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【PIT】2021年航海日誌【4/11-19】
諸々の事情で投稿時間が遅くなりました。
今回もPittsburgh Piratesの試合を振り返ります、今回は4/11から4/19までの9試合です。
前回と同様に、日付は全て日本時間となっておりますので注意してください。
【試合結果】
【vs. CHC】
[4/11] ○ 8 - 2
[4/12] ○ 7 - 1
【vs. SD】
[4/13] ● 2 - 6
[4/14] ○ 8 - 4
[4/15] ○ 5 - 1
[4/16] ● 3 - 8
【vs. MIL】
[4/17] ○ 6 - 1
[4/18] ● 1 - 7
[4/19] ○ 6 - 5
前回の記事で「2勝…いや、3勝はしたい」と書きましたが、期待を良い意味で大きく裏切られ6勝3敗ですよ。
前回の1勝6敗(勝率.143)から7勝9敗(.438)と一気に見られる数字まで戻しています。NLCでの順位はCHCを抜いて現在4位です。
特にSDとの4連戦をタイで凌いだのが素晴らしかった。「Darvish-Snell-Musgrove-Paddack」というローテでしたから。
勝った試合は全て5点以上取っている事からも分かる通り、ここまでは野手陣が頑張ってくれています。チーム打点63は現在リーグ7位タイです。
問題はやはり投手陣。リリーフ陣はリーグ6位のERA3.97とそれなりに投げているものの、スターター陣がリーグ13位のERA 5.83と大苦戦中。
【ロスター関連】
4月4日の開幕2戦目で左手首を痛めて10日間IL入りしたKe'Bryan Hayes。当初は軽傷と見られていましたが、未だに復帰出来ていません。
ただ、そこまで重症という訳ではなく既に打撃練習も守備練習を再開しています。万全の状態で復帰させるための措置ですね。
16日にはMichael Felizが右手中指の爪が割れて10日間ILに入っています。今季はここまで6登板(5.2回)して7K/1BBと悪くなかっただけに残念。
代わりにロスター入りしたのは昨オフにMINから加入したSean Poppenでした。彼はMax Scherzerの様なややサイド気味の投球フォームのゴロ系投手。
18日に6点ビハインドの5回裏から起用され、2.0回を無失点とまずまずの移籍初登板を飾りました。ブルペンの稼働率が高いのでまずはモップアップとして期待です。
最後に19日、開幕からILに入っていたCody Ponceが代替キャンプ地に合流しました。手薄なスターター陣の選択肢が増えるのは良い事です。
【Old Friendとの再会】
かつてチームに在籍した選手を指す言葉はたくさんあります、PITの場合は"Former Pirate"というのがよく使われます。
Formerは"かつての○○"とか"元○○"とかそんな意味です。単純に元チームメイトと言うよりも「かつて旅した仲間」みたいな感じがして良いですよね。
それよりも僕の好きな現地の表現が"Old Friend"です。あまりにも良い表現で初めて知った時は感動すらも覚えました。
まぁ、出ていった瞬間にメディアで不満をぶちまけて"旧友"などとは口が裂けても言えない選手もいますが←
ただ、12日のCHC戦に先発したTrevor Williams、そして15日のSD戦に先発したJoe Musgroveは間違いなくOld Friendと言える存在。
移籍してから初のPNC Parkとなった訳ですが2人揃って今季1敗目を付けました。リベンジしにまた来て欲しいですね。
【進化するCaptain Red Beard】
【2018年】
G 144┃AVG .277┃HR 11┃OPS .747
【2019年】
G 149┃AVG .277┃HR 13┃OPS .751
【2020年】
G 52┃AVG .247┃HR 10┃OPS .797
【2021年】
G 28┃AVG .298┃HR 4┃OPS .964
その立派な赤いヒゲからCaptain Red Beard(赤ひげ船長)と呼ばれているColin Moran。彼は18年にGerrit Coleとのトレードでメインピースとして移籍してきました。
3Bの定位置を与えられた最初の2シーズンは守備が壊滅的だった上に、打撃成績も(悪くはないものの)微妙な数字。
しかし、昨季はFBR(フライボールレボリューション)を取り入れたのかBarrel%を倍増させ打撃成績が向上。DHが使えた影響で3B守備から解放された事も大きかったかもしれません。
Josh Bellが移籍した今季はここまでほぼ4番1Bで起用され、更にBarrel%が上げただけでなく四球も増やしています。
「リーグの平均的な打者を100とした時にどれだけ得点を生んでいるか」を示すwRC+は160でリーグ(91人中)15位にランクイン。
つまりは"リーグ平均より60%も多くの得点を生み出している打者"という事ですね。まだ57打席ですがリーグを代表する左打者になりそうな予感有り。
【深刻なCF問題】
【Justin Fowler】
G 16┃AVG .083┃HR 0┃OPS .491
【Anthony Alford】
G 11┃AVG .194┃HR 0┃OPS .325
【Wilmer Difo】
G 14┃AVG .261┃HR 1┃OPS .826
【CF合計】
G 16┃AVG .181┃HR 1┃OPS .535
ここまでの16試合でCFとしてスタメン起用されたのは、Fowlerが10試合・Alfordが5試合・Difoが1試合ですが非常に苦戦しています。
各選手の成績は他ポジションや代打も含めた今季成績で、合計は純粋にCFに就いていた打者達の打撃成績ですね。
ユーティリティのDifoは一度横に置いておくとして、問題はFowlerとAlfordの元トッププロスペクトコンビです。
Fowlerは41打席で低打率に加えて長打が二塁打1本、四球も3つしかありません。Alfordは四球こそ選べますが29打席で16三振とバットに当たらず。
どちらもCFでのDRSが-1と守備でプラスを作れておらず、厳しい言い方をすると「いつDFAされてもおかしくない状態」と言えるでしょう。
代役候補の筆頭となるのはマイナー契約で待機しているBrian Goodwin。ある程度計算出来る選手ですし、そのままCFに収まります。
彼はTodd Frazierと共に(日にちは不明ですが)5月中にオプトアウトする権利を持っているらしく、コールアップの期限は近いです。
もう1つはLFのBryan ReynoldsをCFに回して、前記事で紹介したPhillip EvansをLFで起用する事。近日中にHayesが復帰して3Bが埋まりますし。
さて、最後にこれからのスケジュールを確認しておきましょう。まずは21-23日でDET、24-26日はMINとビジターで対戦します。今季初のDH制ですね。
1日休みを挟んでPNC Parkに戻り、今度はKCと2連戦となっています。このKCまで含めるか、次に回すかはビジター6連戦の盛り上がり次第です。