第5文型・その1
こんばんわ。northern_brightです。
今回は文型さいごの話、第5文型に入ります。
今回もまずは前提となる英文から始めます。この英文が復習にもなるしね。
☆ 第4文型
○ I gave Mai Shiraishi beautiful flowers as a farewell gift. (わたしは白石麻衣ちゃんに卒業の記念としてキレイなお花をあげた。)
はい、gave(giveの過去形です。)
・ 動作の相手のひと(もの) = Mai Shiraishi = 目的語(O)
・ 動作の対象のもの(ひと) = beautiful flowers = 目的語(O)
です。そしてS≠Oです。目的語(O)は必ず名詞です。
特に太字の部分が思い出せなかった方は第4文型の記事をもう一度確認してくださいね。
☆ 第3文型
それでは次の例文はどうでしょうか?
× I made Mai Shiraishi. (わたしは白石麻衣ちゃんを作った。???)
無理です。作れません。ちょーまいやん推しの方は作りたいかも知れないけれど、まぁ無理です。作れません。諦めましょう。
ただし英文として
主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)白石麻衣ちゃん
であることは認識できると思います。ここで以下の英文を検討してみましょう。
☆ 第5文型
○ I made Mai Shiraishi happy.
よくある参考書や先生はMai Shiraishi = happyだから目的語(O) = 補語(C)なので第5文型だ・・・と仰るのですが、
この英文ではたまたま、偶然O=Cなのですが、逆に第5文型は他動詞の後で必ず目的語(O) = 補語(C)の関係が成り立つか、というと、そんなことはありません。
わたしがn十年前に(nは自然数とする。)初めて伊藤和夫先生の著書を拝読し、授業も受けたとき以来、伊藤先生はそんな馬鹿げた話は一言も仰いませんでした。伊藤和夫先生だけではありません。高橋善昭先生も佐藤治雄先生もO=Cなんて絶対に言いませんでした。いわずもがな、奥井潔先生もです。
ですから第5文型のとき、他動詞の後がO=Cというクソアゴ関係のような幻想はすぐに捨ててください。(まなったんは「本当は思っていないですぅ」って言ってたけど、わたしは本気で思っています。「O=C? このクソアゴ関係が!!」)
ここでのポイントは目的語(O)のMai Shiraishiとhappy(形容詞:幸せな)が
主語(〜は・が)と述語(〜である。)の関係
(白石麻衣ちゃんは幸せであった。Mai Shiraishi was happy.)
だということです。この「〜で」の部分は今回は目的語である白石麻衣ちゃんが幸せであるという状態を補っています。だからhappyは補語(C)と呼ばれます。
また主語(〜は・が)と述語(〜する。)の関係(このパターンは第5文型・その2で扱います。)
も第5文型になります。
☆ 第5文型の定義
他動詞の後の目的語(O)と後の言葉(C)に主語・述語の関係がある。
とき、第5文型(SVOC)になるという定義です。
ジーニアス英和辞典をお使いの方はmake のSVOCの意味を確認してください。(Oを...にする。)
ウィズダム英和辞典の方はmakeのSVACの意味を確認してください。(AをCにする。)
他の辞書を使っている方もmakeに「〜を...にする。」というがあることを確認してください。
☆ 補語によって英文のイメージが変わる
補語(C)はお互いのイメージを共有するために必要な言葉です。補語(C)が変わると英文のイメージも変わります。
I made Mai Shiraishi happy. は「わたしは白石麻衣ちゃんを幸せにした。」という意味になることもさっき書きました。わたしがgiveした卒業記念のキレイなお花に対してまいやんが幸せに思ってくれた、ということですね。(夢のまた夢。)
happyじゃなくてsadと思ったなら?
I made Mai Shiraishi sad. (わたしは白石麻衣ちゃんを悲しくさせた。・・・わたし、よっぽどショボいお花をプレゼントしたんですかね。しょせんしがない個別指導講師です。まいやんみたいなセレブの方を喜ばせたりするようおなお花は買えませんでした。)
ここでは他動詞madeの後でMai Shiraishi was sad. という主語・述語の関係が成立しています。
sadじゃなくてsurprisedなら? ついでに主語もMr. Abeなら?
Mr. Abe made Mai Shiraishi surprised.
(安倍総理大臣は白石麻衣ちゃんを驚かせた。・・・まさかまいやんも安倍総裁大臣からお花を卒業の記念プレゼントをもらえるとは思って思いなかった!!・・・でもそんなエラいひとから贈り物をもまさかもらえると思ってなくて、ビックリ(surprised)しますよね。)
ここでは他動詞madeの後でMai Shiraishi was surprised. という主語・述語の関係が成立しています。
このように補語が変わることで、英文や主語、目的語のイメージが変わります。ですから、お互いにイメージを共有するために第5文型では補語が必要、ということになります。
☆ ちょっといったんまとめます。
○ I gave Mai Shiraishi beautiful flowers as a farewell gift. (わたしは白石麻衣ちゃんに卒業の記念としてキレイなお花をあげた。)
○ I made Mai Shiraishi happy. (わたしは白石麻衣ちゃんを幸せな状態にした。)
このとき他動詞の後の目的語(O)と後の言葉(C)は主語・述語の関係になります。(Mai Shiraishi was happy.)
とにかくO=Cという幻想を消し去ってください。次回はmake以外で第5文型を取る動詞を紹介します。次回もまた第5文型を説明しますね。
もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。
心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!