【連載】Ground Mole和光が残したもの〜プロローグ〜
2018年11月5日。
24時間いつでも遊びにこれるほぼ貰い物だけで生活するGround Mole和光をスタートさせて10ヶ月経ったある日、こんなアンケートを取り始めた。
インターン先から出社フリーの許可をもらい、ホームレス期と全く変わらないペースで東京を離れているここ最近。
大学卒業後、もはや東京に拠点を構える理由が一切なくなってしまったのだ。
さらに、今現在の稼ぎのほぼ全てを和光に回してしまっていながらも、支払いに追われることが多く、ものすごく疲れてしまったために、和光をいっそ手放してみようかと思い、このアンケートをとるに至った。
最初は当然ながら和光をやめない方に票が集まっていた。
8票くらい集まった頃に、ついにある意味禁断とも見えそうな「やめる」に一票投じられた。
安堵した。
もし、これで全員がやめないに入れていたら、どれほどここを閉めることが辛かっただろうかと。
同時に、改めてGroundMole和光の価値はなんだったのかも考えるようになっていた。
実を言うと、和光にはなぜか社会厚生施設のような働きがあるらしく、
今までに男子6人女子2人に住み着かれていた。
1人を除いて、ここにきた全員が無職であったが、不思議なことに全員無事に社会復帰を果たしている。
中卒無職が3人、高卒無職が2人、大卒でこれからオーストラリアにワーホリに行く男が1人、家出少女が1人、18才中卒フリーランスが1人
家出少女は無事に家に戻った。
無職が全員正社員になった。
オーストラリアに行った親友は世界を股にかけるエンジニアになった。
そして、中卒フリーランスは映画を世に送り出した。
ん....?人間再生所....?
たしかに、家出少女は和光での生活を経て、無事に家族のところへ、もとの生活へと送り返したし、無職たちは全員働き始めた。
しかしながら、当の管理人・北は一切何をしたつもりもなかった。
どうして、彼らは更生したのか。
そもそも、なんで彼らはここにきたのか。
そして彼らにとっての和光とは.....。
そんな和光元住民たちにひたすらインタビューをしていく企画になります。
まあ、和光も二月か三月くらいで一旦閉じるし、最後の思い出に浸ろうかな〜なんてね。
第一回
https://note.mu/north0318/n/nd90ab319d3ed
第二回
https://note.mu/north0318/n/n3f123a700382
第三回
https://note.mu/north0318/n/ne556e5e15ece