杉並区の多文化共生について

来月の救国シンクタンクセミナー 自治体経営研究会の内容が内藤先生による「正しい多文化共生セミナー」だったので、杉並区で起きたこのことを思い出して予習がてらnoteにまとめておこうと久々に書きました。

超絶雑なまとめなので気になった人はさらっと流して見ていただければと思います。

杉並区「難民・移民フェス」の騒動まとめ

昨年の今時期に開かれたイベントで区議会議員と参加者でトラブルが起こり騒動となった出来事、入管法改正とそれ以前から問題が表面化してきた移民の問題があったことで話題となりました。

東京都杉並区が後援し今月初めに同区内で開かれた在留外国人らとの交流イベントで、参加者の外国人と日本人がトラブルになり、外国人が区民の女性に対し「神はあなたを殺す」などと暴言を吐いていたことが12日、複数の関係者の話で分かった。区民の女性は「外国人がどんな言葉に反応されるか分からず、怖い」と話した。区は「問題があれば主催者から報告してもらう必要がある」としている。

トラブルの途中で、区民の女性と知り合いで近くにいた無所属区議が間に入ったところ、男性らが区議を取り囲み、こんどは区議と男性らとの間でトラブルになった。

この区議さんというのは田中ゆうたろうさんです。

議会での発言

参加した外国人が一部の区民に神はあなたを殺すと連呼するなど脅迫、立憲民主党ひわき岳区議ら運営サイドが、私を含む複数の区民に対し、公の場所に居場所はないなどと称し、私たちが何ら差別的発言を行っていないにもかかわらず、差別主義者は帰れ、差別主義者は帰れと何度も何度も大声で騒ぎ、私が気持ち悪いので触らないでと度々訴えているにもかかわらず、私の体をべたべたと触り、つかむなどして、私たち区民を一方的、暴力的に排除、さらに、同じく立憲民主党のてらだはるか区議に至っては、当人がその場に居合わせなかったにもかかわらず、自身のSNSに次のような投稿を行っています。いわく、「難民・移民フェスにわざわざ出向いていって、外国籍と思われる方々にビザがあるのか?何のビザでここにいる?と聞きまくっていた杉並区議会議員がいたという。恥ずかしい。ごめんなさい」などと事実に基づかず、憶測で虚偽発言を行い、区民にさらなる混乱と分断を招いております。ビザの有無など一言も聞いておりませんし、ビザという言葉を発してもおりません。うそをつくなデマゴーグがと言いたい。

このことをきっかけに区議会議員から抗議を受けます。

貴職の議場における発言、態度は、区議会の品位を貶め、区民を愚弄するものであり、議員の職責を担う私たちは、これを看過することができません。

よって貴職に対し、以下抗議します。

貴職は12月6日、杉並区議会第4回定例会本会議の討論の場において、議案の賛否とは全く無関係の発言を延々と披瀝し、議長の制止にもかかわらず、他の区議会議員や区長を含む理事者、及び議会とは無関係の市民団体に対して、事実を捻じ曲げた誹謗中傷や、自らの感情に任せた侮辱発言を繰り返しました。

また「難民・移民フェス」の主催は産経新聞に対して抗議・謝罪・記事の取り下げを求める内容通知を送っております。

筆者のここまでの感想

双方の事実に食い違いがあるものの、当イベントが区民にとって良いものかどうかは置いておき、田中ゆうたろう議員のとった行動は「騒動をより大きくした元凶」であったのではと思います。
また産経新聞の記事も騒ぎになりそうなネタを狙ったかのような内容とも捉えられ、いずれにしても印象が悪いのは田中ゆうたろう議員と産経新聞側だろうなと感じました。
特に「パスポート有無」なんて普通の人は聞くことは無いですし、「なんで聞いてはダメなのか?」も事前のイベント趣旨で「プライベートのことはNG」となっているのでトラブルがより発展するのは明確で、それがなければ騒ぎにならなかったからです。
つまりイベント主にとってその参加者・田中ゆうたろう議員・産経記者は招かれざる客でだったということです。

