みんなで白鳥観察 再発見した地域の魅力
企画はある日 突然に
少し前になるのですが、鶴岡市近郊の湖、大山下池で、夜明けとともに飛び立つ白鳥たちの壮大な光景、美しい瞬間を、市民の方々にもっと知ってもらいたいと強く感じ、観察会の企画を思い立ちました。
下池にある自然学習交流館ほとりあに、たまたま仕事でいったときに、学芸員の上山剛司さんに「あんなに白鳥が綺麗なのに、いつ行ってもカメラマン数人しかいないのがもったいない。市民の皆さんにも知ってもらいたいんですよねー」と相談したところ、私が主催で、観察会を開いたら協力しますよ!と申し出てくださいました。
あ、それもいいかもと思って、また別の日に、仕事で鶴岡市にいったときに、たまたま鶴岡市の環境課長と一緒になる機会があって、上山さんと観察会を開こうと思っていること、鶴岡市としてももっと白鳥を推してほしいなどと勝手なことをひとしきり話したあとで、「ところで、朝の白鳥は見たことありますか?」とお聞きしたら、まだないということで、「それなら、私が開くので、ぜひ一緒に見ましょう!」と半ば強引にご参加いただけることになりました。
その頃には、noteで白鳥の記事も書いて、自分の熱意を自分でも認識できたり、言語化できていたので、迷いなく進めることができました。
その後、申し込みformを作って、同僚や友人を誘っていきました。
その中で、Spiberに勤める地元出身の菅原さんにお声がけしたら、「ほかにも誘っていいですか?」と、友人たちを誘ってくれて、あれよあれよという間に、30人ほどになりました。
菅原さんの求心力凄い。この集客力は、私の力では全くなかったw
AI活用して白鳥クッキーの準備
川原卓巳さんをご案内した際に、ここで白鳥のクッキーを食べれたら最高だね!というアドバイスをいただき、当日は、白鳥のクッキーを焼いていこうと心に決めていました。
ただ、金型をネットで探してもいいのがなく、もう作るしかないなということで、100円ショップに行って、丸い金型を買ってきて、自宅でそれを折って作り始めました。
自分では白鳥の絵も満足にかけなかったので、chatGPTやmidjourneyを駆使して、金型の絵を出力していきます。
その絵を参考にしながら、どこで折るのか、試行錯誤しながら、3つの金型が完成しました。
そして子供たちにも協力してもらって生地を練って、型抜きをして、ひたすら焼き始めました。一人1つは食べられるようにと予備も入れて50個ぐらいは焼きました。こんなに大量のクッキーを焼いたのは人生でも初めてです。
最初は、薄すぎてブラックスワンになってしまいましたが、その後は、徐々に安定して、白鳥クッキーが出来上がりました。
当日:感動の「とびたて!白鳥観察会」
迎えた当日。
みんなの温かい飲み物準備したり、子どもの防寒具を準備していたら、現場到着がギリギリに。
たくさんの方が集まっている姿に、既に泣きそうでしたw
さっそく皆さんを土手に案内していきます。
4000羽ほどの白鳥が夜明けを待って、プカプカ浮いています。
その時点で、結構、皆さんかじりつくように見入って、スマホで写真を撮られていました。
上山さんがストーブや鳥のかぶりもの、双眼鏡や望遠鏡なども用意してくれて、白鳥の生態についても説明してくれました。
その後、太陽が登ってきて、白鳥たちが湖面を羽ばたきながら離水し、土手上の私たちの頭上を旋回する姿は、まさに圧巻の一言でした。
親子で写真を撮ったり、望遠鏡を覗き込んだりしながら、思い思いの時間を過ごしていました。大人たちは、感動して言葉を失っているようにも見えました。
写真・動画:皆さんのinstagram投稿
私は、運営で写真どころじゃなかったので、DEGAMの皆様、動画クリエイターのホッシーさんが撮影した素晴らしい写真、動画をinstagramから御覧ください。
それから、白鳥クッキーもみんなに配りました。なんだか、非常に照れくさい気持ちでしたが、みんなも喜んでくれて嬉しかったです。
白鳥の観察会を通して、参加者からは、「鶴岡に住んでいても、全く知らなかった」という驚きの声や、「本当に感動した」という感想が寄せられました。上山さんとも、予想以上の反響で、またやりましょう!ということで、盛り上がりました。
鶴岡市においても、環境課だけではなく、商工観光課でも、うまく白鳥を発信していってもらえたらいいのになと思っていましたが、課長も、今回の出来事で、来年も、何らかの形で発信していきたいとお話されていました。
改めて、地元に住んでいるからこそ知っているだろうと思っていたことでも、実はまだまだ気づいていないこともあるだなと実感しました。
自分自身も白鳥の美しさを感じながらも、みんなが知らなすぎて自信を持てずにいましたが、今回、その魅力を広める自信を深めることができました。
観察会の後は、スイデンテラスで朝食を楽しみました。
地元の食材を活かした和食ビュッフェを堪能し、みんなで小旅行に来たような雰囲気で、会話を楽しみました。
リンク:山形新聞記事
このイベントは、その週に山形新聞で取り上げられました。
特に大山地区にゆかりのある方々からの反応が嬉しく、妻も大山の方々から職場で話題にされたそうです。
このような小さな一歩が、地元の未知の魅力を発見し、共有するきっかけとなることを実感しました。これからも、地元に住む私たちにしかできない、このような特別な時間を作り続けていきたいと思います。また、これが体験観光にもつながると確信しています。
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