【PIT】Prospect Ranking '24夏【21-50】
8月13日に投稿した記事に引き続き、今回もPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングを更新します。前回は1位から20位まででしたから、今回は21位から50位までです。
基本的には春がメインで、夏はアップデートという位置付けなので各選手をそこまで掘り下げていません。気になる選手がいたら是非調べてみてください。
あとは、順位に関してはあまり大幅ダウンはしない様にしていますね。良いパフォーマンスが出来ていなくても、いきなり落とすのではなく段階を踏む様に心がけています。
▶ 21位~25位
23年TDLでCarlos SantanaのトレードでMILから加入したJhonny Severinoは今季FCLで無双し、現在は昇格したA級でリードオフマンとして活躍中。事前の予想通り、守備位置は徐々にSSから3Bへシフトしています。
今年のドラフトで2巡目(全体47位)指名したWyatt Sanfordは世代屈指の守備力を持つというSS。打撃は現在試行錯誤の最中で、そこが伸びてくれば一気にトッププロスペクトの仲間入りしそう。
3巡目(全体83位)のJosh Hartleは元々1巡目候補に挙げられていた左腕。今年不調で評価を落としましたが、うまくチューンアップ出来れば数年後にはMLBでローテ入りしてそう。
まだ19歳のTony Blanco Jr.とDavid Matomaは今季揃ってDSLからFCLへ昇格し、好成績を残しています。Blancoは父がNPBで大活躍した大砲候補・Matomaはウガンダ出身の100mphボーラー。
▶ 26位~30位
今年のドラフトでCB-A(全体37位)指名をしたLevi SterlingはPITの大好きな身体能力の高い長身右腕。今年は身体作りをしてマイナーデビューは来年に持ち越しでしょうからやや控えめな順位に。
台湾出身のPo-Yu Chenは右のスターター。これというツールはないものの、シーズンが終わってみればしっかりイニングを消化している様なバックエンドスタータータイプ。
昨季A+級で23本塁打/24盗塁を記録したJase Bowenですが、今季は2A級で大コケ。CF中心に1B/LF/RFも守れる汎用性もあるだけに、この壁を乗り越えて打撃型UTとしてMLBデビューを目指しましょう。
C/1Bを守るAxiel Plazは今季A級でプチブレークした19歳、57試合目で15本塁打を放つなどバレルの打球を連発しています。打率はやや低いものの、しっかり四球も選べているのも良いですね。
欧州の小国であるサンマリノ出身のAlessandro Ercolaniは順調に成長している20歳のスターター。球速は90mph後半を計測まで伸びており、今季は与四球も減っています。来季開幕は2A級で迎えるでしょうね。
▶ 31位~35位
Carlson Reedは23年ドラフトで掘り出し物になりそうな右腕。フォーシーム/ツーシームの球速は平均93mph程度も、評価の高いスライダーとチェンジアップで奪三振の山を築き被本塁打も少ない。やや多めの与四球をどれだけ減らせるか
21年のINFAで高い評価($2.35M)を受けていたShalin PolancoはA級で苦戦中。スラッシュラインはもちろんのことBB%やK%やBarrel%に至るまでほとんどの数字が悪化しています、まだ20歳ですが来季には結果を残さないと梯子を外されてしまいそう。
23歳のSean Sullivanは2A級で、20歳のWilber DotelはA+級でローテを守っている右腕。タイプは真逆で、Sullivanはスペックは高くないもののゲームメイクに長けており、Dotelは99mphを計測するなどハイシーリングながら数字はイマイチ。
今季A+級で52試合に出場して17本塁打を放ったNick Cimilloは現在2A級でプレー。22年のマイナーデビューから一貫して高出塁率を記録していますが、四球だけでなく三振も多い打撃スタイルが高い階級でどうなるか。
▶ 36位~40位
Matt GorskiとMalcom Nunezは今季3A級で二桁本塁打を放っている右打者。どちらもMLBデビューまであと少しというところまで迫ったんですが…現在は揃って評価を落とし気味。
23年4月にキューバから亡命し、12月に契約した最速98mph右腕のEmmanuel ChapmanはA+級で開幕して2A級でも結果を残しています。ロングも難なくこなしており、うまく行けば来季MLBデビューの可能性も?
昨年のTDLでRich HillとJi-Man Choiの対価として獲得したEstuar Sueroは、CFに留まれそうな両打ちのアスリート型OF。8月末の誕生日でようやく19歳になるところですし、6'6"/180lbsのスラッとした体型はまだまだ筋肉を付ける余地があるロマン枠。
Owen Kellingtonは独特な投球フォームから投げるスピン量の多いフォーシーム&カーブで三振を奪うスターター。現在はTJ手術のリハビリ中ですが昨季の平均球速が90.0mphとパワー不足は明らかでしたから、この機会に腰を据えて身体作りやメカニクス改良をして貰いたいところ。
▶ 41位~45位
各媒体のランキングで最近新たに傘下TOP30入りしているのが、今年のINFAで契約した17歳のEdward Florentino。成績は確かに良いですがまだDSLですし、映像も全く無いのでこの順位が限界。今後に期待。
Shawn Rossは今季のサプライズ枠。22年まで米独立LでSSとしてプレーしていましたが、今季はA+級で正捕手に定着しました。低打率ながら既に20本塁打/10盗塁を記録しており、Isiah Kiner-Falefaの様なスーパーUTになり得るかも?
Derek Diamondは制球力が売りの堅実なイニングイータータイプで、今季はA+級でローテを守っています。投球フォームを微妙に変えて打者の間を外したり、煌びやかな名前とは裏腹に職人タイプ。
19年ドラフト全体37位指名のSammy Sianiは過去2シーズンA+級で足踏みしていましたが、今季は開幕から好調で2A級へ昇格。まずまずの数字を残していますが、MLBデビューにはもうひと押し欲しいですね。
20歳のEsmerlyn ValdezはA級でバレルの打球を連発している右の大砲候補。守備でプラスを稼ぐタイプではないものの、1B/LF/RFを守りハッスルプレーを見せます。
▶ 46位~50位
Matt AgerとWill Taylorは今年のドラフティ。6巡目(全体174位)のAgerは大学時代のCarlson Reedとダブるスターター候補、5巡目(全体145位)のTaylorは高校時代にアメフトでも活躍したアスリートで契約後の初ヒットが満塁弾。
Jaden WoodsとCy Nielsonはどちらも今季A+級で開幕し、2A級に昇格した左のリリーバー。どちらも投球回を大きく上回る奪三振数を記録しています。
今季A級で二桁本塁打を放っているJavier Rivasは6'6"/165lbsの大型SS。一昨年から“NEXT Oneil Cruz”として密かに期待しているんですが…まぁ、流石にそう簡単にうまく行かないですよね。
【参考文献】