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最高に盛り上がるツアーの作り方〜ハキダメモノ〜

三日目ですね。

三日坊主と言われることがよくありますが、今はまだふさふさです。

そうじゃないって?まあ、いいじゃないですか。

そういえば、この1日一記事noteみたいなのを書き始めてからよくわからない合宿情報が下にはっつけられることが多いですね。

そうなんです。僕の数ある仕事の中の一つで合宿職人があるのです。

「怪しいツアーじゃないの!?」と言われることもありますが、僕個人でやっているので僕が怪しい以上に怪しくすることは残念ながら叶わないです。

そんなわけで、今回は合宿やツアーの作り方なんかを書いていきたいと思います。

いきの電車の中で書いている文章なのに無駄に気合い入ってそう?

ふふふ...どうなんでしょう?

合宿作りでまずやること

そもそも合宿なんてものは非日常を体験するものなのですから、合宿を作る側の人たちがどのような非日常を面白いと思うのかを考えるのが一番はじめに考えることになります。

その非日常要素が場所にあるのか、それとも人にあるのか、もしくはそこでやることにあるのか。

実際のところ、イベントなんかをやっていても、場所・人・コトのどれか一つでもvery goodがもらえれば大体のイベントは成功します。この三つが揃えば神イベントになります。

なので、場所・人・コトは絶対に外してはならない要素になるんですよね。

そういう意味で。非日常ポイントをそれぞれ定義するところから始めていきましょう。

非日常ポイントの例

僕が一番最初に作った合宿・東北留学を参考にその作り方なんかを例にここでは色々書いてみましょう。

東北留学は岩手県の花巻市という少しマイナーなところにみんなで行って合宿をしようというものでした。

僕がこの東北留学を作るにあたって考えた三つの非日常ポイントはこちらです。

場所:東北というエモさと懐かしさを抱き合わせているところ&絶景混浴露天風呂湯治宿・大沢温泉&市民の力で奇跡の復活を遂げたマルカンデパート
人:マルカンデパートの復活の立役者となった女子高生、若き社長、地域おこし協力隊員、面白い市役所の人、「ショボい」敏腕起業家
コト:北ワークショップ、わらしべ長者

一番最初の企画段階ではこんな感じです。

どうです?

思いの外何もなさそうでしょう。


でも、これで良いんです。

集客は苦労すると思いますが、ぶっちゃけ集客よりも現場の方が圧倒的に大事なのです。

そして、現場を大事にしていくためにあえて数あるやりたいことを削り、できる限り何もしない時間を作り出したのです。

ツアー心得・何もしない余白をつくること

ツアーを考えているあなたはきっと多くの人が楽しんでもらえるようにいろいろな楽しくなる工夫を仕込みたいと思っているでしょう。

しかし、多くのツアー作成者はこの罠にはまってしまって、結局中途半端なものに終わってしまいがちです。

例えば、良い映画をみたとしましょう。

ものすごく良いものをみたときには人間鑑賞に浸りたくなるものなのです。

そのまま0秒の余韻もなしに、次の映画にレッツゴー!となりがちですが、それでは余韻に浸れないので、結果として多くの消化不良感を残してしまいます。

そうなると、ツアー最終日にはどっと疲れて何も楽しめなくなるでしょう。

それだけでなく、あなたが「1秒たりとも退屈させまい」と思って仕込んだ数多くのアトラクションの上を超えなければいけないので、それはそれはお互いしんどいということになってしまうでしょう。


なので、余白はできる限り残しておくのがベターと言えます。

さらに、修学旅行を思い出していただければ、その方がよりツアーの満足度としては高まるということは簡単にわかるはずです。

実際、修学旅行に行って思い出に残っているのってホテルの中での恋話であったり、馬鹿話であったりしませんか?

そうなのです。

人間、本当に楽しい時間というものは、誰かに与えられたものではなくて、自分たちの手で作り出したものなのです。

文化祭で運営側のとお客さん側を比較してみれば、同じ空間で同じ時間を過ごしているはずなのにもかかわらず、運営側の方がより楽しんでいることを思えばまさにその通りだと納得していただけるはずです。


そういう意味で、参加者同士が偶発的に生み出した何かを活かす時間というものをあえて設けることこそが最高に盛り上がるためのツールなのです。


再び、ツアー心得・最低限のタスクは決めておくこと

あれもしたいし!これもしたい!けれども、これもしなくちゃああああああああああああ!!!!!!!!

