ロナルド・レーガンが務まったんなら、小泉進次郎でもいいんじゃね論
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:The Wall Street Journalが故ロナルド・レーガンを偲んで大特集をしている。長い記事だがひとことで言えば「憎めない大統領」だったから、なんとかやれた、ということ。この特集であなたもピンときたのではないだろうか。「小泉進次郎でもやれるんじゃないか」。えっ?そんなわけないって?
レーガン大統領とは
元俳優で、カリフォルニア州知事を務めたあと、1981年から1989年までアメリカ合衆国第40代大統領を務めた人物です。
最近欧米マスコミがレーガンを取り上げるのは、さきのトランプ大統領襲撃事件の影響と思われます。
レーガンも銃撃を受け、胸に銃弾が貫通したにも関わらず、一命をとりとめた大統領として記憶されています。
もうひとつは、レーガンがトランプの常套句Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)を1980年の大統領戦で使った元祖だからです。
レーガンは俳優だけあってスピーチは上手でしたが、ベトナム戦争激化のさなか「ベトナムを焼き払って駐車場にすればいい」とか、国民に向けた定例演説の際、マイクテストにかこつけて「これからソ連を爆破します」などと、軽口とは言い難い軽率な発言が物議を醸しました。
ちょっと、後で触れる進次郎をほうふつとさせますね。
経済政策はいわゆる供給側を重視するサプライサイド経済学である、レーガノミクスを推進し、外交は反共を掲げ、ソ連のゴルバチョフ首相と良い関係を保ち、冷戦終結に貢献しました。
国民の人気、弁舌の巧みさ、外交コミニケーションで、二期の大統領職を立派に務めあげた人物と言えるでしょう。
レーガンと進次郎の共通点
それは「徳がある」ということです。
徳とはいろいろな定義があると思いますが、他人の助けを受けることのできる人柄、としましょう。
共通点その2は、「知的に弱い」、ということです。
いやいや、これは僕が言ってるわけじゃないですよ、進次郎さんは、この間ジャーナリストが彼の前で「知的レベルに難がある」ことを指摘した件で、皆さんもご存知ですよね。
まあ、そのとおりと僕も思います。
そしていまや、マスコミはこぞって進次郎の政治家としての見識のなさを非難し始めました。
でも大丈夫、レーガンもそうだったんです。
天下のThe Wall Street Journalが、こんなことを書いているんですから。
政治家は能力より徳
注目すべきは、自民党総裁選での小泉進次郎の人気ぶりです。
街頭演説ではダントツの聴衆を集めるし、現在自民党代議士の支持もトップと伝えられます。
もちろん、キングメーカーと噂される、菅 義偉(すが・よしひで)元首相が絵を描いていることは間違いないわけで、勝馬に乗って新内閣で要職につきたい議員たちがそれに乗っかろうとしている構図なのは見え見えです。
でも、でも、です。
能力がないのに、これだけ持ち上げられるのは、進次郎に徳があるからにほかなりません。
皆さんは、進次郎じゃボロが出る、能力がないのにリーダーが務めるわけない、論外だ、と思われるでしょう。
でも、菅さんの傀儡政権でいいじゃないですか。
菅さんの言うようにやってきた小泉進次郎ですから、今までのようにやればいいんです。
進次郎もそこはちゃんとわかってるようです。
くだんのジャーナリストの辛辣な言葉に、「数年後に見返してやります。でも無能でも大丈夫、チーム小泉で勝負しますから」と言ってのけたじゃないですか。
独断で突っ走るリーダーよりも、自分をわきまえ、衆知を結集して判断するのが、政治家のあるべき姿ではないでしょうか。
そして、何より、周りから愛される、困った時に他者から助けてもらえる「徳」をもっていることが、リーダーにとって最も大事な資質ではないでしょうか。
小泉進次郎で、いいんじゃなーい(ウーバーイーツのCMの感じで)。
っていうか、みんな金権まみれで、統一教会とズブズブの候補者じゃないですか。
それならば、進次郎で、いい。
野呂一郎
清和大学教授