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【クトゥルフ神話第6版/短編ギャグシナリオ】意味のない、純粋な、戦い。~うちよそバトルロワイアル~

KP・PL何人でも。CoC第6版。
必須技能:戦闘系技能。

また、このシナリオに限り、2つのルールを追加します。これらはタイミング・回数に関わらず発動可能。MPが尽きるとルルブ通り気絶です。
〈重打〉戦闘系技能にSTR×nをプラスした値で振ることができる。nを掛けた分だけMPを消費する。
〈精密回避〉回避にDEX×nをプラスした値で振ることができる。nを掛けた分だけMPを消費する。


言わずもがな、これはギャグシナリオです。伏線など何もありません。戦うだけです。何も考えずにプレイすることをお勧めします。短編にするなら1PLあたり1キャラクター、中編とか卓内で固定的なキャラがいる場合は2キャラクターとか出してもいいのではと思います。ちなみにこれは深夜、一気に書きあげたのでところどころアラがあるかもしれません。その際はアドリブでお願いします。

プロローグ

  あなたはいつものように、就寝の準備を始める。今日は金曜日であり、明日は休日の始まりでもある。(週末休日ではない職業とかの場合は、次の日休みの日とか)あなたは布団の中に入った。今日は他の日よりも、早く寝付けたような気もする。あなたは寝付く直前、何か言葉を聞いたような気がした。

聞き耳:とても小さい声だが、たしかに「Ready...Fight!!!!」と聞こえた気がした。だが、その声の主を探るよりも先に睡魔が襲ってきてしまった。あなたは抗うこともできず眠りに落ちてゆく。


  次に目が覚めると、全く見覚えのないところに立っていた。周りを見渡すと、何人か人間がいる。みんな立っており、次々に目を覚ましている。どの人間も混乱している様子から見ると、みんなここに連れてこられた人のようだ。部屋の奥には誰かが座っているような影がある。そこに近づくと、その人物は片腕を挙げる。それは腕というよりは細く、また関節が存在していないことがすぐにわかるほどにはクネクネと曲がっている。それを有しているものは、どう見ても人とは思えないような風体であった。SANチェック1d2/1d3

  人ではない何かは探索者が起きたことに気付くと、嬉しそうに「やあ。」と、探索者たちを歓迎するだろう。その声は今までに聞いたどの声よりも深く、深淵そのものからの声であるのではとすら感じさせる。今まで知らなかったはずなのに、この今話している物体は「ニャル様」という名であることを存在しない記憶から思い出す。SANチェック1d2/1d4。(KP情報:ここで狂気状態になると、一時的狂気表は振らずに確定で〈戦闘狂〉となる。詳細は次の準備フェーズにて説明しますが、次マッチにて武器を選ぶことができなくなります。)


  彼の人物は続けて話し出す。「唐突だけどみんな戦ってね!頑張って!!ファイトです!!!」という楽しそうな声が響く。途端、全員の視界が暗転する。次に視界が明転すると、そこは4畳半ほどの狭い部屋だった。部屋には1つだけ扉があり、掛けられているプレートには「闘技場」との表記がある。また、その横に張り付けられているメモには「なんかほしい武器あったら大声で言ってね~。あと特殊な武器のリストはここに書いてるよん  でも1個だけね‼」とある。続けて、「準備できたら闘技場にどぞどぞ。そういや忘れてたけど5分以上ここにいると死んじゃうから、命張る準備は早めにするがよろし。」とある。ふざけんな。

準備フェーズ


  このシナリオに限り、体力が0になった段階で気絶し、倒したプレイヤーが勝者となります。後述の特殊武器・特性を除いて回復・防具は存在しません。


武器について
  戦闘開始前に、こちらで準備する特殊武器及び、一般に近接武器として認められているもの(ナイフ、バール、ハンマー、メリケンサックなど)はすべて存在する。銃器・弓や回復系装備はない。武器・ダメージはルルブ準拠でも、KPの一存でもお好きにどうぞ。特殊武器、通常武器あわせて装備できるものは1つだけ。また、1マッチ毎に装備品を変えることも可能。また、使用する武器はKPにのみ教えること。

〈特殊武器・特性〉※成功値上昇は、加算後の最大値85まで。
・跳躍の羽(跳躍技能に+25、成功で1d3ターン空中状態にいることができる。空中状態の時回避に+15)
・戦闘衝動のお守り(気絶判定がなくなる。また、こぶし成功値に+15)
・超薄型防刃ベスト(刃物系の攻撃に対しての装甲+2。頭・四肢狙いを除く)
・ノイズグレネード&耳栓(1d3ターンの間、敵が回避できなくなる。任意のタイミングで発動でき、ターン消費はしない)
・籠の鳥(籠の中にいる鳥が、戦闘中に1回だけダメージを肩代わりしてくれる。具体的には、受けるダメージが5以上で回避に失敗した際、自動で飛び出してくる。鳥に対しての「かばう」はできない)
・戦闘狂(全ての与えたダメージに+2され、全ての受けたダメージに+1される。また、気絶判定がなくなる)〈プロローグで狂気状態になった者のみ適用〉


