(旅先のトラブル)誰も語らない海外旅行テク その3
その2の途中で話が終わっていたのですが、夏休みに入り海外に行かれる方も多いだろうと思い、先にこれだけは書きたいと思い、一筆。。。
テーマは旅のトラブルです。
元々このシリーズの記事を書き始めたのは、youtuberやブロガーのデータだとかなり偏りが多く、旅行者の方が本当に必要な情報が手に入らないな、という気づきがあったからです。何となく旅した気分になれたりする点が、そういう人たちの情報発信の有意義な点だと言うことは理解しているんですけどね。私もたくさんフォローしてますし。
しかし、今回のテーマでいう旅先の犯罪はそのような情報発信では「こんな危ないところに行った」「こんな感じでやべー場所」という話はあるのですが、海外旅行に行かれる方にとって具体的に役にたつ情報ではないと思っています、もっというとただの煽りですね、再生数稼ぎの。
ということで、まずは私の実体験をつらつらと書きたいと思います。これらは本当に一歩間違えたら死に繋がるものもありました。
メキシコでの食中毒
ニューヨークでの強奪
タイでのぼったくり
ニカラグアでのハリケーン
遺跡
まずメキシコでの食中毒についてですが、これは結論手作りチーズ起因のものでした。当時私は中米をバックパッカーしており、その際にグアナファトというメキシコの都市に立ち寄り、そこにあるとある語学学校でスペイン語を勉強していました。ご存知の方も多いかも知れませんが、大体そういう語学学校では授業後のアクティビティなるものがあり、料理教室やらスポーツやらダンス教室やらやっているものです。で、とある日に料理教室があり、手作りチーズを使ったメキシコ料理、のようなテーマがあり、その日は美味い!美味い!で終わったわけです。ところが、1日あけ外出する際にどうも体が重い。それでも体を動かし、スーパーに買い物に行きました。しかし突然眩暈がし、ゲロ。そこでゲロを吐いてスッキリしたかと思ったのですが、再度100メートルくらい歩いたところでひどい眩暈で道路に転がりました。なんとそこは歩道ですぐ横は車がどんどこ走る道路だったので、転がる位置があと1メートルずれていたら、多分頭轢かれて死んでいました。
さらにこの話には後日談があり、実はぶっ倒れたらところの目の前に救急医療センターがあり、そこに身体をひきづって行ったのですが、そこで誤まった医療処置をされ、さらに体調が悪くなるという事態になりました。なんとか宿に戻ったのですが、2、3日休んでも体調が良くならず語学学校にも相談したところちゃんとした病院を紹介する(あの救急医療施設はちゃんとしてなかったのだろうか)、とのことでちゃんとした病院に行ったところ、本来の効果とは逆に薬を投与されており、正しい薬をいただき、数日休んだところすっかり良くなりました。あの経験で途上国の医療レベルがいかに酷いか、衛生環境がいかに酷いかを知るところとなり、それが私を途上国支援の方面へ進ませることになったのです。ちなみにその時の医療費が確か数十ドルくらいだったのかなあ。海外としちゃ安いけど、高いかと言えば高いですよね。
海外は気候も水も違い、食べ物も日本で経験したことのない環境で保存されているものも多いです。ちなみにチーズについては、なんかメキシコの高地では悪くなりやすいらしいです。そんなん知らんやろ、という話なわけで、皆様、重々ご理解いただているとは思うのですが、海外で口に入れるもの、その土地の風土には注意が必要です。まあ、スペインの侵略軍とか新天地に行くと大体その土地の病気でバタバタ死ぬから一種の選別みたいなもんなのかな、と思ったりもしています。
2つへニューヨークでの強奪、と書きましたが、これは私の目の前で起きました。当時、これも20年くらい前でニューヨークのユースホステルに泊まっていました。ニューヨーク自体非常に犯罪の匂いが各所でプンプンするんですが、このユースホステルの周りも雰囲気悪かった。そして、ちょうど目の前にピザとかホットスナック買える店がありそこに入った時でした。買う人が何人か並んでおり、ちょうど目の前の人が日本人のようでした(後からわかったんだけど)。並んでいると突然ボブサップのような黒人が入ってきたのですが、どうも何か買いたいわけでもなく、店の中をうろちょろしています。そして、その時でした。目の前の日本人が財布を手に持っていたのですが、それをぐいっと引っ張り、ひったくりしようとしたのです。ただ、その黒人が掴み損ね財布は床にポトっと。そこでその財布はすぐにその日本人に回収され、その黒人も店の人に出てけ!みたいなことを言われたのですが、悪びれた様子もなく、ファックなんちゃらかんちゃら、と叫び、店を出て行きました。財布を人の目の見えるところに置くなんてのは平和ボケした日本人が時たまやらかす事象ですが、その日本人もそうでした。ただ1つ言えることは、まあ、物理的な戦いになったら勝てねえな、と。
3つ目のタイでのぼったくりについては、実は先日別の記事でも書いたので、ここでは簡潔に書きたいと思います。あれはタイに初めて行った25年くらい前の話です。当時のタイ、バンコクはエアポートリンクなんてオシャレなものもなく、空港早々からタクシーぼったくられるか、られないか、みたいな勝負をする国でした。丁々発止のやりとりがあり、無事市内のホテル(ナナあたり)に到着。夜遅かったため、その日は眠り、その翌日のことです。
