【PIT】トレードでMarco Gonzales獲得
ウィンターミーティング2日目の現地12月5日、Pittsburgh Pirates(PIT)がこのオフ第一弾となるトレードをATLと成立させました。
まだ詳細は明らかになっていないものの…PITはMarco Gonzalesと金銭を受け取り、ATLへ後日発表選手or金銭を渡す事になります。 ※ロスターにNick Gonzalesがいるため、これ以降は“M.Gonzales”と表記
M.Gonzalesはその2日前にJarred Kelenic&Evan Whiteと共にSEAからトレード移籍したばかりでしたが、SEAのサラリーダンプに付き合っただけでATLが彼を必要としていないのは明らかでした。
来季サラリーは$12.25Mと少々お高めですが、金銭が付いてくるのでおそらく30‐50%程度はATLが負担してくれるはず。彼の様な実績のあるスターターを$10.0M未満で獲得出来るのはかなり良い補強と言えるでしょう。
M.Gonzalesはフォーシームの平均球速は89.0mphとMLB最遅レベルながら、チェンジアップとカーブ・カッターを制球良く操って打者を打ち取る31歳の技巧派レフティ。
SEA移籍2年目から真価を発揮して18-22年の5シーズンで4度の規定投球回到達。この期間で1カ月以上の長期離脱をしたのは(唯一規定を逃した)21年だけという稼働率の高さが素晴らしいですね。
ただ、今季は左前腕の故障に苦しみ5月28日(何の因果かPIT戦)が最終登板となりました。8月に手術を受けており健康状態が気になるところですが…二度のトレードでフィジカルをクリアしている(はず)ならば経過は少なくとも悪くはないのでしょう。
PITは21年のTyler Anderson・22年のJose Quintana・23年のRich Hillと3年連続で技巧派左腕の転売に成功していますし、M.Gonzalesもその流れですね。SEA→PITといえば15年途中に獲得したJ.A. Happも印象的。
実はPITのローテーションは崩壊の危機に瀕していました。今季はMitch KellerとJohan Oviedoが初めて投球回に到達しましたが、そのOviedoが6日にTJ手術を受けて来季シャットダウンが確定。
現在ロスターにいるスターター候補は…
こんな惨状ですから、まともに投げられるスターターを最低でも2人・出来れば3人は欲しいところです。現にM.Gonzalesを獲得する少し前、12月4日にはJack Flahertyに興味を持っているという報道もありました。
あまり多くは望まないですが、とりあえずSTが始まるまでにこんな形まで持っていきたいです。夏前には22年の開幕投手・JT BrubakerもTJ手術から戻ってくる予定ですしね。
ContrerasとFalterはマイナーオプションが切れているのでどちらかはブルペンに回るでしょう。22年に素晴らしいシーズンを送ったものの、今季は球速低下に苦しんだContrerasの出来がキーになりそう。
M.Gonzalesが結んだ21年からの4年契約は今季が最終年ですが、25年のクラブオプション($15.0M)が付いています。なかなかハードルの高い額ではありますが、それを行使したくなるくらいの活躍に期待です。
【参考文献】
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