【PIT】今オフの小さな動きをまとめる【'24-'25①】
22年と23年もやりましたが、今オフもPittsburgh Pirates(PIT)が獲得した「その選手単体では1本の記事にするのは難しい」という選手達をまとめて紹介します。
ひとまず今回は「現地12月21日までにメジャー契約を結んだ選手」を対象にしようと思います。つまり、次回の②はその時点でマイナー契約を結んだ選手ですね。
尚、12月10日にトレードで獲得したSpencer Horwitzは既に投稿(下記リンク)していますし、11月4日にウェーバーで獲得したTrey Cabbageはその後にNPBへの移籍が決まったため今回は含まれません。
◆◆ Tristan Gray ◆◆
23年にTBでMLBデビューを果たし、昨季はMIAとOAKで計15試合に出場しましたが、17年ドラフトで13巡目(全体388位)指名を受けたチームは実はPIT。18年2月にCorey DickersonとのトレードでDaniel Hudsonと共にTBへ移籍していました。
MLBでの実績はあまり無いものの、今季は3A級で112試合に出場して19本塁打を放ちAVG .251/OBP .322/SLG .467。22年に33本塁打・23年にも30本塁打をマークしており、左の中長距離打者として期待してしまいます。
守備はMLBだと1Bで8試合・3Bで7試合・SSで1試合と両コーナー中心ですが、マイナーでは「3B/SSを中心に1B/2Bも守る」という形。UTはJared TrioloやLiover Pegueroなど右打ちが多いので打撃で差別化を図りたいところ。
ちなみに余談ですが、父のJason Grayも00年ドラフトでTEXから26巡目(全体784位)指名を受けてマイナーで1シーズンだけプレーした経験有り。
◆◆ Peter Strzelecki ◆◆
22年にMILでデビューを果たして30登板でERA 2.83/FIP 2.94、23年はMIL/AZで計37登板してERA 4.38/FIP 3.93。そして今季は何度もマイナーオプションを行使された事もありCLEで10登板に留まるも、ERA 2.31/FIP 3.77を記録しているリリーバー。
サイド気味の投球フォームから投じるフォーシームの平均球速は92.3mphと平凡ながらスピン量が多く、チェンジアップ・スライダー・カッター・シンカーと様々な球種を織り交ぜて打者を打ち取るタイプです。
23年には3勝&5HLDを挙げるなど接戦で起用された経験もありますし、ブルペンに彼ほど低いアングルで投げる右腕はいません。新たなピースとしてハマる可能性はありそう。
◆◆ Enmanuel Valdez ◆◆
BOSがGarrett Crochetの大型トレードを成立させた12月11日にDFAされていたところを、4日後にトレードでまとめました。小柄なもののまずまずのパワーがあり、打撃フォームがJuan Sotoにそっくりな左打者。
23-24年で計125試合に出場して、打っては12本塁打を放ちAVG .235/OBP .270/SLG .400、守っては2Bで824.2回に就いてDRS -11/UZR -2.3/FRV -9という数字。なんとなく昨季途中まで在籍したRodolfo Castro(彼は両打ち)を彷彿させます。
攻守ともに粗くマイナーオプションも切れているので扱いが難しいものの…放出したJoe Vogatskyは今年のドラフト19巡目(全体564位)で指名して、まだマイナーデビューしていない22歳の右腕。対価らしい対価は払っていないので「当たれば儲けもの」という感じですね。
◆◆ Elvis Alvarado ◆◆
まだチームから正式発表はされていないものの、Winter Meeting期間中の12月11日にスプリット契約を結ぶ事が報じられています。15年のINFAで野手としてWSHと契約するも、18年から投手に転向したドミニカン。
平均98.1mphのファストボールとスライダーを武器に、今季はMIA傘下3A級でG 39/ERA 2.79/FIP 3.84とまずまずの数字。48.1回で71個の三振を奪っていますが、一方で38個の四球を与えています。
実績こそないもののチューンナップ出来れば面白そうな投手ではあります。Spring TrainingでOscar MarinとBrent Stromの両投手コーチがどのような指導をするのか注目です…が、果たしてそこまでロスターに残れるのか。
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