やりたいことが見つからないのは「教育」のせいじゃない。
この漫画が話題になってるようです。
就活始めた知人が「何がやりたいかわからない」というのを、言われるがままに将来のために勉強してきて自分のやりたいことを優先する体験がなかったせいではと教育の問題のように分析しています。
が、たぶん違います。
私もそうだったからです。
わからなかったので、そのまま大学院の博士課程まで行きました。博士課程が終わろうとしても、相変わらずこれといってしたいこともありませんでしたが、そのまま日本にいると進んでいたであろうパスはどうしても嫌だったので、逃げるようにアメリカのポスドクに行きました。内容なんてほとんど知らないまま。
そういう人生なので、他にもそういう人がいると、「あ同じだ」ってわかるし、そういう人ぽつりぽつりいます。あるときそのうちの一人が「逃げに逃げてたら今ここ」という人がいて、あ、「逃げる」と言っていいのかと気付かされたときもあります。逃げてたらいい人生にならなそうですが、実際は逃げ続けても幸せに楽しくやってる人、ぼちぼちいます。
後になれば、私は逃げて博士課程に進んだと言えますが、他人から見ればいい大学の博士課程ですからそんな言葉で言われても納得できないことでしょう。
元の漫画読んでて思うのは、この人は単にやりたいことがないように見えます。それまで言われるがままに勉強してこれたのは、ある意味やりたいことがないから、かもしれないのです。
言われるがままに勉強したせいで、やりたいことがない人間に育てられてしまったと考えるのは早計です。
そして、やりたいことがないという人を見て、そんな風に心配してくれなくていいです。このマンガの人と直接話したわけではないので、本当に私と同じ人種かわかりませんが、やりたいことがない人にはそうじゃない人にはわかりにくいその人のペースがあるんだと思います。漫画読む限り別に辛そうじゃないし。
ちなみにやりたいことがなかった私がその後どうなっているかというと、
やりたいことがないというのは実は真逆で、
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