め
↑ Mothra never dies.She always comes back.
birth,life,death,rebirth
[2019.06.02 facebookから]