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【PIT】筒香嘉智と再契約
みなさん既にご存知の事とは思いますが、先日Pittsburgh Pirates(PIT)とYoshi Tsutsugoが来季契約に合意した様です。
Jose Quintanaと同様にまだオフィシャルで発表はされていないものの、報道によるとサラリーは$4.0Mとの事。
閉幕時点では$3.0-3.5M程度で纏めて欲しいと思っていましたが、代理人によると6‐7チームが興味を示していたそうなので仕方無いでしょう。
これまでPITに在籍した日本人選手(マイナーのみは除く)は彼で4人目ですが、2年目の契約を勝ち取ったのは初。
個人的には「これで“お客さん”から、晴れてチームの一員になったな」という感想です。
彼が馴染んでいなかったという訳ではなく…元々オフFAになる予定の選手で、8月中旬の加入でしたからね。
おまけに今季サラリーの$7.0MもほぼTBの負担なので、PITが支払ったのは最低補償年俸の日割りで$0.2M程度(ソースはspotrac)。
要は“2ヶ月無料トライアル”みたいなもので、仮に活躍出来なかったとしても痛くありませんでした。しかし、来季は違います。
この額でもペイロールを絞っている再建中のPITでは高給の部類ですし、来季は主力として結果を残して貰わなければいけません。
TBで開幕してLADをリリースされた時点ではOPS .450でしたが、閉幕時には.689と多少見られる数字になっています。
PITでは43試合でAVG .268/HR 8/OPS .883というのが最終的な結果でしたが、果たして来季どこまで打てるのか。
気になるのはラスト15試合でOPS .624と終盤に調子を落とした事。ヒットこそコンスタントに出ていたものの、明らかに長打が減りました。
HRは9月5日に7号を放ってから8号が出るまでに12試合かかり、その1本を最後に12試合ノーアーチで閉幕しています。
今季PITで二桁HRを記録したのは24本のBryan Reynoldsと、11本のColin Moran・10本のGregory Polanco(退団済)だけ。
彼に期待しているのは正にその部分ですから、来季はシーズン20HRペースでOPS .800前後は期待したいところ。
一方の守備は、加入後にRFで20試合出場しました。他には1Bで15試合・LFで10試合に就いています。
慣れ親しんだLFではなくRFなのは、本拠地PNC Parkは左中間が最も広く右翼側が狭い球場のため取られた措置でしたが…
僅か150.1回でDRS -5/UZR -1.9とRFの守備指標は壊滅的な数字に終わっています。ほぼぶっつけ本番なので仕方ありませんけどね。
現在の労使交渉でユニバーサルDHが採用される可能性が高い事から、おそらくMoranがDH・Tsutsugoが1Bという起用がメインになるでしょう。
個人的には少しでもトレードバリューを上げるため今季(TB・LAD所属時含め)1試合も守らなかった3Bの練習をして貰いたいです。
ただ、大差が付いた試合でKe'Bryan Hayesが途中交代した時に代打起用したTsutsugoではなく1BのMoranを回したんですよね。
Moranは2年前に3B失格の烙印を押された選手なので、首脳陣の評価はあまり高くないのかもしれません。
以前に書きましたが、獲得時点で最善のシナリオは「閉幕までアピールして、契約延長して、来季も活躍して、来年のTDLでトレード」でした。
PITは対価としてプロスペクトや若手を得られますし、Tsutsugoは優勝争いしているチームに乞われる形で移籍が出来ますから。
とりあえず半分までは来ました、あとは来季開幕からスタメンとして(おそらく2番1Bでしょうか)活躍して貰いましょう。
最後に余談ですが、今季途中にPolancoが退団した事で現在は背番号25が空いています。来季の背番号にも注目ですね。