共通描写:探索者たちがいそいそと準備をしていると、なんとなくではあるが戦闘に向けての気持ちが高ぶってゆくようになる。今までは戦いへの気持ちが全くなかったが、何故か戦わなければならないという気概が意識となって出てくる。その気持ちが最高潮に達した瞬間、あなたは闘技場のドアをくぐり抜けるのであった。

戦闘フェーズ


戦闘は、一般的なCoC戦闘ルールとほぼ同じ。DEX順に戦闘行動をし、ターンごとの行動となる。

また、回避にターンは使用されない。どのタイミングでも受ける攻撃を回避することが可能。
しかし、一度に5ダメージ以上受け判定に失敗(一般的な戦闘での「気絶判定」と同じ)するorHP2以下になると、次ターンの回避は自動失敗となる。〈気絶=回避不可〉と覚えよ。
ファンブルはダメージ値マイナス1D3、クリティカルではダメージ値プラス1D3。(1クリ、100ファンの場合はそれぞれ1D4となる。)


ちなみに、回避の最大値は25となります。理由?適当に「嗅いだことのない匂いをふわっと感じる」などと言っておきましょう。KPは全員のHP・MPと、トーナメント表を作っておくことをお勧めします。戦闘が終了した際、勝者のMP・HPは全回復します。


戦闘前共通描写:[闘技場]と書かれたドアをくぐると、そこはちょっとしたジムのような、そこそこに綺麗で広い場所だった。正方形で、上からはまぶしいライトが探索者たちを照らす。先ほどの声が上からする。どうやらスピーカーからの声のようだ。「じゃあ始めるよ、用意はいいかな~??」探索者がうなずくなどすると、声は「よ~い!!」と言い、ゴングの音が鳴り響く。戦闘開始だ。ちなみに戦わずにいると、「も~。早く戦ってくんない?これ以上なんもしなかったら強制的に戦わせるよ~」と聞こえる。途端、彼らの心の中にふつふつと戦闘欲が沸き上がる。それは目の前にいる人物に向けられるだろう。KPへ:ここはどうやっても戦わせてください。手段は問わない。
勝者向け共通描写:戦闘に勝つと、照明が暗いものへと落とされる。激闘を終えた探索者が戸惑っていると、どこからともなく「ニャル様」が現れ、「勝者、○○(キャラ名)!!」と高らかに宣言します。その後は一瞬にして視界が暗転し、また明転をすると戦闘前にいた狭い控室に戻っています。

エピローグ


優勝者:戦闘終了後、生き残った一人の人間は「ニャル様」から手荒い祝福を受ける。具体的には、楽しそうに触手で頭をバシバシ叩き、探索者の片腕を、さながらボクシングの王者のように高く掲げる。途端、探索者は強烈な眠気に襲われる。次に目を覚ますと、あなたはさっきまで寝ていたベッドの上だ。寝る前と変化はないように思える。だが、腰にわずかに違和感がある。手をやってみると、ベルトが巻かれている。硬い革の感触と、ピカピカ光る金メッキの装飾がうるさい。だが、つけていると不思議と身体に力がみなぎってくる。そんなことを考えながら、あなたは朝ご飯の用意をするのであった。

敗北者:ちなみにそれ以外の敗者は、明らかに寝覚めが悪い朝を迎えるだろう。なんとかして起きると、枕元に何かおいてあることに気付く。拾い上げてみると、それは付箋のついたキーホルダーだった。付箋には「参加賞」とある。肝心のキーホルダーは金色で、ボクシンググローブをかたどったもののようだ。どこから見ても金色に輝いており、お世辞にも趣味がいいとは言えない。だが、手に持っているとなんとなく元気が湧いてくるように感じる。先ほどの激闘をわずかばかり思い出しながら、あなたは朝食の用意を始めに行くだろう。

エンディング後処理


SAN回復
・トーナメント勝者:1d10
・トーナメント敗者:1d5


クトゥルフ神話技能
・トーナメント勝者:1d8+5
・トーナメント敗者:1d8

アーティファクト


・トーナメント勝者:勝利ベルト(特殊効果:肩こりの改善、寝覚め向上。また、戦闘技能のみの割り振りポイント+5)
・トーナメント敗者:金色のキーホルダー(特殊効果:戦闘技能のみの割り振りポイント+5)

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