しかし、これはイベントのトラブルに対しての話であって、田中ゆうたろう議員のイベントに参加した目的自体は筆者は肯定的です。

難民・移民フェスの意味

このイベントの発案者の金井真紀さんは東京新聞の記事にて明確に「入管法改正」に対して反対で日本の難民認定率の低さについて問題にしていることを明確にしており、当イベントも難民問題に対する政治的PRであること間違いないでしょう

2023年11月4日、東京都杉並区の公園で「難民・移民フェス」が開かれた。金井真紀(49)の発案で2022年に始まったフェスは4回目を迎えた。

そのようなことから、政治的なイベントに対して行政が関与するのはいささか問題があるというのがこの騒動の本質です。

自民党区議会議員の矢口やすゆき議員が議会でこの件について質問しており紹介します。

https://x.gd/QpbUU

イベント当日の状況について、参加した区民から、政治目的に当たるのではないかという指摘を受けました。区教委は当日の状況をどのように把握し、その後どう対応したのか、伺います。

 もとより公序良俗に反しない限り、主催団体の活動は自由でありますが、区教委が後援するものであれば、政治的中立性に疑念が持たれないよう、区の規定等に沿った適切な対応が求められると考えます。今回の件を踏まえ、今後、後援名義の承認についてどう対応していくのか、区教委の所見をお聞かせください。

注:上記の発言でイベント当日とういのは難民・移民フェスではなく、西荻・平和まつりに対してです。

矢口議員の発言内容はこの難民・移民フェス騒動の本質がよくわかるものとなっており、杉並区の公園名義等使用申請に6つの基準について触れています。
その中で
2.政治目的または宗教活動を有しないもの
6.主催者は寄附や署名活動を行わない
が当イベントに対して妥当かどうかが重要で、これが守られていないと「政治的中立性」が担保されないと思われます。

この質問に対し区の説明は以下の通りです。

主催者は、当該事業の目的を生活困窮者の支援や多様な参加者同士で相互に交流する機会をつくることとしていることから、区では、広く在留外国人の人道支援や多文化共生への相互理解を進めるという意味合いで難民・移民フェスとしているものと受け止めており、誤ったメッセージとして伝わるものではないと認識しております。

区の後援は、あくまでも申請された事業目的や事業内容が記載された事業計画書、予算書などを基に審査し、当該事業は政治目的を有してないと判断したものです。

当該イベントは難民などの生活困窮者を支援するためのチャリティーとして実施されたもので、承認基準としている主催者に対する寄附には当たらないと判断したところです。

教養や懇親目的にして、主催者以外の寄附という形にしてしまえば区の後援が通るということが分かりました。
まぁ考えようによっては例えば北朝鮮の貧民救済のための寄附としてイベントを開きその後のお金がどこに行こうが知りませんし、そのイベントに後援が区になっていても申請用に包み隠せば通ってしまうと思います。

つまり手続きにおける「ルール」や「基準」についての話なんですよねコレ

「多文化共生」を実現するにも「ルール」や「基準」がしっかりしていないと今回のようなトラブルが起きても仕方がないと思います。
難民についてもコロナ過以降は認定もだいぶ多くなってきていますが、「仮放免」の問題はいまだ解決できず、一般市民においてはそういった外国人が何者なのか?犯罪者なのかどうかわからない状況です。
そういった状況下で杉並区で不正入国した外国人が事件を起こせば、一番割を食うのは「正規に入国した外国人」となり、「多文化共生」なんて言葉は吹っ飛んでしまうと思いました。

とここまで一通り予習したところで、11月に行われる救国シンクタンク「自治体経営セミナー」に参加してきます。
この勉強会で得た後にまたこの問題を再考したいと思います。

あと予習に本も二つほど

セミナーで学んだことを地元に置き換えて、自前の勉強会も開きたいと思います。
ここまで駄文にお付き合いくださいましてありがとうございます。

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