今後のツイッター社を占う。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:ツイッターはどうなってしまうのか、事実をもとに占う。おそらく後継者のリンダが、イーロン・マスクに経営に関していろいろ口を挟まれて、泥試合の挙げ句来年の今ごろやめちゃうだろう。
来年また身売りかな
正直そう思うんだ。
でもこれを見出しにしちゃうと、ツイッター社からバン食らうといけないんで。
言論の自由を強調するマスクさんだから、そんなこと言わないと思うんだけれど、それを心配しちゃうような不安定さが、正直今のツイッターにはある。
理由を述べるよ。
その前に、前回、ツイッター社の時期CEOのリンダ・ヤカリーノさんについて書いたよね。
彼女の母性が、一時的にはツイッターを救うだろう。
でも、結局はダメ、だ。
ツイッターの収益構造は、みんなも知っているとおり、広告に頼り切っている。
しかし、いま、半数の広告主がマスク率いるツイッターの広告をストップしている。
ツイッターの広告収入は半減している、ということだ。
収益回復は、広告出稿社との意思疎通を良くすることだ。彼女はそれには適任だと言う。
でも、見ててごらん、イーロン・マスクは院政を敷くに決まっているから。
それは「リンダはCOOの役割だな」なんて公言しているんだもの。
前回も説明したけれど、COO、チーフ・オペレーティングオフィサーなんて名前はかっこいいけれど、中間管理職みたいなもんさ。
社内の調整役ってことだ。
マスクさんは、こうした経営の本質的な部分は女性に丸投げして、自分はただ自分の価値観にあった意思決定だけしようっていう魂胆なんだから。
ツイッター来年身売りの理由1
サブスクがうまく行かない。
マスク氏は広告収入モデルには興味がない。
ご執心なのは、ツイッター・ブルーと呼ばれる月間利用料8ドルのサブスクだ。
しかし、サブスク購買者は、ツイッターユーザーの1%にすぎない。
ツイッター来年身売りの理由2
マスク氏はイエスマンしかそばに置かない。
マスク氏は、自分の意向にそわないアドバイスを聞き入れない。
これは世界的な人材企業ニューロリーダーシップ・インスティテュート(NeuroLeadership Institute)クリスティ・プルットヘインズ氏(Christy Pruitt-Haynes)のことばである。
いままでのマスク氏の行状に関する報道を見れば、それは納得するしかない。
ツイッター来年身売りの理由3
リストラした人材のツケを払わされる。
今回マスク氏はおよそ75%の従業員を解雇した。しかし、そのほとんどが同社の広告戦略に深く関わっていたり、政治家、業者と打ち合わせをする担当者だった。
いわば彼ら彼女らは、ツイッターのキーパーソンである。
戦略的に最も重要な人材をなぜ追い出さなくてはならなかったのか、手痛いしっぺ返しが心配されるのだ。
企業の命は信頼である。
広告を出してくれる意思決定者、ツイッターに有利な法律を作ってくれる政治家、業務の下支えをしてくれる業者、これらの人たちとの信頼が完全に崩壊しているツイッターを、新CEOのリンダははたして救えるのだろうか。
おそらく、リンダは表向き広告出稿者との関係回復は、ある程度やるだろう。
でも、実際の経営はイーロン・マスクが取り仕切るから、結局は彼女はサジを投げるんじゃあないだろうか。
頃合いとしては来年の今ごろ、じゃないかと思うんだが。
今日も付き合ってくれてありがとう。
じゃあまた明日。
明日は千葉商科大学で一緒に勉強していた元学生が、木更津に遊びに来てくれるんだ。あれから25年もたつのかよ。
飯でもおごんなきゃな。
みんなも熱中症に気をつけて。
野呂 一郎
清和大学教授