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パワハラ上司は復讐される運命にある

孫子の兵法その3は、短気をいさめる以下の心得だ。

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怒る人は絶対ダメ

僕はリーダーに最もふさわしくない資質は何か、と問われたら、迷わず
「短気で怒りっぽいこと」をあげる。

菅直人氏の最大の欠点とよく言われるのがこれだ。民主党の総理大臣だったころ、例の大震災の復旧指揮をとったが、あの時も盛んにまわりをどなりつけていた。

政治家にこういう人が多いし、民間企業では部長、課長レベルに多い。トップにこういう人がいると、間違いなく下のものの士気は下がる。

機嫌が悪いことほど、周りを嫌な気持ちにさせることはない。

ましてや怒りにまかせて、部下を怒鳴りつけるなど、最悪だ。

今は、パワハラと非難されるが、昔はパワハラなどという言葉はなかったから、上司は怒るのが仕事だと考えるものも多かった。ネチネチと説教するのも、この類である。

怒る人は信用を失う

学校でも職場でも、ブチ切れている姿は、一番人を嫌な気持ちにさせる。

そして、人を恐れさせる。常に「あの人は怒るから」と言われ、距離を置かれる。人間社会で最も大切なのは「信頼」だ。怒る人はその「信頼」を築けない。信頼どころか、遠ざけられ、嫌われる。

人に嫌われるようでは、大きな仕事はできるわけがない。

しかし、菅直人氏だけじゃないね、切れる人は。なぜ、そんな人が日本で最も大事な組織の長になれるのか。それは、多数派工作が上手い人が上に行ける仕組みだからだろう。そこを抜本的に改革しないといけないと思う。

怒る人は上に立てない

怒りっぽいという気質は、感情をコントロールできないという、人間としてもっとも厄介な欠点を持っているということだ。

感情に任せて人を罵倒したら、罵倒された人、周りは気分を悪くするだけではすまない。同時に「この人は大事な意思決定はできないな」と理解する。

孫子の「侮辱されて計略にひっかかる」というのは、こういう人の末路を言い当てている。

知に長けた第三者なら、短気なものを陥れるのは簡単だ。位が上の者の前で怒らせればいいのだ。社長の前で切れさせるなど、賢者じゃなくても簡単かも知れない。

怒る人は運の悪い人だ

感情をコントロールできないのは、自分も他者もコントロールできない。自分の人生もコントロールできない。侮辱されるとは「尊敬されない」ということだ。尊敬されない人は誰も手を差し伸べないということだ。計略に引っかかるとは、復讐されることだ。

組織での出世に限らない。成功には運が欠かせない。

運とは人が助けてくれることである。尊敬されないで、怒りの復讐をされる人を、一体誰が助けてくれるのだろう。

高校生の皆さん、社会に対しての怒りは大事だが、目下のものに対しては、どんな理不尽なことをされても、怒ってはならない。常にやさしくあれ。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

明日も君に会いたい。

                             野呂 一郎

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