ホテルでチェックアウトをし、椅子に座っているとホテルスタッフらしき制服を着た人間が「サー、タクシーは必要ですか」と。その日はちょうどフアランポーン駅に向かう予定だった。当時の私はまだ若く、かつ前日の疲れがあり、警戒感が薄れていた。価格を聞くと500バーツ。実は昨晩空港からホテルまで400バーツほどできていた。故に500バーツは高くないと思い、オッケーとしてしまった。バンコクについてご存知の方ならわかると思うが、実は実際の価格は50バーツくらいの距離である。ここでのポイントはいきなり話しかけてきた人がホテルの人で安心し切ってしまった点である。対応からして、彼は本当にそのホテルの従業員のようだった。多分普通にあの運転手と裏で繋がっていたのだろう。ホテルの従業員すら信用してはいけない、かつ、入国したてはその国の物価感や土地勘がないため要注意、という学びであった。
4つ目はニカラグアの台風である。旅行中にハリケーンに当たる、というのはなかなかハードだが、これも中米旅行中に発生した。まずニカラグアに行くということ自体マニアックだが、当時の私はスペイン語圏に魅了されていた。ちなみにニカラグアは今でも世界最貧国の1つである。そんな国を旅行中の私はニカラグアのとある都市に滞在していた。しかもまあまあ小規模都市である。そしてとある日、台風というかサイクロンに襲われたのである。ここはニカラグアである。平穏な日々でさえままならない発展途上国でのサイクロンは相当にきつかった。
当然、宿の前は川のように水が溜まり(最近日本でも話題のゲリラ豪雨で冠水するイメージ)、停電、断水である。そして、飲み水もない、こんな有様である。幸い水については、安宿の主人が水を提供してくれ、死は逃れたのが、断水はきつかった。断水を経験したことがある方はわかると思うが、断水で一番きついのはトイレが流せないことである。排泄物がトイレに貯まるのは精神的に相当きつい。貯まるのは楽天ポイントかVポイントだけで良いのである。幸い、断水は2日ほどで修復されたので助かったが、あの苦しみは筆舌しがたい。何度も言うが、日本ではなく、ニカラグアである。当局からの支援もあまり期待できず、インフラも脆弱のため、日本の恵まれ具合を肌で感じた経験だった。要は天変地異というのは怖いのだ。保険の対象からも外れているし、そもそも旅行に関係なく、普通に人間として死ぬ可能性がある。これは防ぎようがないのだが、強いて言えば、旅行前にその国の気候や地震があるかないか、などを勉強することくらいだろうか。
最後に遺跡である。これは2つのファクターに分かれるが、1つ目はまずは理解いただきやすい点である。変な奴が遺跡の周りは多いのである。通常遺跡というのは中心街から離れており、ポイントは観光客が集まる場所、ということである。ゆえに、その観光客を引っ掛けようと連中がわんさかいるのである。タクシー運転手にしてもぼったくり放題である。だって、街に戻る手段など限られているのだから。また遺跡の特徴として、観光客は集まる、とは言ったものの人目が少ない、という点も注意ポイントである。要は誘拐、レイプ、どこかに連れ込まれての暴行、強奪などがやれれたい放題の環境なのである。
もう1つのファクターはこれはスピリチュアルな話になるが、遺跡に行くと、なんか危ない方向に進んでることはないだろうか。実は筆者はあるのである。例えば、とある中米の遺跡に行ったときに、梯子でその建造物の上までいけるのだが、降りるときに急に後ろに引っ張られ梯子から落ちそうになったり、とあるアジアの遺跡で急に柵がなく段差のあるで下に落ちそうになる方向になんとなく導かれたり、という経験である。これは霊感の類なのかもしれないが、遺跡とは聞こえはいいが、要は滅びた人間の痕跡のようなものである。大体のものが昔栄えていたけど、侵略などを受けてボロボロになった街の後、みたいなものである。無念の人のスピリットがそこにいる可能性も想像に難くないのである。それならば健全な旅行者ではなく、旅行者を騙そうとする悪い奴らを懲らしめてくれれば良いのに、と思うのは私だけだろうか。ただ余談だが、私は結構センシティブな方で、例えばとある国の戦争博物館に行った際に寒気が止まらなくなったりと色々経験がある。はっきり言って嫌である。
こう振り返ると結構若い頃の経験が多いな、といった印象で、各国も発展、また諸々のサービスが発展し、今だとこう言ったことも少ないのかな、と思ったりもするのだが、逆に今旅行が快適にできてしまうために、このあたりのリスクについて理解が薄くなっている旅行客も多いのではないかと思う。その意味でこの記事が旅行前のリスクに対する再認識の一役お役に立てれば幸いである。
なお、当記事は当然無料ではあるのですが、この記事のおかげでこの夏休みの海外旅行で結果として命が救われた!というかたがいらっしゃいましたら、投げ銭などいただけると励みになりますので、よろしくお願いいたします。(なんやそれ)