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【PIT】Prospect Ranking '23【61-100】
4月30日からスタートしたPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングですが、4回目の今日がようやく最終回となります。61位から100位の40人を紹介していきますよ。
もうこの辺になると順位などあって無い様なものです、なんとなく「そんな選手いるんだー」くらいでサラッと読んでいただければ。活躍したらその時に単独で取り上げますしね。
【PREV】'22年夏の順位、NEWは昨オフ加入
【POS】主に守ったポジション
【AGE】今季開幕時点での年齢
【HT】身長 【WT】体重 【B/T】打/投
※マイナー階級は主に出場したもののみ記載
※成績はマイナー合計でMLBは除く
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23年1月にZach ThompsonとのトレードでTORから加入したバハマ出身のOF、今年のWBCではイギリス代表でプレーした。4年連続20盗塁のスピードと、BA社がTOR傘下の“best outfield arm”に選出された強肩が武器。
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19年7月にINFAで契約すると、昨季は初のFCLでいきなり首位打者を獲得したスイッチヒッター。三振が少なく逆方向への打球も多いが、長打がたった4本は流石に非力過ぎる。守備では2B/3B/SSでそれぞれ10試合以上スタメンに就いている。登録はなぜか両投げ。
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21年1月にJoe Musgroveのトレードで加入した5人のうち1人。ファストボールは90mph前後も、チェンジアップ&スローカーブとのコンビネーションで奪三振を量産する。昨季からブルペンが主戦場となり、今季は出遅れて5月28日にようやく今季初登板。
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契約して以来素晴らしい投球を続ける21年ドラフトの15巡目(全体433位)指名左腕。21-22年合計で54.2回を投げて許した安打は22本のみと打者を圧倒した。今季は2A級でやや苦戦しているが、ここを乗り切れば来季MLB昇格が見えてくるだろう。
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PITが数年前から目を付けていたという、欧州の小国・サンマリノ出身の右腕。ブルペンでは97mphを計測するなど身体作りは順調な様で、今季A+級でスターターとして起用されている。フォーシームとスライダーが投球の8割超を占めるが、6球種を投げ分けている。
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19年7月にINFAで契約金$600Kで獲得したドミニカン。21年のDSL・22年のFCLと2年連続でBB/Kが1.35を超えているアプローチが売り。今季はA-級で既に2HRを放っているが、小柄なだけにどれだけパワーを伸ばせるか。
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21年ドラフトで各媒体90位前後にランクインしていた有力選手だったが、14巡目(全体403位)で果敢に指名して見事口説き落としたアスリート。ただ打撃は大苦戦中で、打球が上がらず持ち味のパワーが発揮出来ておらず、慎重なアプローチなため四球だけでなく三振も多い。
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22年ドラフトで5巡目(全体140位)指名すると、Rk級で1試合出場した後すぐにA-級へ。前評判が高かったコンタクト&スピードツールをアピールした。アームは平均以下でCollege時代はLF起用が多かったが、積極的にCFで起用されている。今季も開幕から好調でA+級に昇格済み。
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21年ドラフトで10巡目(全体283位)されたPittsburgh近郊にあるBethel Park出身のスターター。スピン量の多いフォーシーム&スライダーで投球回以上の三振を奪ったものの、極端なフライ系で被HRも多いのがネック。
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ニューヨーク生まれながらINFAで21年1月に契約すると、昨季はFCLで開幕してA-級へ昇格を果たした。まだ細身ながらコンスタントに95mph前後のファストボールを投げ込んでおり、個人的に注目しているリリーバープロスペクト。
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19年ドラフトでARIから1巡目(全体33位)指名を受け、そのオフにStarling Marteのトレードで獲得した大器。同じくその年1巡目指名されたQuinn Priesterと共にチームを背負う存在になると思われたものの…相次ぐ故障でまとも投げられず、昨年8月には右肩関節唇の手術を受けた。
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18年にTJ手術を受けるなど足踏みが続いていた16年ドラフトの2巡目(全体68位)指名が、昨季ブルペンに回り奪三振を量産して3A級に到達した。圧倒的なボールは無いので結果を残し続けるしかない。
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21年ドラフトで8巡目(全体223位)指名された細身のスターター。昨季マイナーデビューしたA+級でやや苦戦も、今季は2A級で開幕すると好投を続けフロントの期待に応えている。
