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【PIT】Prospect Ranking '22夏【41-60】
今回でPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキング、22年夏の更新も最後です。 ※今更ですが9月スタートなら秋で良かった
第1弾は1-20位、第2弾は21-40位、そして今日は41-60位となります。過去2回は過去のリンクよりご覧ください。
それぞれ載せている成績は時期が違うので、その点は注意して下さい。ちなみに今回は現地9月16日の試合終了時点のものです。
それでは41位から順に紹介していきましょう。
≪上段≫
【PREV】前回の順位
【POS】昨季最も多く守ったポジション
【AGE】現在の年齢
【HT】身長 (フィート&インチ)
【WT】体重 (ポンド)
【B/T】打/投 ※Sは両打
≪下段≫
【GAME】出場(登板)試合
【AVG】打率 【HR】本塁打
【OPS】出塁率+長打率 【SB】盗塁
【IP】投球回 【ERA】防御率
【K/9】奪三振率 【BB/9】与四球率
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今季は初のA-級で先発として起用されている20歳の長身痩躯な右腕。コンスタントに95mphを計測するファストボールと大きなカーブで奪三振を量産するも、与四球の多さが課題。
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Joe Musgroveのトレードで加入した23歳の左腕。昨季はA+/2A級で先発として好成績を残すも、今季は与四球と被弾が増え撃沈。奪三振は例年通りの水準だけにしっかり修正して欲しいところ。
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18年にTJ手術を受けて19年は全休、20年はマイナー中止と実戦から2シーズン遠ざかっていた16年ドラフトの2巡目指名。今季からリリーフ起用され奪三振を量産している。
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22年ドラフト3巡目指名された二刀流。100mphに達するファストボールとスライダーのコンビネーションが魅力も、本人の意向でまずは3Bとしてプレー。ホームスチールも成功させた。
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18年の全体13位指名で、昨オフにJacob StallingsのトレードでKyle Nicolasらと共に獲得。打撃の形はHSの先輩であるKyle Tucker(HOU)そっくりも、今季は初の2A級で苦戦した。CFを守れるのはセールスポイント。
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初のA-級でシーズン前半は苦戦するも徐々に適応、7月には4試合連続HRも放った。ボールを見る様になり(P/PAが急増して)三振が増えているのに、四球の割合は減っているのが気になるところ。
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22年ドラフトで上位候補のはずが14巡目で指名&契約に成功したアスリート。ゴロが多く長打は少なかったものの、四球を多く選び高出塁率を記録した。一方で三振も多いのでアプローチの見直しは必須か。
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昨年のTDLでTyler Andersonの対価として獲得した捕手。低打率ながらキャリアベストの9HRを放つなど、単打よりも多い長打を放っている。通算CS% 21.6と守備はイマイチ。
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昨季MLBデビューして2勝を挙げた快速球のショートアーム右腕。今季は5月に2登板して好投、飛躍の気配を見せたが翌6月にTJ手術を受けた。本格復帰の24年シーズンはもう27歳。
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Josh BellのトレードでWil Croweと共に加入。成立時はこちらがメインピースと見る向きもあったものの2年連続で苦戦中も、ゴロの割合が多いのはプラス材料か。まだ21歳とはいえそろそろ結果を出したい。
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20年にStarling MarteのトレードでLiover Pegueroと共に獲得した19年ドラフトの全体33位指名。90mph後半のファストボールとスピン量の多いカーブで傘下Top10クラスのポテンシャルを秘めるも、昨季はフォーム修正・今季は右肩の故障でほぼ投げられず。
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21年のTDLでBraeden Ogleとマイナー選手同士のトレードで獲得した22歳のベネズエラ出身捕手。今季は昇格したA+級で前年からHRを倍増させ、1Bでも21試合にスタメン出場している。
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21年ドラフトで10巡目指名された地元っ子、11歳で23歳になるが6'2/160lbsとまだまだ細い。スピン量の多いファストボールとカーブを武器に、A+級で8月30日に7.0回無失点→9月4日に7.0回完全投球。
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19年ドラフトで11巡目指名すると、相場の3倍近い契約金を提示して契約したアスリート。今季は打力が向上しただけでなく、バッテリーと1B以外を全て守る汎用性も見せた。ただ、昇格したA+級では苦戦。
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高めのファストボールで空振りを量産する19年ドラフトの8巡目指名右腕。マイナー3シーズンでIP 153.0/K 196/BB 54とまずまずのパフォーマンス、複数イニングもこなせる。
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Division Ⅲ所属ながら20年ドラフトで3巡目指名を受けた。投手転向はCollegeからと経験は少ないながら、今季A+級で大きな離脱なくローテを守ったのは好印象。
