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【PIT】Prospect Ranking ’23【31-60】
今回もPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングを発表してきます。4月30日に1位から10位まで、5月9日に11位から30位まで、そして3回目の今日は31位から60位までです。
一気に30人紹介する代わりに、それぞれの寸評は前回よりも少なくしていますよ。次回の61-100位も同じ形です、ここまで約10日間隔で投稿しているので月末あたりでしょうか。
【PREV】'22年夏の順位、NEWは昨オフ加入
【POS】主に守ったポジション
【AGE】今季開幕時点での年齢
【HT】身長 【WT】体重 【B/T】打/投
※マイナー階級は主に出場したもののみ記載
※成績はマイナー合計でMLBは除く
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19年ドラフトの3巡目(全体95位)指名され、20年マイナー休止期間に打撃フォーム改造がハマり21年にA+/2A級でAVG .306/HR 23/OPS .939とブレーク。昨季は全く打てずに評価を落としたが、今季は順調なスタートを切った。守備はCFに留まれると評判。
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22年INFAで公式ランキング12位。$1.2Mで契約すると傑出した打球速度でパワーポテンシャルを証明した。前評判以上にSSで良い動きをしているそうで、身体が大きくなるにつれ3Bが主戦場になるのは既定路線にしろ、守備でも大きなプラスを生めるかもしれない。
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20年のINFAでMLBだけでなくNPBやCPBLと争奪戦の末に$1.25Mで契約した、コマンドとスプリッターがプラス評価の台湾出身右腕。ファストボールは90mph前半もカーブやスライダー・カッターなどを破綻なく投げられる。身体をもうひと回り大きくして出力が上がれば面白い。
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22年1月に$350Kで契約した小柄なベネズエラ出身C。前回は成績を見てスリーパーとして紹介したが映像を確認して納得、順位をジャンプアップさせた。まだ実績はDSLのみだが、今季FCLでどれだけやれるか楽しみ。
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18年ドラフト16巡目(全体474位)で指名された右腕が、昨季は傘下のReliever of the Yearに選出されてオフにRule 5 Draft対策でロスター入り。常時90mph後半のファストボールと、カーブ&スライダーで三振とゴロを量産する。
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21年1月にJameson TaillonのトレードでRoansy ContrerasやCanaan Smith-Njigbaと共に獲得したMIF。昨季は初めて開幕をA+級で迎えるも全く打てずにdevelopment list入り、その後はFCLを経由して閉幕までA-級でプレーした。
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21年ドラフトで4巡目(全体102位)指名した、真上から投げ下ろす独特な投球フォームの長身右腕。ファストボールは90mph程度も、縦のカーブが素晴らしい。ここまで故障もあり登板機会は少ないが、今季は開幕からA-級で登板を重ねている。
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22年1月に$900Kで契約した17歳で、既にNPB通算181HRの父よりも立派な体格をしているスラッガー候補。昨季は故障もあってほぼ出場出来なかったものの、DSLのポストシーズンでは4試合で2HR。似た様な体格のFranmil Reyesと比較する声も。
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17年ドラフトでCOLから2巡目(全体48位)指名され、MLBデビューを果たした21年はMLB公式で傘下4位にランクインしていた元トッププロスペクト。昨季は3A級でもパッとせず、オフにウェーバークレームでPITに加入した。今季は19年以来の3Bでも起用されている。
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19年ドラフト22巡目(全体664位)で指名された頃は無名な存在も21年夏に打撃が急成長、昨季は2A級Altoona Curve初の20/20も達成した。2B/3B/SSに加えLFにも就くUT性能も魅力。ただ、昨夏以降は打撃成績を落としており、今季も開幕から低空飛行が続く。
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23年1月のINFAでMLB公式26位に選出され、$600Kで契約したドミニカ共和国出身のアスレチックなOF。理想像はパワーのあるコンタクトヒッターで、守備は両翼に落ち着くと見られている。まずは今季DSLでどれだけやれるか楽しみ。
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21年ドラフト外で契約すると、1年半でマイナーを駆け上がり早くも2A級を主戦場にしている左腕。ファストボールは平均80mph台と派手さはないものの、K/BB 4.36と完成度の高さが光る。ただ今季はここまで苦戦中。
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seniorだった19年ドラフトで14巡目(全体424位)指名されると、21-22年に2年連続20HR超を放ったパワーと、1B/2B/3B/RFを守るUT性能で3A級に到達した。年齢と三振が多いのはネックだが、淡々と結果を残し続けてきた彼のコールアップをいちファンとして見たい。
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進学予定を翻意させて19年ドラフトで11巡目(全体334位)指名したアスリートで、昨季はA-級で大きく成績を伸ばした。打撃だけでなくバッテリーとSS以外を除く6ポジションでスタメン起用されたUT性能も大きな魅力。