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22年6月にINFAでBOSと契約すると、合流したDSLでいきなりK/BB 14.00と圧倒的な数字を記録。オフの11月にHoy Parkとのトレードで加入した。縦のカーブとチェンジアップが持ち味の左腕、80mph後半のファストボールをどれだけ伸ばせるか。
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16年7月にINFAで契約して以来、マイナーの階段をコツコツのぼり昨季途中に3A級へ到達した23歳のドミニカン。昨季2A級でリリーフに回ると圧倒的な成績を残した。3A級昇格後は苦しんだものの、今季は2A級に戻りハイペースで三振を奪っている。
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15年7月にINFAで契約すると、18年にはMLB公式で傘下10位に選出されていたOF。18.19.21年に30盗塁以上を記録したスピードと打席でのアプローチ魅力。21年に突如A+級で17HRを放ったものの、昨季は再び例年の水準に戻ってしまった。
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MILのローテ投手Freddyを兄に持つ、17年7月にINFAで契約した小柄な左腕。マイナー通算K/9 11.72の一方でBB/9 5.38と圧倒的なロマン型。今季は出力がアップした上にツーシーム主体の投球に変更するなど試行錯誤している。
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19年ドラフトで10巡目(全体304位)の長身右腕。College時代から制球に難を抱えるも、フォーシームとスライダーのツーピッチで奪三振を量産する。昨季はA+級でクローザーを務めたが、2.0回投げる事も多かった。
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21年TDLにAdam FrazierのトレードでJack Suwinski・Tucupita Marcanoと共に獲得したドミニカ共和国出身のリリーバー。マイナー通算K/9 13.13とかなり魅力的なものの、BB/9 8.30と課題もハッキリしている。
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16年ドラフトで5巡目(全体165位)指名すると、20年にMLBデビューを果たし(5登板ながら)平均98.2mphのシンカーを投げ込んでいた剛腕。しかし、21年3月にTJ手術・22年5月にはPRP療法を受けて丸々2シーズン投げられず。今年5月にマイナーで復帰してシンカーは平均96mph超とまずまず、MLBの舞台にカムバックなるか?
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同じCollege出身のCであるHenry Davisを全体1位指名した21年ドラフトの7巡目(全体193位)指名。スローイングと打席でのアプローチを武器に地味ながらマイナーの階段を上がっており、今季5月にA+級へ昇格を果たしている。
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22年12月にDiego Castilloのトレードで獲得した21年ドラフト7巡目(全体198位)指名の技巧派スターター。ファストボールは90mph前半ながらコマンド能力が光り、昨季はA+級でほぼローテを守った。この春にTJ手術を受けて残念ながら今季はシャットダウン。
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ドラフトイヤーに評価を落としていたものの、22年ドラフトで6巡目(全体170位)指名した右腕。かつて97mphを計測したファストボールは平均93mph程度とまだ戻っていないが、スターターとしてまずまずの投球を続けている。
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18年12月にINFAで契約したニカラグア出身の軟投派右腕。マイナー通算BB/9 1.34と高いコマンド力を持ちKyle Hendricksと比較された事も。投球の半分近くがチェンジアップだが、流石にファストボールの平均が90mph未満では厳しいか。
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19年にINFAで契約した立派な体格のドミニカン。21年にA-級で素晴らしいシーズンを送ったものの、昨季はA+級で大コケ・今季は故障でシャットダウンと足踏み中。95mph前後のファストボールとスライダーのコンビネーションで、好調時の投球はJohan Oviedoを彷彿させる。
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18年7月にINFAで$380Kと高い評価で契約したドミニカン、契約時はSSだったが2Bを経て昨季はほぼ1B/3Bで出場した。昨季は長打力を見せたものの、打席の1/3超で三振を喫したのは反省。今季は開幕からIL入りしている。
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22年1月にINFAで$800Kの高評価で契約したドミニカン。既に95mph超を計測しているファストボールをしっかりストライクゾーンに投げ込めるという触れ込み。身体を大きくしつつ使える変化球を増やして行って欲しい。
