私が事務事業評価を読むワケ
5月27日に荻窪にて事務事業評価検討会を行い、私は杉並区で始まった平成11年の時代背景と杉並区の行政評価について、事務事業評価の中身について述べさせていただきました。
家計簿を見る感覚の事務事業評価
あれこれとテーマごとにおもしろポイントを入れて、関心をもってもらえるように説明したつもりでしたが、いざ終わって振り返えって見て
「自分が事務事業評価を読むワケ」
を最初に述べれば良かったな~と反省いたしました。
なので本記事でそれを述べようと久しぶりにnoteを開きました(汗)
事務事業評価はその自治体が行っている行政サービス(事務事業)ごとに事業予算と実績、かかった人件費と人数、成果指標や所感、今後の方針などを表にした資料であり、住んでいる自治体で実際に何に税金が使われ、どのような効果でどれぐらいの人が利用し貢献しているのかが把握できる行政評価システムです。
私は学生時代にロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ影響で簿記、FP、証券外務員の資格を取得しておりまして、気になった企業は財務諸表を見て分析することをしたりします。
そういった意味で事務事業評価は一事業が一企業みたいな感覚で見ている節があります。
一般の人にとってはもっと身近なもので例えるなら
「家計簿」
として捉えても良いのではとも思いました。
「お金が貯まらない」「日々の生活がカツカツだ」などを改善するのに自身の支出入を分析するのは有効で、古くからご家庭でやられていることです。
家計簿を見ることで要らない支出を減らしたり、充実させたい項目を増やしたりするのを計画できます。
家計簿を見たら、無駄に通信費、保険、利用していないサブスクがかかっていたりするものです。
また、日々の生活でもある一定の支出イベントというのがあるのでそのための準備(資金作り)する計画を作っておくことで生活に余裕が生まれます。
これは自治体の予算づくり、まちづくりにも通じることで「支出入」の把握をすることでより余裕のある計画が立てられるはずです。
そのように事務事業評価をとらえることから、自分が事務事業評価を読むのは自分が納めている税金がどのように使われているのかを知って、どうしたらより良い街になるのかを考えるためなんだなと思いました。
お金の出どころを把握していない人は欲望のままにお金を使う
スマホが当たり前のように持つようになり、電子決済や銀行の出入金がアプリで管理できる時代なので、家計簿が無くても支出入の把握が容易になっている便利な時代です。
でも自分の支出に興味がない人はおそらく「欲望のままに」お金を使って「お金がない」とあってもなくてもそんな感覚なんじゃないかと思います。
事務事業評価に興味がない人も似たように財源があろうがなかろうが、関係なく
「足りない」
っていうんだろうなと思います。
杉並区の令和5年の予算は2,100億円で前年比104%です。
事務事業評価が始まった平成11年はおよそ1,300億円で、その時に比べたら今は倍ぐらいの予算で杉並区は運営されております。
はたして行政サービスはまだ足りないのでしょうか?
私はまちづくり基本方針説明会に出席した際に、区民から発せられる意見や質問が「ああして」「こうして」ばかりで、「それ税金がかかるんですよ?」という考えが全くないと感じました。
区民として、納税者としてまちづくりに参加するのであれば、やはり
事務事業評価をみるべき
なんじゃないかなと思います。
これからも事務事業評価を見て、皆さんに興味をもっていただけるように発信していきたいなと思います。