【PIT】航海日誌'23【05/12-05/24】
今日もPittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返って行きましょう、4本目となる今回は5月12日から24日に行われた4カード/11試合が対象です。
早いもので(今回も含めて)オールスターブレークまで残すところあと4本という事で、前半戦も既に折り返しの時期に。ちなみに調べたところオールスターの投票は現地5月31日からスタートだそうですよ。
◆◆ 試合結果 ◆◆
「とにかく各カード1つは取ろう」と前回のラストで書いた通りの展開でしたね、11試合を4勝7敗と終えています。現在のチーム状況を考えれば何とか許容範囲内で凌げました。
これでシーズントータル25勝24敗(勝率.510)で貯金は遂に残り1つとなりました。それでもまだ地区2位にはいるものの、3位まで2.5ゲーム差・最下位まで4.0ゲーム差まで縮まっています。
5月14日のBAL戦でMitch Kellerが7.0回を13奪三振無失点に抑える快投を見せると、19日のARI戦では開幕から素晴らしい投球を続けていたZac Gallenを4回途中でK.O.するなど見どころはあったんですけどね。
引き続き苦しんでいるのが打線で、この期間にwRC+が100を超えたのは4人だけ。しかもRodolfo Castro(131)・Tucupita Marcano(120)・Ji-Hwan Bae(113)・Josh Palacios(100)と下位打線の選手達です。
これまで3番で出場していた高出塁率のAndrew McCutchenを、Bryan Reynoldsの前(1番)に置いたのは良いものの、当然ながら後ろは薄くなる訳で…やはりOneil CruzとJi-Man Choiの不在が痛いです。
◆◆ ロスター関連 ◆◆
この期間はほぼ動きがありませんでした。今季開幕戦で勝ち投手になったRob Zastryznyが復帰したくらい。同じ左腕のJose Hernandezが5月に入ってから調子を落としているので、ブルペンを助けて欲しいです。
代わりにDFAされたのがMiguel Andujarです。昇格した4月29日にダブルヘッダーで合計2HR含む4安打を放ったものの、その後は11試合/26打数でヒット1本のみ。
守備で貢献出来るタイプでも無いので、13試合でAVG .161/HR 2/OPS .599となれば残念ですが仕方ないですね。22日にoutrightされて再び3A級へ合流しました。
また、5月4日に途中降板してIL入りしたVince Velasquezがリハビリ登板の為に3A級へ合流しています。同じくリハビリ中のKyle Hendricks(CHC)と投げ合い、4.2回を無失点に抑えました。
◆◆ ピックアップ① ◆◆
離脱した5月2日にのスポットに入るも過去2登板は結果を残せていなかったプロスペクトのLuis Ortizが、(昨季の)MLBデビューから7登板目にしてめでたいキャリア初勝利を飾りました。
この時点でMLB30球団最多の301得点を挙げていたTEXの強力打線を相手に、7.2回を2失点はお見事。前回登板と比較するとファストボールをストライクゾーンに、変化球をボールゾーンに投げる割合が増えていました。
過去2度の登板はJason Delayでしたが、今回は初めてAustin Hedgesとバッテリーを組んでいます。やはりこの辺りはベテランのなせる業と言ったところでしょうか。
前述の様にVelasquezが既にマイナーでリハビリ登板を始めており、近日中にOrtizがマイナーオプションを行使される可能性もありますが、今回の好投は非常に大きかったと思います。
もし3試合連続で結果を残せずマイナーへ行っていれば、次回ローテに欠員が出た時は別の投手が呼ばれていたでしょう。チームだけでなく自らも救う好投でしたね。
◆◆ ピックアップ② ◆◆
先日twitterで触れた話題ですが、昨季途中にウェーバークレームで獲得したYohan Ramirezがブルペンで非常に良い活躍を見せています。今季は開幕を3A級で迎えるも、4月16日に昇格すると16.0回を投げて防御率は1.69。
彼は20年にMLBデビューしてから昨年5月までSEAに在籍し、一度はCLEへ移籍するも7月に再びDFAされてPITに加入したのですが、シーズン中に投球スタイルを変更しています。
SEA在籍時はフォーシームとスイーパーをほぼ半々で投げていましたが、退団後はフォーシームを捨てて球速のほぼ変わらないシンカーに。このボールを70%超投げ込む様になりました。
その結果としてLaunch Angleが-2.4と打球が全く上がらなくなり、GB/FB 3.38とゴロを量産。21年はLaunch Angelが20.2・GB/FB 0.66とフライ系だったのが嘘の様です。
K/9 10.13と奪三振も多い一方でBB/9 3.94と与四球もやや大きいんですが…ツーシームもスイーパーもかなり大きな変化をするのである程度仕方ないでしょう。
ここまでは試合中盤など重要度が低い場面での起用が多いですが、主に7回を任されるRobert Stephensonが不安定なので今後序列が上がる可能性は充分ありそうです。
◆◆ スケジュール確認 ◆◆
次回は5カード/15試合を纏める予定です、まずは西海岸に遠征しての6連戦を行います。5月26日からSEAとの3連戦をこなし、南下して今度は29日からSFとの3連戦。どちらも勝率.500前後のチームですね。
移動日を挟んでここからは本拠地PNC Parkでの試合が続きます。5月2日からSTLと、5日からOAKとそれぞれ3連戦をこなし、1日空けて今度はNYMと3連戦です。
勝率.200前後のOAK戦で取りこぼさない事と、そして最近勢いのある同地区のSTL戦でキッチリ叩きたいですね。この15試合は出来れば9勝6敗…悪くても8勝7敗で乗り切りたいところ。
【参考文献・関連動画】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?