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父のDanはSEAの球団殿堂入りしているC。19年ドラフトで16巡目(全体484位)指名すると、打撃でまずまずの結果を残している。昨季はトッププロスペクトのEndy RodriguezとHenry Davisと同じA-級でスタートしたため出場機会捻出のため3Bも守った。
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21年ドラフトで5巡目(全体133位)指名ながら契約金捻出のため僅か$12.5Kで契約し、A-級でAVG .337/OPS .927と素晴らしい成績を残した。昨季はA+級で一転して苦しむも、今季はフライの割合を大きく増やし1試合3HRを放っている。ポジションは主に2B/3B。
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Rule 5 Draft(minor)で加入した昨季はA-級でOPS 1.128と無双したが、A+級昇格後はOPS .756とブレーキがかかてしまった。24歳という年齢を考えるともうちょっとアピールしたかったところ。父LuisはMLB通算2591安打を放ったレジェンド。
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21年ドラフトで契約金捻出のため6巡目(全体163位)指名ながら契約金は僅か$7,500だった。昨季はA+級昇格後に29試合で8HRを放ち12盗塁(失敗1)を決めており、守ってあ2B/SSを中心に3B/LF/RFにも就いた。
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18年ドラフトの4巡目(全体114位)指名で、20年のマイナーリーグ中止・21年のTJ手術を経て昨季は3年振りの登板を果たした。元々はスライダー・カーブ・チェンジアップを制球良く投げ分けるバックエンドスタータータイプ。
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21年TDLでTyler AndersonのトレードでCarter Binsと共にSEAから加入したパナマ出身の小柄な右腕。昨季はFCLで投球回以上の三振を奪いつつ、被HRは0本に抑えた。ご多聞に漏れず課題はコントロール。
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昨季は低打率に終わったものの多くの四球と長打を記録した21年ドラフトの20巡目(全体20位)指名。守備では1B/2B/3Bにそれぞれ10試合以上スタメンで起用されている。今季は人員不足で3試合だけ3A級に呼ばれたが、そこでグランドスラムを放ち爪痕を残した。
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18年7月にINFAで$500Kの高評価を受けたアスリート型OF。走攻守どれも良いものを持っているが粗削りのままで苦戦している。今季は開幕はまだ出場無し。
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16年7月にINFAで契約すると18年には96mphを計測するなど将来が期待されたが、その後は足踏みが続き昨季からリリーフに回っている。スラッとした長身で良いカーブを持っているので、何とか殻を破って欲しい。WBCではコロンビア代表に選出された。
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18年8月にINFAで契約すると、翌19年はDSLでAVG .351/OPS 1.048を記録したスラッガー。しかし、21-22年とA-級で壁に当たり、昨季途中にはFCLに逆戻りとなった。今季は打撃で進歩が見られるものの、明らかに太り過ぎ身体を大きくし過ぎてほぼ1Bに専念している。
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21年1月のINFAで契約し、昨年秋にはU18代表に選出されたパナマ出身の右腕。HRを1本も許さずK/BB 7.50と素晴らしい結果を残した。現時点で90mph程度のファストボールをどれだけ伸ばせるか、数年後に期待。
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22年ドラフトで16巡目(全体470位)指名のC。昨季は34打席で長打無しに終わるも6四死球を選び高出塁率をマークし、今季はアプローチの良さはそのままに長打も積み重ねているが、Cにはほぼ就いておらず1Bが主戦場に。
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20年2月にINFAで契約金$594Kで獲得し、昨冬はオーストラリア代表として来日したアスリート型OF。アプローチは悪くないものの、2年連続で打撃成績は良くない。今季は故障でまだ出場無しも、そろそろ結果を残したい。
はい、そんな訳で1カ月かけて100人を紹介しました。やや間延びした感もありますが、一気に出しても飽きるかなと思いまして。なかなか難しいですね。
今回作成したランキングを一覧にしておきます。
【】が今回の順位・()は前回の22年夏の順位です。
【01】Endy Rodriguez (04)
【02】Henry Davis (01)
【03】Termarr Johnson (02)
【04】Quinn Priester (03)
【05】Luis Ortiz (27)
【06】Nick Gonzales (05)
【07】Bubba Chandler (07)
【08】Liover Peguero (06)
【09】Anthony Solometo (08)
【10】Mike Burrows (09)
【11】Jared Jones (10)
【12】Ji-Hwan Bae (12)
【13】Thomas Harrington (15)
