【PIT】航海日誌'24【08/30-09/11】
9月になりましたね、早いもので2024年も2/3が終わりました。今シーズンもあと半月ほどで終了して、来月からはポストシーズンがスタートする事になります。
Pittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返る、この“航海日誌”も今回含めて残り2回ですよ。ポストシーズン進出チームよりオフが長いので、その分色々な記事を投稿出来る様に色々と考えます。
さて、今回は現地8月30日から9月11日までの4カード/13試合を振り返ります。WSH戦の2試合目は雨天中止になった為、翌日がダブルヘッダーとなりました。
◆◆ 試合結果 ◆◆
最後のMIA戦スイープのおかげで8勝5敗と勝ち越す事が出来ました。しかし、それまでの3カードで勝てる試合を複数落としており、結果オーライとは言えない内容です。
その象徴とも言えるのが、8月末にDavid Bednarがクローザーの座を剥奪された事でしょう。「今替えるならもっと前にタイミングはあったのでは?」と思わずにはいられません。
「防御率6.00近くても俺らのクローザーはあいつだ」で今季完走するなら、その判断の是非はともかく筋は通ってるんですけどね。代役クローザーのAroldis Chapmanが速攻でセーブ失敗した事もあり、どうしても場当たり的な動きに感じました。
何はともあれ、これで16試合を残して今シーズンは70勝76敗(勝率.479)。7勝9敗以上なら昨季超え、11勝5敗以上で勝率.500超えとなります。最後の最後まで足掻いていきましょう。
◆◆ 主な昇降格&移籍 ◆◆
先日、Joey BartのIL入りに伴って再昇格した21年ドラフト全体1位指名のHenry Davisですが、Bartが復帰するタイミングで左手を痛めて逆に自分がIL入りする事となりました。
3A級では打撃で無双しているもののMLBではまだアジャスト出来ておらず、守備も課題を残したまで37試合に出場してrWAR -0.8/fWAR -0.7。既にEndy Rodriguezがマイナーで復帰しており、あまり悠長な事は言ってられない立場になりつつあります。
Ryan BoruckiとColin Holdermanはセプテンバー・コールアップ(ロスターが2枠拡大する)による昇格ですね。Boruckiが3.1回で2本塁打を許して4失点した一方、Hoidermanは3.0回を無安打/無失点と明暗が分かれる結果に。
Boruckiは随分かかりましたね、登板は4月5日以来となりました。昨季後半は便利屋としてフル回転してくれた左腕ですが、今オフFAだけに毎登板がテストの様なものでしょうね。
◆◆ WARランキング ◆◆
出場8試合で本塁打を放ちAndrew McCutchenがAVG .310/OBP .364/SLG .793をマーク。PHIに所属していた21年以来4シーズン振り・キャリア10度目の20本塁打に到達しました。現役続行の意向も表明しましたし只今ノリノリですね。
Jared Trioloが前回に引き続いて打撃好調でAVG .282/OBP .364/SLG .462と高水準なのも嬉しいです。3B守備は元々まったく問題有りませんし、離脱中のKe'Bryan Hayesもウカウカしていられません。
9月9日に10勝目を挙げたPaul Skenesは相変わらず素晴らしいですが、共にHQSを達成したBailey FalterとJared Jonesにも要注目でしょう。良く頑張りました。
◆◆ ピックアップ① ◆◆
9月3日にJoey Wentzをウェーバークレームで獲得しました。彼は16年ドラフトでATLから全体40位されて20年にShane GreeneとのトレードでDETへ移籍、22年にMLBデビューを果たした元トッププロスペクト左腕。
23年に25登板(19先発)で105.2回を投げるもERA 6.90/FIP 5.81と内容・結果共にボロボロで3勝13敗と大きく負け越し、今季はブルペンに回り38登板するも55.2回でERA 5.37/FIP 4.52で8月30日にDFAされていました。
statcastの数字を見ると、昨季のRun Valueが-23と壊滅的だったフォーシームの割合を減らしてカッターを増やしたのが功を奏してそう。与四球が増えているものの、空振りも取れる様になっているのはポジティブな要素ですね。
◆◆ ピックアップ② ◆◆
今年のTDLで23年ドラフト5巡目(全体140位)指名のPatrick Reillyの対価として獲得したBilly CookがMLBデビューを果たし、即日スタメンで2安打/2打点の満点デビューを飾っています。
彼は21年ドラフトでBALから10巡目(全体287位)指名されると、今季途中に3A級へ昇格。70試合でAVG .279/OBP .372/SLG .485と結果を残し、PIT移籍後も30試合でAVG .276/OBP .389/SLG .486と変わらぬペースで打ち続けていました。
今季マイナーではバッテリーとSSを除く6ポジションに就いていますが、おそらくは「1B/LF/RFを軸にCFも守れる」という立ち位置になるでしょう。キャラの被っているConnor Joeを押し退けるくらいのアピールを期待。
◆◆ スケジュール&注目選手 ◆◆
さぁ、遂に今シーズンラストの5カードです。CHC以外の同地区3チームと対戦しますが、シーズン最終戦はリーグも地区も違うNYYと戦います。
さて、今季最後のキーマンはNick Gonzalesを選びました。20年ドラフト全体7位指名した後はやや足踏みしたものの、今季2Bレギュラーの座をほぼ奪いました。
オールスター前後にパフォーマンスを落としてそのまま長期離脱となりましたが、8月26日に復帰してからは15試合でAVG .339/OBP .371/SLG .390とコンスタントにヒットを放っています。
マイナー時代から課題は空振りが多い事でしたが、今季はK% 19.5と平均を下回っており、特に復帰後はK% 11.3とむしろ優秀な部類に。あとは現在.696のOPSを切りよく.700に乗せてゴールテープを切って欲しいです。
【参考文献・関連動画】
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