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【PIT】今オフの小さな動きをまとめる【'24-'25②】

皆さま、新年あけましておめでとうございます。2024年はこのnoteを4万回ほど読んでいただいた様です、本当にありがとうございました。2025年も引き続きよろしくお願い致します。

さて、新年一発目に相応しいネタとは何か…そうです、「マイナー契約した選手達のまとめ」です。12月22日に第1弾を投稿しましたが、「その選手単体では1本の記事にするのは難しい」という選手紹介の続きですね。

対象は2024年シーズンから2025年1月3日の期間にマイナー契約を結んだ選手で、並びは契約した日付順となります。まだチームから公式発表はないものの、報道などがあった選手も含んでいます。


◆◆ Yohan Ramirez ◆◆

[  公示日  ] 2024/10/13
[  前所属  ]  BOS
[守備位置]  RHP
[   年  齢   ] 29

22年7月から23年9月までPITに所属していたMLB通算140登板の中堅リリーバー。24年はNYM→BAL→NYM→LAD→BOSと渡り歩きながら、38登板でERA 6.20/FIP 4.26という数字を残しました。

前回所属時はフォーシームを捨ててほぼシンカー&スイーパーとツーピッチスタイルでしたが、移籍後はまたフォーシームを投げ始めており、カーブもレパートリーに加えている模様。

セットアップとしてバリバリやるとは思えませんが、(24年の)38登板のうち15登板は1.1回以上を投げていますし、前回在籍した時と同様に便利屋として重宝される事でしょう。


◆◆ Yerry Rodriguez ◆◆

[  公示日  ] 2024/11/19
[  前所属  ]  TOR
[守備位置]  RHP
[   年  齢   ] 27

22年にTEXでデビューして23年に13登板、24年はTEXとTORで計16登板をした速球派リリーバー。フォーシームは23年が平均97.2mph、24年はそこから落ちたもののそれでも96.3mphでMLB上位16%に位置しています。

直近の課題はMLBでは3シーズン通算(36.1回)でBB% 10.9、3A級では4シーズン通算(157.2回)でBB% 12.3という与四球の多さ。ただ数字を見るにZone%や1st Pitch Strike%は平均以上なので、単純に「ボールがどこに行くか分からない」という訳では無さそう。

むしろ問題は24年に135球しか投げていないにも関わらず、Run Value -14と壊滅的な数字を叩き出したセカンダリーピッチのスライダーか。フォーシーム以外に使える球種がもう1つあれば跳ねる可能性も?


◆◆ Imanol Vargas ◆◆

[  公示日  ] 2024/11/19
[  前所属  ]  LAA
[守備位置]  1B
[   年  齢   ] 26

17年にINFAで契約して以来、長らくLAD傘下マイナーでプレーしていた選手。23年オフにFAとなり今年3月に独立リーグのチームと契約するも、5月にLAAとマイナー契約していました。

23年はLAD傘下2A級でプレーして125試合で22本塁打を放ちAVG .251/OBP .357/SLG .463、24年はLAA傘下A級に合流してから101試合で14本塁打を放ちAVG .275/OBP .364/SLG .463を記録。

まぁ、今年で27歳になるA~2A級の1B専なので、現時点での扱いは単なる“マイナーのデプス”ですね。2A級で開幕して打ちまくって良い誤算になってくれれば儲けもの。


◆◆ Wilkin Ramos ◆◆

[  公示日  ] 2024/11/23
[  前所属  ]  NYM
[守備位置]  RHP
[   年  齢   ] 24

これが2度目のPIT加入となる長身痩躯のドミニカン。前回は18年12月にTanner AndersonをOAKへ放出したトレードのPTBNLで加入して、22年12月にRule 5 draftでNYMへ指名されていました。

やや低めのアングルからシンカーを中心に投げ込み、例年高いゴロ率を記録しています。PITではほぼカーブとのツーピッチでしたが、NYMではサードピッチとしてスライダーを使っている様ですね。与四球はキャリアを通じて多め。