もう時間がないよおおおおおおおお!!!!


となってしまう前に、はじめに宿の予約とか必要であればレンタカーの予約なんかを済ませておくのがはじめです。

実は宿の予約なんかは1週間前までに言えば簡単にキャンセルできるものなのです。

さらに、その場での現金決済ということにしておけば、向こうから不当なキャンセル料を取られることなしに、予約をキャンセルすることができるのです。

なので、とりあえず一番最初にやるべきは宿などの最低限ツアーを運営するにあたって必要なタスクをこなしていくこと。

広告用のチラシもそうですが、別にクオリティ低くても、インターネット時代においては未完成のままリリースして、 あとで気になる情報をどんどん付け足していくというインチキができるのです。

大正義・カミングスーン。

なので、とりあえず宿を確保し、リリースして、あとは誘い文句の中で出てきたアイデアであったり、飲んでいるときに思い浮かんだクソアイデアなんかを適当に肉付けしてやっていけばいいと思います。

ツアー心得・仮説→実験→振り返りの3ステップを大事にしよう

自分で作ったものを最大限に楽しむためには、行き当たりばったりよりかは参加者にある程度最初に目的に対して自分がやってみたいことを軽く組み立てておくことが大事なのです。

そして、実際にやったことについて、あとで振り返る機会を設け、それを他の参加者とシェアすることで、それぞれの1日を茶化し合うというのが楽しいのです。

例えば、わらしべ長者ではみんなでイトーヨーカドーに行って、200円分の買い物をしてもらいました。

ゲーム開始前にそれぞれに200円で何を買ったのか、どうしてそれを買ったのか、どうやって交換してもらうのか?なんて作戦をシェアしていきます。

その後、5時間くらい花巻をブラブラしてもらって、また集まって、その感想について言い合うということをやっていきました。

これが、思いの外うまくいかなかったり、うまくいかないからこそ、その場の思いつきでなんとかしたものが思いの外面白い結果をうみだしたりといろいろおもしろいことが起こりました。

ただ、受け身になって楽しむのではなく、ちょっと頭を使わせてやった方が圧倒的に面白いのです。

もっとも、最初からやる気がなくて、盛岡に遊びに行ってしまった人もいましたが、それはそれで本人が楽しめたようなので良しとしましょう。

まだまだツアー心得・地元の人を巻き込め

ツアーで先に行って、その場所でのつながりをある程度作っておくのが良いと思われます。

実際のところ、花巻って目立った観光地が少なく、ここでツアーをするとなると結構難しかったりします。

ですが、花巻の人にはちょこちょこ(良い意味で)イかれた人たちが多かったし、彼らも外の刺激に飢えていそうなところがあったので、彼らを活かすのが一番てっとい早いと思いました。

そのため、地元の人と合宿参加者が合同でワークショップを受けてみたり、合宿参加者が作ったワークショップをその土地でやってみたり、その辺の旅人をナンパして巻き込んだりと、実にいろいろな人を巻き込みました。

これできるんですかね?とりあえず、それっぽい人が集まっているようなイベントなんかはfacebookをみれば出てくるので、そういうものに参加するのが良いと思います。


最後のツアー心得・参加者の「やってみたい」を見逃すな

僕がツアーで発揮した最大の強みは「行動のスピード」でした。

参加者がふと、やってみたいと思ったことをその場で速攻で形にして実行に移す。その自信があれば、どんなにツアー設計が適当であったとしても、だいたいなんとかなってしまうことが多かったです。

ふと呟かれたやってみたいを、彼と一緒にチューニングすることによって、面白く、みんなが楽しめることに変えていく。

主役は参加者、振り回すのは私。

そして、最終的に参加者に振り回されるなんてことになればマジ面白いと思いますよ。ツアー。



そんな感じで、なかなか破天荒なツアーを企画していました。

今回のツアーもそんなことを考えて作っています。

現在、三人くらい来る予定&地元の人いっぱい来てくれるらしいのですが、まだまだ募集中です。

さあ、世界遺産から除外されてしまったクルスの島で遊びましょう!!!


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コミュニティ貿易商・北 祐介 @seizogakuen
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