【PIT】2023年開幕戦勝利と新スピードスター【🔰】
我らがPittsburgh Pirates(PIT)が敵地Cincinnatiで行われた2023年開幕戦に5-4で勝利しました。昨季は負けたので21年以来、2年振りの開幕白星スタートですよ。いやいや、おめでたいですね。
ただでさえ知名度の低い2チームな上に、日本では平日朝5時10分スタートという事でほぼ誰も観ていなかったでしょう。今回は簡単にですが、試合を振り返っていこうと思います。
まず開幕スタメンはこちら。
開幕投手はMLB5年目のシーズンを迎えるMitch Keller。なかなか殻を破れなかった元トッププロスペクトですが、球速アップと投球スタイルの変更で昨季遂にローテ定着を果たしました。
5番RFのCanaan Smith-Njigba・8番2BのJi-Hwan Baeという2人のルーキーを起用したのは驚きました。昨季71試合で11HRを放ったRodolfo Castroが2B・Andrew McCutchenがRFに就いてJi-Man Choiが1B/DHに入る予想が多かったです。
そして、ST(スプリングトレーニング)で試していた通り、チームの顔であるBryan Reynoldsは昨季まで守っていたCFではなくLFに。昨季デビューしてLF/CF/RF全て無難にこなしたJack SuwinskiがCFに就きました。
試合は先発のKellerが初回にいきなり無死満塁のピンチを作ります。緊張のせいかボールが高めに浮いており大量失点も覚悟しましたが、続く4番のTyler Stephensonを併殺に。その間に走者が生還するも最少失点で凌ぎました。
すると3回表、CINの先発Hunter Greeneが投じた101.3mph(163キロ)のファストボールを、Oneil Cruzが111.1mph(180キロ)の弾丸ライナーでスタンドに突き刺して同点。次世代のスーパースター同士の対決という感じでしたね。
4回表には1アウトからJi-Hwan Baeがレフト線へのツーベースを放ち、続く打者の初球で三盗を決めてチャンスメイク。その後に4者連続四球とワイルドピッチで3点を奪い(貰い?)勝ち越します。
しかし、Kellerがなかなかピリッとせず。4回裏にルーキーSpencer SteerのソロHRで2点差に迫られると、5回裏2アウトからJason Voslerに同点スリーベースを打たれて降板しました。
それでも8回表に先頭のBaeが四球を選ぶと、盗塁と犠打で1死三塁を作りCruzがキッチリと犠牲フライを打って5点目。これが決勝点となりました。
ブルペン陣もKeller降板後にDauri Moreta→Rob Zastryzny→Colin Holderman→David Bednarと繋ぎ、4.1回で三振7個を奪い無失点リレーで締め括っています。
開幕戦勝利の立役者を1人選ぶなら間違いなくOneil Cruz…ではなく、彼と二遊間コンビを組んだ韓国出身の23歳Ji-Hwan Baeでしょう。彼は昨季9月末にMLBデビューを果たしたスピードとコンタクトが自慢の左打者、3A級では打率.289/8HR/OPS .792/30盗塁を記録しています。
この日は第1打席でセーフティバントを成功させると、2打席目は(前述の様に)ツーベースと三盗、第3打席はセンターライナーに倒れるも、第4打席では先頭で四球を選び今度は二盗。犠打で三塁に進んだ後、犠飛で決勝点となる5点目のホームを踏みました。
今季から「ベースの拡大」「牽制の制限」という新ルールが出来て走塁の重要度が上がっています。昨季までは走れる選手が少なかったので、新しい風を吹かせてくれそう。
9回裏には2BからCFに回り守備の汎用性も見せており、走攻守全てでアピールする完璧な試合だったのではないでしょうか?Bryan ReynoldsがこのままLFを中心に守るなら2B/CFはどちらもレギュラー不在ですし、今後も多くの出場機会を与えられそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?