Hartke BassAttackⅡ
最近、出番が無くなってしまいましたので、改めて使いところを考えてみました。
残念ながら、現在は販売終了しています。原音重視でMIDが自由にいじれるShape回路が特徴です。リーズナブルな価格でネットの評価も上々だったので購入しました。
他のプリアンプのように、繋いだだけで音が太くなるとか、そういう効果はありません、EQフラットの状態だと、原音がそのまま出力されます。
EQの利きが分かりにくい(個人的な意見です)のが、出番が減ってしまった理由の1つになります。
コントロール
Level +6dB to –24dB
Tone Controls Bass: +/- 15dB, 30 Hz
Treble: +/- 18dB, 20kHz
Contour {Switch}: Fixed Mid Scoop Curve
Shape Frequency: 200Hz to 800Hz
Amount: +15/-25dB
スペックを改めてみると、Lowは30Hzと低めにポイントが、さらにHighは20KHzとかなり高いところにポイントが設定されています。
EQは音作りをするというより、低音がまわるのを防いだり、キンキンと耳障りな高域を押さえるのに使うイメージにでしょうか。
先代を継承しているのか、Midはシェープの方が良く効くように作られています。
この特徴的なEQを攻略できれば、もっと出番が増えると思い、スペアナにとって整理してみました。
プリアンプをバイパス
今回もFenderJapanのプレべを使いました。
スイッチOFFの状態の波形が下図です。
EQフラット
ほぼ原音と同じ音色です。
Bassを15時までブースト
低域がガッツリあがって、全体的に音量があがった感じがします。扱いずらいので、Bassをあげるときは、気持ちあげる程度で十分だと思います。
Bassを9時までカット
見た目は、だいぶすっきりしましたが、音は少し心もとない印象があるので、下げる方もほどほどに加減が必要です。
Trebleを15時までブースト
MAXの波形に残っていますが、20KHzが膨らんでいます。
Highがあがったというより、煌びやかな音色になった感じですが、アタック音が強調されました。(アタックノイズが気になるくらい)
Trebleを9時までカット
MAXの波形にのこっていた20KHz近辺がきれいに無くなっています。アタックノイズが気にならなくなり、落ち着いた感じの音色なりました。
Mid (600Hz付近) をカット
Bass, Trebleはフラット、Midを600Hz付近を指定してMAXカット
200Hz~800Hz可変のコントロールなので、12時にで500Hzあたり、今回は13時の位置なので、600Hz付近と見立てました。実際の波形でもその辺りがカットされています。
500Hz~600Hzの間にピークが来ると思っていましたが、700Hzをピークのポイントにカットされていました。音はいわゆるドンシャリです。
Mid (600Hz付近) をブースト
同様にMAXブースト
ちょうど500Hzあたりがブーストされていました。目いっぱいブーストしたので、音が前に飛び出した感じです。
実際に使うとしたら、、、
この辺を踏まえて、実際のバンドアンサンブルで使うとしたら
ローミッドを強調させて、いかにもプレべっぽい音色にしてみました
フラットだと原音のままなので、少々Bassをあげて太さを出して、250Hz~300Hzあたりを少しあげてみました。落ち着いた感じにしたかったので、気持ちTrebleはさげました。
全体的に抑えめにして歌もので使う
プレべの存在感を少し抑える感にしました。歌い手との相性により変わってきますが、自分の環境だとこれが良さそうです。
いろいろと弄ってみて
私の印象だと、積極的に音作りするというよりは、最終的な音の補正をする用途にあっているように感じました。
このプリアンプ自体で、音を太くしたり脚色をしてくれないので、今回使ったパッシブのベースよりもベース本体で音色が作れるアクティブベースの方が組合せとしてはあっているように感じました。
単三電池2本で駆動でき、バランスアウトが付いているので、EQがついたDIみたいな感じの使い方でも良いかなと思いました。
おまけ
メーカ―サイトに設定例がありました。
今回は歪セクションは使いませんでしたが、いろいろな設定例が掲載されています。