風林火山オーディションを受けなかった理由
皆様こんにちは。
麻雀プロの追っかけをする麻雀プロ、厚谷です。
※執筆途中に追記
このnoteを書いて公開しようかどうしようか日和っているところに、佐月さんの素晴らしい内容のnoteが公開されていました。
二番煎じ感が半端ないですが、佐月さんとは性別・普段の仕事・雀力(もちろん佐月さんが圧倒的に上)と色々と異なる部分が多くありますので、また別物として読んでいただけると幸いです。
さて、Mリーグ2020はEX風林火山の優勝で幕を閉じました。
下位で終了していたら選手の入れ替えが発生するという条件の下、背水の陣というか乾坤一擲というかすさまじい追い上げでの逆転優勝でした。
また、最終戦で村上さんが普通にトップを取りにいったことも話題になりました。
正直なところ何が正しいのか僕にはわかりません。
2019シーズン最終戦の沢崎さんのように黒子に徹する打ち方も美しいと思ってしまいます。
ただどう打ったところで有利不利は出てきてしまうので、普通に打つのが一番なんじゃないかなーとは思います。
「村上さんが普通に和了りにくることで風林火山に有利になった」という内容をちらほら見ましたが、村上さんが点棒持った後さらに捲れば良い並びができますし、逆に完全に和了に向かわないとしたら風林火山の着順を落とすことが難しくなります。
なので何をしたらどう有利不利が出るかは一概には言えません。
優勝の確率が限りなく0に近くなった際にどう打つか問題は今後も発生していく問題なので、早急にシステムを構築してほしいところではあります(完全に人任せ)。
では本題に入ります。
今回優勝したEX風林火山ですが、2021シーズンはオーディションを実施して新たに一名ドラフト指名すると発表がありました(詳しくはこちら↓)。
参加登録しているメンバーを見ると、各団体を代表するようなビッグネームやタイトルホルダーからプロ1年目の新人まで、多種多様な麻雀プロが受験しています。
では僕はどうなのかと言いますと、オーディションに参加する権利は当然あったのですが、今回は参加申し込みをしませんでした。
あくまで僕個人の理由なので、他の麻雀プロの方々が受けなかった理由は様々あるかとは思いますが、僕と同じ考えの麻雀プロも少なからずいるのではないでしょうか。
下記の理由ですが、砂粒みたいな確率をクリアしてMリーガーになった前提の話が大半です。
Mリーガーになってから言えよという意見は論点が違うので受け付けません。あしからず。
理由1 気軽に追っかけに行けなくなる
……すみません。書きたかっただけです。(笑)
でも実際のところ、ふらっと近くのフリー雀荘に行くってことができなくなるのであながち間違いではないと思います。
平日は会社員の僕にとって、週末にフリー雀荘に行くっていうのは追っかけに行くこととほぼ同義なんですよね。どうせ麻雀打ちに行くなら知ってる人が働いている店に行って少しでも貢献できたら、って感じです。
ギャンブルするなって言われても全然平気なんですが、趣味を封じられるとなかなかキツいものがあります。
理由2 単純な実力不足・批判が怖い
はっきり言って僕は麻雀が下手です。
リーグ戦だけはなぜか運王で順調に昇級していますが、それ以外では全くと言っていいほど勝てません。フリー雀荘でも勝ったり負けたりの普通の人です。
唯一麻雀最強戦プロ代表決定戦に残ったくらいでしょうか。
自団体のタイトル戦で全く勝てないので、いまだに連盟チャンネルで麻雀をしたことがありません。でもAbemaでは2回麻雀してます。そんなやつ他におるんか。
そんな麻雀下手な人間がMリーグで麻雀をしたらどうなるか。コメント欄もTwitterも炎上不可避です。
そして麻雀の怖いところは、どんなに麻雀が下手でもどんなに条件が厳しくても、一時のバカヅキでオーディションにも合格してしまう可能性があるところです。
たった2回・3半荘しかAbemaTVで麻雀していませんが、それでもコメント欄には結構書かれていました。的外れすぎるのも多数ありますが。
これは麻雀最強戦2019のプレミアトーナメントで放銃した場面ですが、「うわwww下手www」みたいなコメントが多数ありました。
解説の園田さんと金さんが思考を拾ってくれた上で「この放銃は仕方ない」と言ってくれて、観戦記でも「必然。気にすることはない」と書いてくれたのでそれほど精神ダメージはありませんでしたが、こんなのが年間数十戦もあると考えると精神衛生上よろしくありません。
僕メンタル弱いですし。
そんなこんなで画面のこちら側で観戦しているほうがはるかにいいと判断した次第です。
理由3 会社員の立場を捨てなければならない
はい、これが最大の理由です。
結構多くの方が知っているのですが、僕はまあまあ名前の知れた企業で会社員をしています。言ってしまえば年収もまあまああります。
僕より年収が多い麻雀プロの方は大勢いらっしゃると思いますが、ローンを組んだりする際の審査の通りやすさで言えば、大半の麻雀プロを凌駕するかと思います。
初年度の園田さんのように自分が所属している会社から出る、ということでもなければ、週1ペースで夕方からMリーグで対局し、ほかの日も練習やらゲスト活動やらとなれば両立はほぼ不可能かと思います。
となれば今勤務している会社を辞めてMリーガーとして参加することになるのですが、前述のとおり麻雀が下手な故に、1年で首を切られるとかなってしまうと本当に何をしているのかわかりません。
今と同じかそれ以上の条件で雇ってくれる企業があるとも限りません。というかもう一度就活するのはキツい。
そんなわけで、今の安定している立場を捨ててまで挑戦するメリットは薄いと感じて申し込みを見送りました。
僕にはそもそも麻雀で名前を売ろうとかいう野心がないんですよね。キャラ迷子みたいな格好してる僕が言っても説得力に欠けますが。
これを書くと怒られるかもしれませんが、僕は自分の麻雀プロ活動を趣味の延長だと思ってます。実際麻雀で生活しているわけではないですし。
麻雀を適度に楽しみながら平穏で安定した生活ができればそれでいいんです。
まとめ
今回のオーディションは、全ての麻雀プロに夢を与える企画で素晴らしいものだと思っています。少し立場が変わっていたら僕も間違いなく申し込んでいました。
ただ僕自身の性格なのかネガティブな面ばかり気になってしまい、受験する踏ん切りがつきませんでした。
僕と同じような会社員の立場で受験しているプロの方々は素直に尊敬します。
後はまあ深くは書きませんが、「トッププロによる最高峰のリーグ」・「ゼロギャンブル」の理念に本当に沿っているのか、とかもですかね。
もちろん今後の心境の変化や生活の変化次第では、同じようなオーディションの開催があれば参加するかもしれません。極端なこと言えば宝くじでも当たってたらノータイムで受験しますね(笑)
今回のnoteは以上になります。長文で駄文を最後まで読んでいただいて誠にありがとうございます。
今後も積極的に発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。