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19年に契約して21年にマイナーデビューするも、DSLでOPS.387と全く打てず。それでも今季はRk級に昇格すると中盤から適応してまずまずの数字をマーク。長身痩躯でまだまだ伸びそうな予感。
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今年契約したばかりで先月17歳になった捕手がいきなり傑出した打撃成績を残し、ポストシーズンでも主軸を任された。DSLなので信頼は出来ないものの来季に期待。
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元々コンタクトに難はあったものの、今季はゴロと三振が激増して大きく評価を落とした。初の二桁盗塁で走れる事はアピールしたものの、19年ドラフトの3巡目指名がこのままでは寂しい。
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90mph前半のファストボールと大きなカーブが武器の奪三振マシーン、与四球の多さがネックも短いイニングなら面白いかもしれない。兄は21年にMILで二桁勝利を挙げたFreddy Peraltaは右投げだが、こちらは左投げ。
それでは最後に、ランキングを1位から一覧にしておきましょう。 ( )は前回の順位です。
【 1 】 Henry Davis (2)
【 2 】 Termarr Johnson (🆕)
【 3 】 Quinn Priester (3)
【 4 】 Endy Rodriguez (12)
【 5 】 Nick Gonzales (4)
【 6 】 Liover Peguero (6)
【 7 】 Bubba Chandler (11)
【 8 】 Anthony Solometo (10)
【 9 】 Mike Burrows (20)
【10】 Jared Jones (8)
【11】 Cody Bolton (30)
【12】 Ji-hwan Bae (27)
【13】 Malcom Nunez (🆕)
【14】 Travis Swaggerty (15)
【15】 Thomas Harrington (🆕)
【16】 Jared Triolo (26)
【17】 Hunter Barco (🆕)
【18】 Carmen Mlodzinski (9)
【19】 Kyle Nicolas (13)
【20】 Matt Gorski (53)
【21】 Michael Kennedy (🆕)
【22】 Lonnie White Jr. (14)
【23】 Canaan Smith-Njigba (23)
【24】 Blake Sabol (48)
【25】 Hudson Head (17)
【26】 Dariel Lopez (🆕)
【27】 Luis Ortiz (🆕)
【28】 Mason Martin (18)
【29】 Po-Yu Chen (40)
【30】 Andres Alvarez (🆕)
【31】 Matt Fraizer (16)
【32】 Tsung-Che Cheng (42)
【33】 Maikol Escotto (31)
【34】 Tahnaj Thomas (28)
【35】 Shalin Polanco (🆕)
【36】 Aaron Shackelford (🆕)
【37】 Nick Dombkowski (🆕)
【38】 Yoedany De Los Santos (🆕)
【39】 Owen Kellington (47)
【40】 Tony Blanco Jr. (🆕)
【41】 Carlos Jimenez (🆕)
【42】 Omar Cruz (24)
【43】 Travis MacGregor (🆕)
【44】 Jack Brannigan (🆕)
【45】 Connor Scott (38)
【46】 Rodolfo Nolasco (46)
【47】 Braylon Bishop (33)
【48】 Carter Bins (56)
【49】 Max Kranick (37)
【50】 Eddy Yean (35)
【51】 Brennan Malone (34)
【52】 Abrahan Guttierrez (51)
【53】 Justin Meis (🆕)
【54】 Jase Bowen (🆕)
【55】 Austin Roberts (54)
【56】 Nick Garcia (58)
【57】 Javier Rivas (🆕)
【58】 Axiel Plaz (🆕)
【59】 Sammy Siani (41)
【60】 Luis Peralta (🆕)
一方で誤算は投手だとJared JonesやCarmen MlodzinskiにKyle Nicolas、野手だとMatt FraizerやHudson HeadにMaikol Escottoあたりが思った様に伸びなかった事。
上でも書いた通り、ポテンシャルは傘下トップクラスのBrennan Maloneが2年連続でマトモに投げられなかったのも痛かった。
トータルで見ると今回“卒業”したメンツに比べて、新たに台頭したメンツは現時点で質・量共に物足りなさを感じてしまいます。
とはいえ、Cody BoltonとMike Burrowsが3A級でアピールした上に、昨季はA-級にいたLuis Ortizが急成長して鮮烈なMLBデビューを飾った事。
以前は手薄だった捕手プロスペクトが全体1位指名のHenry Davisに加えてEndy RodriguezとBlake Sabolの成長でかなり充実した事。
捕手と同様に欲しかったスラッガー候補もMason Martinの不振がありながらMalcom NunezのトレードとMatt Gorskiの台頭があった事。
守備走塁に秀でたJi-hwan BaeとTravis Swaggertyも3A級である程度の成績を残した事など、来季に向けてMLB readyなプロスペクトが増えたのは収穫と言えるでしょう。
ちなみに、今回惜しくもランキングから漏れてしまった選手達を挙げると…
●Sergio Campana ●Cristian Charle
●Joelvis Del Rosario ●Adrian Florencio
●Santiago Florez ●J.C. Flowers
●Jacob Gonzalez ●Tres Gonzalez
●Jack Hartman ●Aaron Shortridge
次回は100位までやりたいと思っているので、おそらく彼らも紹介出来る事でしょう。来季開幕前(23年3月)の更新を楽しみにしていただければ幸いです。
もうマイナーリーグはほぼ終わりですが、この後開催されるAFL(Arizona Fall League)にも9人を贈り込む予定ですし、オフにもトレードがあるはず。
充実のオフを送ってST(Spring Training)で見違えるパフォーマンスを発揮する選手も出てきて欲しいところ。僕も更に勉強しておきます。