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二刀流として22年ドラフトで3巡目(全体83位)指名したが、本人の意向でまずは野手に絞って出場中。マウンドで100mphを計測した事もある強肩を活かした3B守備が売りで、打撃は前評判の高かったパワーよりもアプローチが秀でている。
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18年11月にJordan Luplowらの2対3トレードで加入した100mphボーラー。長らく課題だった制球難が改善されずに昨季はブルペン転向、出力をやや落とした事で成績が良化した。最近若手の台頭が目立つバハマ出身で今年のWBCはイギリス代表でプレー。
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昨季はA-級で1勝7敗ながら95mph前後のファストボールと大きなカーブでイニング数を大きく超える三振を奪ったベネズエラ出身の右腕。制球に難がありブルペン転向のリスクはあるが興味深いスリーパー。
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18年のINFAで契約した打球速度が売りのパワーバット。昨季は初のA-級でwRC+ 116とまずまずの結果を残すも、三振が多い事に加えて前年から打率を.045落とすなど苦戦した。一方でRFを(指標では)平均以上守れたのは好印象。
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21年6月に5.0回完全投球(雨による中断で交代)と上々のMLBデビューを果たした右腕。昨季はマイナーで4登板した後、MLBでリリーフとして2試合連続好投も6月にTJ手術を受けた。リハビリは順調で先日ブルペン投球を開始、平均95.1mphのファストボールとスライダーのコンビネーションでブルペンの一角を担って欲しい。
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17年ドラフトでは17巡目(全体508位)と下位指名ながら、19年に35HR・21年に25HRを放った大砲候補(20年はマイナーリーグ休止)。しかし、22歳ながら3A級で迎えた昨季はボロボロで評価が急落。今季はポジションの兼ね合いもあり2A級スタートとなった。
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19年肩の脱臼・20年マイナーリーグ中止・21-22年TJ手術と故障続きだった、HS時代はアメフトでも活躍していた18年ドラフトの2巡目(全体51位)指名。以前は急速にムラがあったが、復帰した今季はコンスタントに平均95mph前後出ている。これが続けば次回はジャンプアップしそう。
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20年12月にJosh BellのトレードでWil Croweと共に加入。他チームからも問い合わせがあったという好素材も、制球難が改善されず2年連続で厳しい結果に終わっている。このSTでは95mph超(最速99pmh)を連発しており、ゴロと三振の割合が多いタイプは貴重なので何とか戦力化したいところ。
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そのスラリとした長身でSSに就く姿はOneil Cruzを彷彿させる、19年にINFAで契約したベネズエラン。21年はDSLでAVG .133/OPS .387とサッパリも、昨季はFCLで良い結果を残した。現在は細すぎるので身体を大きくしてどれだけスピードを維持出来るか。
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21年TDLでTyler Andersonの2対1トレードでSEAから加入したC、CS% 21.7とスローイングは良くないもののフレーミングは上手い。打撃も四球を選べてパワーもそこそこあるが、あまりにもバットに当たらないのが悩み。
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23年1月に$840Kで契約したべネエズラ出身のアスレチックなC。パワー&アームツールと並び、メイクアップも高く評価されている。同郷のPlazと共に3年後トッププロスペクトに育って欲しい。
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17年にINFAとしては高齢の21歳で契約し、26歳になった昨季は年間通して3A級でプレー。昨季時点ではマイナーデプス扱いしていたものの、今季平均球速が(1.5mph近く上昇して)95mph近くなった事で順位を上方修正した。年齢は上だが昨季のLuis Ortizを彷彿させる。
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College時代は主にCFでプレーしていたアスレチックな右腕。19年ドラフトで4巡目(全体124位)で指名されて以来、主に先発で育成されていたものの昨季から本格的にブルペン転向。ファストボールは93mph程度も、スライダー&チェンジアップで三振とゴロを量産した。
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22年11月にJacob Stallingsの1対3トレードでMIAから獲得した1人。18年ドラフト1巡目(全体13位)指名の逸材だが、平均以上で守れるRF守備はともかく打席ではそのポテンシャルを発揮出来ていない。HSの先輩であり義兄のKyle Tucker(HOU)とは打席での佇まいがそっくり。
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19年ドラフトで全体37位指名されたアスリートだが、マイナー低層で苦戦中。昨季は初のA+級で低打率・高出塁率・低長打率の傾向はそのままも三振が激増した。今季は改善の兆しを見せており、これを維持して欲しい。
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マイナー選手同士のトレードでPHIから21年TDLに加入。この年にA-級でAVG .290/HR 5/OPS .869を記録すると、昨季もA+級で1Bを兼任しながらまずまずの数字を残した。コンタクトとアプローチが優れているが故にパワーを活かせていないとの声も。