第4文型と代名詞
こんばんわ。northern_brightです。
今回はちょっとハイレベルな第4文型のお話をします。
まずは前提条件として以下の例文があることを頭に入れておいてください。
○ I bought a delicious cake for Mai Shiraishi. (わたしは白石麻衣ちゃんのためにおいしいお菓子を買った。)
もちろん白石麻衣ちゃんの卒業の記念のためにおいしいお菓子を買いました。だからこのお菓子を白石麻衣ちゃんにあげようと思います。
○ I will give Mai Shiraishi this cake. (わたしは白石麻衣ちゃんにこのお菓子をあげます。)
復習です。giveの後に名詞が2つあります。
・ 動作(give)の相手のひと = 目的語(O) = Mai Shiraishi
・ 動作(give)の対象のもの = 目的語(0)this cake (わたしが白石麻衣ちゃんの卒業記念に買ったお菓子)
主語(I) ≠ 動作の相手のひと(O)(Mai Shiraishi)
主語(I) ≠ 動作の対象のもの(O)(this cake)
という訳でこの英文はSVOOの文型になります。
この例文のthis cakeは三人称単数でものを表す言葉なので、itに置き換えることができるはずです。ところが、
・ 次の英文は正しくない
× I will give Mai Shiraishi it. (わたしは白石麻衣ちゃんにそれをあげます。)
・ 動作(give)の相手のひと = 目的語(O) = Mai Shiraishi
・ 動作(give)の対象のもの = 目的語(O) = it (それ = わたしが白石麻衣ちゃんの卒業記念に買ったお菓子)
この例文もSVOOの例文として正しいように思えるのですが・・・。
おっと文頭に×印がついてしまいいました。動作の対象のものである目的語(O)がthis cakeのときは○だったのに・・・。
何が違うのか? 以下の規則があります。
・ 動作の対象のものが普通名詞(this cake)のときはSVOOをとれます。
・ 動作の対象のものが代名詞(it、them)のときはSVOOをとれません。
では動作の対象のものが代名詞のとき、「わたしは白石麻衣ちゃんにそれをあげます。」という英文はどのように書けばいいでしょうか。
第4文型の英文は第3文型
give + 動作の対象のもの + to + 動作の相手のひと
に書きかえられるということを思い出してください。
○ I will give this cake to Mai Shiraishi.
こんな感じ。第4文型で動作の対象のものが代名詞の時は第3文型で書きます。
○ I will give it to Mai Shiraishi.
こんな感じです。再掲になりますがまとめておきますね。
○ I will give Mai Shiraishi this cake.
○ I will give this cake to Mai Shiraishi.
× I will give Mai Shiraishi it.
○ I will give it to Mai Shiraishi.
これはgiveやshowなどの原則的に第4文型をとる動詞以外の動詞でも同様です。
○ I bought Mai Shiraishi a delicious cake. (わたしは白石麻衣ちゃんにおいしいお菓子を買った。)
○ I bought a delicious cake for Mai Shiraishi.
× I bought Mai Shiraishi it.
○ I bought it for Mai Shiraishi.
forを使う場合でも3つ目の文では代名詞が動作の対象のものになっているのでNGです。
ちなみに第4文型の間接目的語(IO)と直接目的語(DO)の間には
○ IO have DO.
I will give her a flower.
> She will have a flower.
○ IO know DO.
He told me the way to the station.
> I knew the way to the station.
のどちらかの関係が成り立ちます。大学受験ではほとんど役に立たないけれどね。
いかがだったでしょうか。意外な盲点なので大学入試でも問われることがある用法です。ただし今回の記事はちょっとレベルが高いので、まずは基本の第4文型の記事をしっかりと押さえましょう。
もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。
心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!