22年はPIT傘下A級で37登板してERA 3.88/FIP 4.30とまずまずも、24年は開幕をNYM傘下2A級で迎えると23登板してERA 1.65/FIP 2.95と無双。3A級に昇格後は18登板してERA 5.40/FIP 5.48と苦戦しましたが、MLBまであと一歩のところまで来ました。


◆◆ Nick Solak ◆◆

[  公示日  ] 2024/12/6
[  前所属  ]  SEA
[守備位置]  OF
[   年  齢   ] 29

20年開幕前にBaseball Prospectus版のランキングでMLB全体74位に選出された元トッププロスペクト。16年ドラフトでNYYから2巡目(全体62位)指名を受け、18年2月にBrandon DrurySteven Souza Jr.らが絡む三角トレードでTBへ。そして、19年7月にはPeter FairbanksとのトレードでTEXへ移籍していました。

21年は2Bレギュラーとして127試合に出場してAVG .242/OBP .314/SLG .362とまずまずの打撃成績でrWAR 1.0/fWAR 1.2を記録したものの…MLB定着とはならず、その後はジャーニーマンとなっています。

24年は年間通してSEA傘下3A級でプレー、90試合でAVG .311/OBP .406/SLG .446wRC+ 120を記録しました。K% 15.3とコンタクトが優れているのも魅力。守備は22年からOFに専念していますね。


◆◆ Tanner Rainey ◆◆

[  公示日  ] 2024/12/6
[  前所属  ]  WSH
[守備位置]  RHP
[   年  齢   ] 32

15年ドラフトでCINから全体71位指名されて18年にMLBデビューすると、そのオフにTanner RoarkとのトレードでWSHへ移籍(どちらも名前がTannerなのは史上初)。翌19年にシーズン52登板+ポストシーズン9登板でチーム史上初の世界一に貢献したリリーフ右腕。ニックネームは“Rainman”。

MLB通算198登板でK% 27.8BB% 14.7と「三振も四球も多い」タイプの投手ですね。24年はキャリア2度目の50登板をクリアしたものの、K% 19.0BB% 12.6と内容は良くありませんでした。

気になるのは22年8月にTJ手術を受けて23年9月に復帰していますが、離脱前(22年)に97.0mphだったフォーシームの平均球速が94.0mphに留まっている事。フォーシームとスライダーのツーピッチスタイルなだけに、どこまで戻して来れるのかがキーでしょう。


◆◆ Carson Fulmer ◆◆

[  公示日  ] 2024/??/??
[  前所属  ]  LAA
[守備位置]  RHP
[   年  齢   ] 31

公式発表はまだですが、12月14日に現地記者がマイナー契約を結んだと報じました。15年ドラフトでCWSから全体8位指名された元トッププロスペクト。近年はジャーニーマンと化していますが、実はPITに所属するのは3度目。

1度目は20年8月24日にDETからウェーバークレームで加入するも、9月2日に出番なくDFA。2度目はまさかの約3週間後で9月21日に今度はBALからウェーバークレームで加入しましたが、翌21年3月に再びDFAされているので、マイナーですら1試合も出場していません。

24年はLAAでキャリアベストを大幅に更新する37登板/86.2回を消化してERA 4.15/FIP 4.50とまずまずの数字。チェンジアップ・シンカー・フォーシーム・スライダー、時おりカーブとスイーパーと多彩な球種を投げ分ける技巧派右腕です。


◆◆ Darick Hall ◆◆

[  公示日  ] 2024/??/??
[  前所属  ]  PHI
[守備位置]  1B
[   年  齢   ] 29

まだ公式発表はされていないものの、本人がSNSで表明しました。16年ドラフトでPHIから1巡目(全体14位)指名を受け、マイナーでは17-19年と22年に25本塁打超を放っている左のスラッガー。

MLBデビューした22年は42試合でAVG .250/OBP .282/SLG .522を記録、Barrel% 17.4と快打を連発して9本塁打を放ったものの…翌23年は18試合で1本塁打に留まり、24年は昇格する事が出来ませんでした。

24年は3A級で114試合に出場して16本塁打でAVG .236/OBP .320/SLG .387wRC+ 84はキャリアワーストに終っています。PIT傘下3A級はSeth BeerJake LambがFAとなったのでその穴埋めですね。


《情報ソース》


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