【提供台本】月夜にこの身を手折られて【女2】
悠生イライザさん
夜守ねるさん
お二方への提供をさせて頂きました。
動画はこちら👇👇
たくさんのみなさまに読んでいただきたいです!
異種間・共依存をテーマにした百合っぽい台本となっております。
…←の部分をゆっくり、吐息交じりに読むと雰囲気がつかめると思います。
作中に2人の名前は出てきませんが、参考までにどうぞ。
〇グレース(神の恵み、優雅な、気品のある)
お屋敷に住む少女と女性の間くらいの年
▲イザベラ(神に捧げる)
まだ少女くらいの見た目の吸血鬼
※台本利用についてはこちらをご一読お願い致します。
☆START☆
〇(溜息)…まったく、あなたはわたしを困らせたいのかしら?
▲そんな、そんなことありません…
〇ではどうして、毎晩お腹を減らしてわたしの元にやって来るの?
▲それは…あたしが、上手に狩りが出来ないから…
〇ふふふ、そうよね。わたしが自ら血を提供すると言い出さなかったら、あなたは飢え死にしてしまう所だったのでしょう。
▲あの…
〇この世に人間なんて五万といるのに、どうして?そんな吸血鬼がいるだなんて、聞いたこともないわ。
▲あの、もう…
〇ん?なぁに?
▲もう…ダメ…、喉が乾いて、ひからびてしまいそう…
〇あぁ…なんという事なの。わたしはあなたをもっと知りたいの。もっとたくさんお話がしたいのに。
▲あたしはお話よりも、ずっとあなたと分かり合える方法を知っているわ。
〇それは素敵。
▲だから、もういいでしょう…?
〇あぁ…もう。ダメ。急にそこ(首)はダメよ。
▲わかってるわ…でも、いい香りがするんだもの。
〇まずは指の、爪の先からという決まりでしょう。
▲…いじわる。
〇さぁ、小鳥さん。やさしくキスをするように触れてご覧なさい。
▲…ん
〇(溜息)…そうよ、上手。
▲はぁ…この甘美な味…
〇あ…ん…噛まないの
▲嫌、こんなものでは足りないわ。もっと、もっとちょうだい!
〇あッ…!?ま、まって…、
▲はぁ…あぁ…、!ふふ…(喉を嚥下する音)あたたかい…
〇ダメって…言ったのに…
▲ダメなんかじゃない癖に。
あぁ…かわいくて、かわいそうな主。あなたはずっと、あたしの食事で居続ける。
〇(ゆっくりとした呼吸音)
▲あたしと一緒に、時の獣として永遠を生き続けるの。
ねぇ、あたし、本当にうれしいのよ。
〇あなたに心を奪われた時から、もうこの世界に神様はいないわ。
▲あたしが誓うのは神なんかじゃない。あなたの指先にだけ。
〇指先に、だけ?
▲…いいの?
〇言わせないで。どうしたい?
▲この2つの唇で、永遠を誓いましょう。
END