34歳で妻子持ちが仕事辞めてデジハリ大阪に入ってcg業界を目指した事_外伝
その3(中間課題)と只今冷や汗をかき垂らしながら執筆しているその4(卒業制作)との間のお話です。
緊急事態宣言が明け、学校が再開されたのもつかの間、自分何をしようかと迷っておりました。
何分、中間課題は出来てしまい提出日まで1ヶ月ほど余裕がある。
卒制を作り出しても良かったのですが、ポートフォリオに入れられる作品を作りたいと思いました。
学校の課題だけだとやはりパンチが弱い。
ここから与太話。
会社に送られてきたポートフォリオをたまに見るのですが、学校の課題らしき作品しか載せていないのを良く見かけます。
が、あれはあまりオススメはしません。
似たりよったりになってしまってその他多数に紛れてしまい採用担当の方の印象に残るのは難しいかと。
※持論ですので「僕は課題だけで勝負したいんだ!!」と言うなればどうぞどうぞ、です。
ただ、自主制作のインパクトは大きいです。
※但し採用担当者さんが求めるクオリティラインを超えないといけませんが。。。そこが難しい。。。
パラメーターみたいに基準値があればええのですがw
ちなみに自分の基準値は、九州デザイナー学院の作品でした。
どこかの採用担当さんが良い事言ってました。「今持てる全てを使って君の全力の作品を見せて欲しい」と。
話を元に戻して・・・・。
悩みぬいた挙げ句、「路地裏」を作ろう!となりました。
路地裏って一度は作りたくなる魅力がありますよね。
それと廃墟もいつかは作りたい。
今回は大通りから1つ外れた路地裏にある隠れ家的なお店が設定です。
知る人ぞ知るお店って良いですよね。
では作っていきます。
今回はどういった所にそのお店があるのか簡単な地図作成から始めました。
本当に簡単です。
その地図に写真を置いていきます。ここにはこんなお店が~、やこんな家が~等など。
さらに資料集めでお馴染みのpintarestを使用して収集します。
今回は更に学校近くのお初天神界隈を歩き回り実際の写真を撮影して資料に使いました。
PC画面の中で見ているのって結構人間のこうだろうと言う変なフィルターが掛かっているのでお外の世界に行って実物を見るのをオススメします。
特に背景デザイナーを目指す方はしたほうが良いんじゃないでしょうか?
※散歩とかもオススメです。
↑PueRefで写真をまとめております。
PureRefええですよ~。
↑どんな感じかを落書き程度に描いております。
路地裏なので物量は凄まじいです。
ですが、「3ヶ月課題」「中間課題」と物量多いものに挑戦してきた自分としてはかかってこい!です。
ブツリョウ、ダイスキ。。。
物量で殴る、です。。。
後々、後悔するんですけどねw
最初はブロックモデルです。
人物リファレンスを置いて、それにあわせてモデリングしていきます。
最初は積み木を置く感じでおおまかなモデリングをします。
いきなり、ここで細部のモデリングをしてしまうと後で変更したいなと思ったときが苦しくなります。
※まぁ、一度苦しさを体験した方が良い経験になると思うのでお好きな方で。
ので、最初はおおまかにモデリングしていってスケールや位置関係が出来上がってから細部のモデリングをしていったほうが修正しやすいと思います。
デッサンと同じ考え方でしょうか。
今回の制作期間は6月から7月末までとして、卒制に向けてのUE4も使用した映像作品にすると銘打ちましたが最終的にはMayaのArnoldでの静止画に落ち着きました。
物量が少しネックでしたね。
いつかはUE4さんで作りたいです。
じゃんじゃかモデリングしていきます。
路地裏なのでお店の裏手などにはビールケースや瓶、室外機、カラーコーン、ガスメーター、ガスボンベなど写真から汲み取れる物は全てモデリングしていきます。
なお、UV展開は中々に大変でした。
テクスチャ作りは全てSubstancePainterを使用。複製感を出さないためにテクスチャも数パターン用意。
ボトル、缶、物のラベルのデザインも自分でしていきます。
いくつかはあまり映らなかったんですが、拘りを詰め込みました。
映像作品ではなくなったのでカメラの構図を決めて、不自然にならないように物を配置、修正していきます。
配置が終わればライティング作業に移ります。
夜だったので、メインをHDRIライトにして補うようにエリアライトとポイントライトを置いていきます。
HDRIはネットのHDRIHEAVENというサイトがオススメです。
レンダリングは部屋課題の様に7時間とかは掛からずに3〜4時間程で出来ました。
今回は映る所以外は全部消してたのでそれも大きかったのかな?
AfterEffectsとPhotoshop を使用してのレタッチ作業に入ります。
AfterEffectsは主に色味調整や埃やゴッドレイ等を入れるのに使用します。
調整したのを書き出して、Photoshop で細部の調整を施していきます。
で、完成!!
ちょうど、cgworldのwho'snextの締め切りがあったのでちゃっかり提出しました。
で、ちゃっかり最終選考まで残ってくれた。
ありがたい。
これで、ポートフォリオに載せられる作品が1つ増えました。
※このwho'snextで自分が「出そうよ!」「出そう、、、。」と言い続けたクラスメイトが出してくれてて優秀賞に選ばれた時は内心「ヤッター!!」と喜んだのを覚えております。
本当におめでとう。
その後は、先生に講評をお願いしました。
所々のモデリングやテクスチャの解像度の粗があり、ライティングも苦手部分があると再認識。
who'snextでの講評も大体そんな感じでした。
構図・レイアウトが今後の課題です。
3dcgって本当にめんどくさいw
めんどくさいけど、勉強して補ったり、試行錯誤して出来た時のあの感じは得難い物があります。
だから、3dcgって面白い。
そこから休む間もなく、怒涛の卒制作業が始まります。
ーお話寄り道終ー