【14】Malcom Nunez (13)
【15】Jared Triolo (16)
【16】Hunter Barco (17)
【17】Canaan Smith-Njigba (23)
【18】Travis Swaggerty (14)
【19】Matt Gorski (20)
【20】Cody Bolton (11)
【21】Carmen Mlodzinski (18)
【22】Jun-Seok Shim (NEW)
【23】Kyle Nicolas (19)
【24】Tsung-Che Cheng (32)
【25】Dariel Lopez (26)
【26】Michael Kennedy (21)
【27】Hudson Head (25)
【28】Shalin Polanco (35)
【29】Jose Hernandez (NEW)
【30】Lonnie White Jr. (22)
【31】Matt Fraizer (31)
【32】Yordany De Los Santos (38)
【33】Po-Yu Chen (29)
【34】Axiel Plaz (58)
【35】Colin Selby (--)
【36】Maikol Escotto (33)
【37】Owen Kellington (39)
【38】Tony Blanco Jr. (40)
【39】Ryan Vilade (NEW)
【40】Andres Alvarez (30)
【41】Raymond Mola (NEW)
【42】Nick Dombkowski (37)
【43】Aaron Shackelford (36)
【44】Jase Bowen (54)
【45】Jack Brannigan (44)
【46】Tahnaj Thomas (34)
【47】Carlos Jimenez (41)
【48】Rodolfo Nolasco (46)
【49】Max Kranick (49)
【50】Mason Martin (28)
【51】Braxton Ashcraft (--)
【52】Eddy Yean (50)
【53】Javier Rivas (57)
【54】Carter Bins (48)
【55】Jonathan Rivero (NEW)
【56】Osvaldo Bido (--)
【57】J.C. Flowers (--)
【58】Connor Scott (45)
【59】Sammy Siani (59)
【60】Abrahan Guttierrez (52)
【61】Chavez Young (NEW)
【62】Jesus Castillo (--)
【63】Omar Cruz (42)
【64】Tyler Samaniego (--)
【65】Alessandro Ercolani (--)
【66】Enmanuel Terrero (--)
【67】Braylon Bishop (47)
【68】Tres Gonzalez (--)
【69】Justin Meis (53)
【70】Luigi Hernandez (--)
【71】Brennan Malone (51)
【72】Travis MacGregor (72)
【73】Sean Sullivan (--)
【74】Inmer Lobo (NEW)
【75】Noe Toribio (--)
【76】Lolo Sanchez (--)
【77】Luis Peralta (60)
【78】Cameron Junker (--)
【79】Michell Miliano (--)
【80】Blake Cederlind (--)
【81】Wyatt Hendrie (--)
【82】Scott Randall (NEW)
【83】Derek Diamond (--)
【84】Sergio Umana (--)
【85】Adrian Florencio (--)
【86】Juan Jerez (--)
【87】Carlos Mateo (NEW)
【88】Eli Wilson (88)
【89】Jackson Glenn (--)
【90】Jacob Gonzalez (--)
【91】Mike Jarvis (--)
【92】Aaron Shortridge (--)
【93】Joaquin Tejada (--)
【94】Brenden Dixon (--)
【95】Sergio Campana (--)
【96】Santiago Florez (--)
【97】Alexander Mojica (--)
【98】Andres Silvera (--)
【99】Nick Cimillo (--)
【100】Solomon Maguire (--)
次回のプロスペクトランキング更新は8~9月あたりを予定しています。既にJi-Hwan Baeは“卒業”していますし、7月のドラフトと8月のTDLの後なので顔触れは大きく変わるはず。
ドラフトの全体1位指名は順当にDylan Crewsになるのか、対抗馬のPaul Skenesになるか、はたまたWyatt Langfordになるのか分かりませんが、指名した選手がランキング1位になるのは間違いないでしょうね。
さて、それでは最後に今回ランキングには入らなかったもののリストアップしていた選手を挙げておきます。この中から飛躍する選手が出てきて欲しいものです。
【投手】
○Jack Carey ○Brad Case
○Cristopher Cruz ○Logan Hofmann
○Valentin Linarez ○Oliver Mateo
○Dante Mendoza ○Johan Montero
○Keneth Quintanilla ○Denny Roman
○Nathan Webb
【野手】
○Luke Brown ○Jauri Custodio
○Samuel Escudero ○Rafael Escalante
○Ewry Espinal ○Deivis Nadal
○Miguel Sosa ○Esmerlyn Valdez