第3文型(SVOA型を取る動詞)
こんばんわ。northern_brightです。今回はSVOだけでは意味が成立しない第3文型を取る動詞の説明をしていきます。
☆ prevent O from -ing、stop O from -ing、keep O from -ing、prohibit O from -ing (Oが-ingすることを妨げる、させない、禁止する。)
× The train accident stopped us. (その列車の事故はわたしたちをさせなかった。) → 何を?
○ The train accident stopped us from going to Tokyo. (その列車の事故は私たちを東京に行かせなかった。→その列車の事故のために私たちは東京に行けなかった。)
☆ remind O of A (OにAについて思い出させる。)
× The photo always reminds me. (その写真はいつもわたしに思い出させる。) → どんなことを?
○ The photo always reminds me of the good old days. (その写真はいつもわたしに古き良き時代を思い出させる。・・・写真はプラスのイメージ。)
○ The photo always reminds me of Nanami Hashimoto. (その写真はいつもわたしにななみんのことを思い出させる。・・・写真から「ななみん、今頃どうしているんだろ? 幸せであって欲しいな。」っていうイメージ。)
☆ inform O of A (OにAについて知らせる。)、inform O that SV (OにSがVしたと知らせる。)
: これはkeep O informed of A (OにAについて知らせ続ける、常に知らせる)の形でも出題されるので両方とも重要です。
× They informed me. (彼らはわたしに知らせてくれた。) → 何を?
○ They informed me of the date of their wedding. (二人は結婚式の日付をわたしに知らせてくれた。)
○ Misa informed all her fans that she would marry Sosuke on December 23rd. (美彩先輩は彼女が12月23日に源田選手と結婚することをファンのみんなにに知らせた。)
○ Shitara kept informed of the progress in Maya's English. (設楽さんはまあやちゃんの英語の上達について知らせ続けてくれた。) → 5年間テレビで英語の番組をやっているにも関わらず、でも英検4級に落ちるまあや。ある意味天才だわ。
このときinformedは過去分詞で受動の意味を取ります。でもわたしたちはまだ受動態を学習していないので、keep informed of 〜(〜について知らせ続ける)っていう熟語があるんだ、って覚えてください。(ごめんね。)
☆ rob O of A (OからAを奪う。・・・Oの目の前でAを奪う。Oには人・お店・銀行などがくる。)
× Two men robbed me. (二人の男がわたしから奪った。) → 何を?
○ Two men robbed me of my watch. (二人の男がわたしから時計を奪った。・・・マイナスのイメージ。)
○ Two men robbed the bank of 1,000,000 yen. (二人の男はその銀行から百万円を奪った。・・・マイナスのイメージ。)
○ Lupin robbed you of your heart. (奴はあなたからとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。・・・映画を見た人にとってはプラスのイメージ。)
・ steal O from B (BからOを盗む。・・・BがいないところでOを盗む。Oには盗まれたものがくる。)
○ He stole some money from his mother's wallet. (彼は母のお財布からお金を盗んだ。・・・こっそり盗むイメージ。)
たまにrobとstealの違いなども出題されますので、覚えておきましょう。
またrobはOを主語にして受動態を作れたり、stealは×She was stolen her bag.(彼女は鞄を盗まれた。)と言えなかったり、ちょっと面倒くさい用法があります。それはまた別の機会に説明することにしますね。
☆ talk O into -ing (Oを-ingするように説得する。)
× My teacher talked me. (わたしの先生はわたしを説得した。) → どんなことを?
○ My teacher talked me into studying abroad in America. (わたしの先生はわたしにアメリカに留学するように説得した。)
・ talk O out of -ing (Oを-ingすることをやめるように説得する。)
○ My teacher talked me out of studying abroad in Yugoslavia. (わたしの先生はわたしにユーゴスラビアに留学することをやめるように説得した。)
この2パターンのとき、talkは他動詞として用いられています。
余談ですが、これにはわたしの大学時代の逸話があります。当時クソがつくくらい真面目なアメリカ人の講師の授業(冗談が全然通じない授業)で、ある日「どこの国に留学したいか。それはなぜか。」という課題が出されました。クラスメイトもみんな真面目だったので、「アメリカ」、「カナダ」、「イギリス」、「オーストラリア」、「ニュージーランド」などと答えました。
そんな中ひねくれもののわたしは半分冗談で「ユーゴスラビア」と答えました。当時ユーゴスラビアは内戦状態で、なぜかNATOがセルビア(ユーゴスラビアを構成していた国のひとつ)を空爆しまくっていたんですね。そのクソ真面目なアメリカ人の講師から鬼のような形相でこう言われました。「お前はそんなterribleな国に行きたいのか? 死ぬかも知れないんだぞ? 意味がわからん。f@ck you!」
・・・冗談は全く通じませんでした。
人生で「f@ck you」を言われたのはこれが最初のことです。なぜユーゴスラビアと答えたのかというと、名古屋グランパスというJリーグのクラブに所属していたストイコビッチというユーゴスラビア出身の選手が、とヴィッセル神戸との試合で、ユニフォームをたくし上げてアンダーシャツに書いた「NATO STOP STRIKES(NATOよ、空爆をやめよ)というメッセージを見せつけたんですね。なぜかそのシーンが印象に残っていて、大学の授業でも「留学したい国はユーゴスラビア」って答えたんだと思います。卒論もユーゴスラビアについて書きました。ユーゴスラビアにはそんな思い出があります。
余談はどうでもいいんですけれど、いずれの場合も太字の部分がないと原則的に意味が成立しません。特に太字の部分は大学入試で頻出なので大変だけれど、覚えていきましょう。
前置詞の本質的な意味を知ると暗記が少し楽になります。前置詞の記事を書くときにまたこういった話ができればいいな、って思っています。
もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。
心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!