妊婦救急車は重箱の隅叩き

ミライ: 妊婦叩きが。

妊婦さんは救急車・タクシーを呼んでいいの? 消防庁・医師・タクシー会社の見解は(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース  

フツクロウ: 都会ではベビーカーや高齢者ですら疎まれたりするからの。

ミライ: ミラフツでは昔から取り上げてますからね。これは6年前。

タバコの締め出しは東京を幸せにしたか~ベビーカーは締め出せるのか~ 

喫煙というのは多少他人に迷惑をかけるという意味で、それをどれだけ許容できるかというのは社会の寛容さの良い指標だと思います。東京はそれに対しきっぱりと No を選びました。このとき非寛容が東京の標準になったのです。
だからベビーカーもやり玉にあがります。しかし、喫煙の場合と違って道義上ベビーカーを締め出すことはできません。ベビーカーが憎い人はますます憎くなるでしょうがベビーカーは消えません。 

フツクロウ: 懐かしいの。

ミライ: さて妊婦が救急車を呼んでいいのかという記事そのものは正しいことが書いてあると思うのですが、それがそんなに問題か?という話がされていません。

フツクロウ: いったい、妊婦の利用がどれくらいあるかという点じゃの。

ミライ: はい。探すの苦労しました。

平成27年中の救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査の結果

これの表1に産科・周産期傷病者の統計データが出ていて、全体の0.7%となっています。仮にその半分が不適切利用だったとして、 0.35%。それが多少増えようが減ろうが、社会問題になっている救急車の適切利用の問題に大きなインパクトは与えません。

フツクロウ: 「あるTwitterユーザーが陣痛妊婦が救急車を利用することを「不正利用」だと問題視」すること自体は否定するものではないが、それを取り上げて記事にする者が、その点を調べもせず影響力のあるメディアで議論するのは関心せんの。

ミライ: 「炎上商法」ですね~。

フツクロウ: まったくじゃ。

ミライ: 実際妊婦の救急車利用についてデータ探してるとき、データ見つけるのも大変だったし、救急車の適正利用を議論しているところで、妊婦が問題視されているところ、見つけられませんでした。

ちなみに! それで見つけたんですけど、なんと妊婦専用の救急車を用意した自治体があるんですよ!

妊婦搬送専用の救急車 湯河原町消防本部に配備  @カナロコ・神奈川新聞さんから

フツクロウ: ホホウ。この視点は新しいの。

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