【PIT】Prospect Ranking '24【41-50】
早いもので、明日が終われば2024年も折り返しとなります。2024年前半最後となる記事は、Pittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキング第5弾(最終回)です。
いやいや、第1弾を投稿してから結局2ヶ月もかかってしまいました。シーズン中にやると“航海日誌”もあるので、他の記事が全然投稿出来なくなってしまうのであまり良くないですね。タイミングなどは少し考えます。
それでは41位から50位を順に紹介します。各選手の成績は現地6月28日終了時点でのものです。
【41】AXIEL PLAZ
22年のINFAで契約すると、DSLでいきなりAVG .382/OBP .500/SLG .706と圧倒的な打力を示したベネズエラ出身のC。昨季はFCLで大苦戦して、今季も開幕から8試合でAVG .158/OBP .320/SLG .211とイマイチ。
しかし、5月に故障者の穴埋めとしてA級に昇格すると、28試合で7本塁打を放ちAVG .218/OBP .297/SLG .483と猛アピールしています。8月でようやく19歳になるので、来季開幕をA+級で迎えられれば順調そのものですね。
【42】BRALYN BRAZOBAN
23年のINFAでMLB公式12位に選出され、$2.0Mで契約したドミニカ共和国出身のアスリート型OF。左投げ左打ちでバットスピードが速く、打席でのアプローチも良さそう。
6'1"/180lbsとまだまだ華奢でパワーポテンシャルも充分ありそうですが、その身体作りによって自慢のスピードが失われてCFを守れなくなくなる可能性も?DSLでは15試合でAVG .189/OBP .323/SLG .208と低調なスタート。
【43】OWEN KELLINGTON
21年ドラフトで4巡目(全体102位)で指名され、オーバースロットで契約した6'3"/193lbsの長身右腕。昨季は年間通してA級で投げ、IP 80.0/K 90/BB 50/HR 8と課題の制球難は改善出来ず、今季はTJ手術でシャットダウンとなりました。
独特なアームアングルから投げるファストボールはスピン量こそ多いものの平均球速は90mph程度と明らかにパワーレスでしたから、これを機にしっかり身体作りして復帰後はBraxton Ashcraftの様に見違えるくらいの投球を見せて欲しいですね。
【44】DEREK DIAMOND
22年ドラフトで6巡目(全体170位)指名された、90mph前半のファストボールとスライダーが武器のスターター。昨季はA級で15登板してIP 74.2/ERA 3.98/FIP 3.71と結果を残すも、A+級昇格後は苦戦していました。
今季は開幕IL入りと出遅れたものの4月末に復帰してからはA+級で12登板でIP 47.0/ERA 3.83/FIP 4.22と悪くない結果を残しています。うまくいけばバックエンドスターターになれるかも。
【45】TRES GONZALEZ
22年ドラフトで5巡目(全体140位)指名されるとFCL/A級でAVG .317/OBP .411/SLG .390、23年にA/A+級でAVG .289/OBP .405/SLG .402とソリッドなパフォーマンスを見せた左のコンタクトヒッター。
ただ、今季は初の2A級でAVG .201/OBP .299/SLG .238。昨季は9HRを放った事で払拭したと思われたパワーレス問題が再び露呈しています。LF/CF/RF全て守れる汎用性もあるので、何とか持ち直して4番手OFとしてMLBで戦力になってもらいたいところ。
【46】HUDSON HEAD
21年1月にJoe Msugroveを放出した三角トレードで獲得した5選手の1人、当時はDavid Bednar(SDから加入)やEndy Rodriguez(NYMから加入)らよりも高い評価を受けていました。
しかし、今季も含めて4シーズン連続で打率.250未満とコンタクト能力がネックに。不振だった昨季からは多少持ち直してA+級でAVG .224/OBP .343/SLG .413も、A+級の本拠地が打者有利な事を考えるともう一声欲しいところ。
【47】SAMMY SIANI
現STLのMichaelを兄に持ち、19年ドラフトでCB-A(全体37位)指名されたOF。今季はA+級で3度目の開幕を迎えましたが、20試合でAVG .324/OBP .402/SLG .563と明らかな成長を見せて初の2A級に到達。
昇格後はAVG .242/OBP .305/SLG .383と(Hudson Headと同様に)元々課題だったコンタクト能力の不足が顔を覗かせているものの、昨季までとは三振のペースが明らかに落ちているのは非常に良い傾向です。
【48】NICK CIMILLO
22年ドラフトで16巡目(全体470位)指名された右打者。指名時はCでしたがまともにマスクをかぶったのは1年目だけで、23年からはほぼ1Bに専念しています。
昨季は開幕からA級で打ちまくるも、シーズン中に昇格したA+級で苦戦。しかし、今季はA+級で39試合に出場して13HRを放ち、AVG .281/OBP .399/SLG .593と文句無しの成績を残しています。
【49】JADEN WOODS
23年ドラフトで7巡目(全体197位)指名された、サイド気味のスリークォーターから90mph前半のファストボールとスライダー&チェンジアップを投じる左のリリーバー。
昨季はA級でIP 14.1/K 21/BB 3/HR 0、今季はA+/2A級でIP 27.0/K 34/BB 11/HR 2と良いパフォーマンスを続けています。あと1-2mphでも出力が上がればかなり面白い存在に。
【50】LUIS PERALTA
17年のINFAで契約した、MILで長らくローテ投手を務めているFreddy Peraltaの弟。数年前からスリーパーとして名前を挙げるも、マイナー低層で足踏みが続いていた左腕ですね。
今季は初のA+級でリリーフに専念すると、19登板してERA 0.60/FIP 1.94と急成長。6月25日に2A級昇格を果たしました、現時点で合計32.1回を投げて54奪三振/0被本塁打と支配的な投球をしています。
【参考文献】
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