プレべ再生(ピックアップ編)
一昨年、30年ぶりに高校時代のバンド仲間と、ライブをやりました。
実際にベースを弾くのも30年ぶりで、手元に残した2本とも、すぐに音が出せる状態ではありませんでした。準備にあまり時間が取れなかったので、急遽ベースを調達してなんとか間に合せました。
でも、やはり、次は当時使っていたベースでライブをやりたいと想い、この1年くらい暇を見つけては、コツコツとリペアしてきました。
せっかくなので、忘れないうちにやった事を備忘録に残すことにします。
愛機たち
高校時代に使っていた2本、ベースを弾かなくなった後も手放さずに手元に残しておきました。
両方とも、Fender Japan ちょうど、FUJIGEN が製造していた時期のものです。右のプレべは元々は3TSだったものを、高校2年の夏に雑誌のコラムをみて自分で塗り替えました。(一応、ラッカー塗装です)
まず、右のプレべから、リペアすることにしました。
まずはピックアップの交換(2019.09 実施)
30年も放置していたせいで、さすがに配線まわりはダメになっていました。
ボリュームなんて、ちょっと触っただけで、ガリガリとノイズが、、、
シールドも接触が悪く、差し方によっては音が出ないことがありました。
まずはピックアップと配線一式を交換することにしました。
高校性の頃、サードパーティーのピックアップといえば、
・ SEYMOUR DUNCAN
・ DIMARZIO
が人気でした。当時は、Billy Sheehan とかが使っていたのを雑誌で良くみかけたので、DIMARZIO の方が好きでした。
というか、この2社しか知らなかったのですが、いまはすごい数(初めて聞くメーカがたくさんあって)があって、とても選べないので、知っているところから選択することにしました。
結果、値段が手頃で、ラインナップが豊富な「SEYMOUR DUNCAN」にしました。
高校生のときなら、一番パワーがある「Quarter-Pound(SPB-3)」を迷わずに選んでいたと思いますが、今回は歌ものもやるので、「Hot(SPB-2)」をチョイスしました。
メーカーのトーンチャートでもわかる通り、中域がしっかり出るところが決めてになりました。
ということで、実際に交換
ピックアップとあわせて、一式調達しました。
最後まで迷ったのがコンデンサー
最終的にはプレべで標準的な473Jを付けました。
古いピックアップを外します。
ウレタンはかなりヘタっていて、台座になっている金属のプレートもかなり腐食していました。
ウレタンは交換、金属プレートは洗浄して錆を落として再利用しました。
ノイズ対策のアースが付いていましたが、今回は導電塗料を使うことにしたので外しました。
いきなりトラブル
Fender Japan の国産ベースなのでポットはミリ規格
調達したポットは海外のインチ規格
つまり、サイズが合わない 汗)
仕方がないのでピックガードの穴を少し削って広げました。
さらにピックアップをとめるネジがピックアップのカバーの穴を通らないトラブルが、、、電話して新しいネジを送ってもらいました。
この辺は、コストを抑えるために直輸入品を選んだのが失敗だったのかも。
ハンダゴテもかなり久しぶりでした。
ここでは意外なものが活躍!(キャットフードの空き缶)
なんとか配線まで完了。(後日、きれいにやり直しました)
とりあえず、音出しOK!
ヘッドフォンアンプがあると、確認がとても楽です。
後日、導電塗料とアルミ―シートを購入して、ノイズ対策もバッチリ!!
もう一度、バラしました。。。
これでようやく完成!!
音がだせるようになったので近所のスタジオで、Fender Mexicoのプレべをレンタルして弾き比べてみました。
組み立ててすぐなので何も調整できていませんが、とりあえず、アンプで大きな音を出して確認してみるくらいの感じでスタジオに入りました。
音の感じと、ノイズを確認してOKとしました。
この後、まだまだ続きます。(写真が残っていたら他のリペアも残していきます)