第4文型 ⇔ 第3文型の書きかえ
こんばんわ。northern_brightです。
今回は第4文型⇔第3文型というタイトルですが、主に第4文型→第3文型のお話をします。
前回第4文型を取れる動詞として以下のような動詞をあげました。
・ give、show、send、teach、tell、lendなど
・ buy、cook、make、get、chooseなど
謎に2パターンに分かれています。なんでなんだろー? 筆者に意図があるに違いない、と思った方は、そもそもこの分類を知っていたかもしれません。分類の意図を知らなくてパターンの法則性を自ら考えられた方もいらっしゃると思います。
1. SVO to 動作の相手
さてわたしは近頃は卒業のメンバーが増えて寂しい日々をおくっています。まいやん、さゆ、琴子。みんな、いままでありがとう。記念にプレゼントをあげますね。
○ I will give Mai Shiraishi, Sayuri Inoue, and Kotoko Sasaki beautiful flowers and some cakes as farewell gifts. (わたしは白石麻衣ちゃん、井上小百合と佐々木琴子ちゃんに卒業の記念としてキレイなお花とお菓子をあげます。)
う〜ん、なんかgiveの後に名詞がたくさん並んでいて、一体誰に何をあげるのか、ちょっとわかりにくいかもしれません。この例文の場合、動作の対象(O)直接目的語(DO)がgiveの直後にない。直接なのにですよ。だからわかりにくいのかもしれない。giveとしては直後に直接目的語をほしいと思っているかもしれない。
ならば、直接目的語を他動詞giveの直後に置いちゃいましょう。
日本語だったら、
○ わたしは白石麻衣ちゃん、井上小百合ちゃんと佐々木琴子ちゃんにキレイなお花とお菓子をあげます。
○ わたしはきれいなお花とお菓子を白石麻衣ちゃん、井上小百合と佐々木琴子ちゃんにあげます。
どちらもOKですが、ところが英語には語順というものがありまして、第4文型を取る他動詞の場合
× I will beautiful flowers and some cakes as farewell gifts Mai Shiraishi, Sayuri Inoue and Kotoko Sasaki.
とは書けません。
・ 第4文型を取る他動詞 + 動作の相手(目的語) + 動作の対象(目的語)
という語順に決まっているんです。ここが日本語と違うところ。
だから先ほどの例文ははNGな英文なのです。(ちなみにこの例文の意味は「わたしはキレイなお花とお菓子にまいやんとさゆと琴子をあげます。」というへんちくりんな意味になります。)
では動作の対象(直接目的語)を他動詞giveの後に持ってくるにはどうすればよいか。
○ I will give beautiful flowers and some cakes as farewell gifts to Mai Shiraishi, Sayuri Inoue and Kotoko Sasaki.(わたしは卒業の記念としてキレイなお花とお菓子を白石麻衣ちゃん、井上小百合と佐々木琴子ちゃんにあげます。)
主語(I) + 他動詞(V他) + 目的語(O・動作の対象・直接目的語) to + 名詞(動作の相手・間接目的語)
の語順になります。違いがわかるようにtoを太文字にしておきました。元々間接目的語のくせに(?)直接他動詞giveの後についていた言葉(動作の相手)にtoをつけることで、動作の対象(直接目的語)を他動詞giveの直後に置くことができるのです。前置詞+名詞は文型のいずれの要素ににもなりませんから、実質的にこの英文は第3文型になります。
I will give beautiful flowers and some cakes. (わたしはキレイなお花とお菓子をあげます。)
主語(I) + 他動詞(V他・give) + 目的語(O・直接目的語・beautiful flowers and some cakes)
ただしto以下がないと主語(I)のひととなりはあまりよくわからないままですが。わたし(I)は道ばたでいきなりお花とお菓子をあげるお兄さんかもしれません。そうしたら、主語(I)は怪しい人、ないしはナンパ師(?)になっちゃいます。そういった意味で第1文型のときにやったようにSVOAにしないとイメージの共有は図れないのかもしれません。(to + 動作の相手が必要であるということ。)
○ まとめ
文頭で第4文型を取る動詞を2種類に分けました。giveやshowなどの動詞は動作の相手(間接目的語)と動作の対象(直接目的語)を入れ替える際に、動作の相手(間接目的語)にtoをつけてください。
2.SVO for 動作の相手
ではbuy、cookなどの動詞はどのようになるのでしょうか。
○ I will buy Mai Shiraishi beautiful flowers as a farewell gifts. (わたしは白石麻衣ちゃんに卒業の記念としてキレイなお花を買います。)
ここでは他動詞buyの動作の相手(間接目的語)は白石麻衣ちゃんで、動作の対象(直接目的語)はbeautiful flowersになります。
buyという動詞は第3文型では「〜を買う」という意味なので、I will buy Mai Shiraishi...まで読んだひとは「わたしは白石麻衣ちゃんを買うつもりだ」と解釈して、もしかしたら、「えっ? まいやんって買うことができるの?」って思う人ひともいるかもしれません。(いません。)
なのでbuyの第3文型の意味を優先して動作の対象(直接目的語)であるbeautiful flowersを他動詞buyの直後に置くことにします。
○ I will buy beautiful flowers as a farewell gift for Mai Shiraishi.
わかりやすいようにforを太文字にしておきました。「あれ? giveやshowはtoを使ったのにbuyはforなのはなぜ?」って思いますよね。
これが冒頭で第4文型を取る動詞を2つに分けた理由です。
give、showは基本的にSVOOで使います。動作の相手(間接目的語)がないと、お互いにイメージが共有できないのです。だからto + 動作の相手(間接目的語)を直接目的語の後に置くことでイメージの共有を図るのです。
それに対してbuy、cookはどうでしょう? 動作の相手(間接目的語・for以下)を書かない例文を示してみます。
○ I will buy beautiful flowers. (わたしはキレイなお花を買います。)
意味も通じるしイメージの共有もできますよね。(自分のためにキレイなお花を買った、というイメージです)。第4文型で動作の相手(間接目的語)がなくても、第3文型が成立する他動詞は、forを使って動作の相手(間接目的語)を明らかにします。
○ まとめ
文頭で第4文型を取る動詞を2種類に分けました。buy、cookなどの動詞は間接目的語と直接目的語を入れ替える際に、間接目的語にforをつけてください。
もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。
心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!