Voxengo SPAN とは
周波数分布を表示できるフリーのスペクトラムアナライザのプラグイン、耳では聞き取れない音の成分を視覚的に確認するためのツール。
今回は「Cantabile Lite」というVSTホストへ導入して使いました。
検証概要
普段、弾いている音色の波形を『Voxengo SPAN』で表示させ、セッティングについて考察してみます。
使用機材構成
BASS
Fender Japan PB62
(PU: Seymour Duncan SPB-2 Tone: 10)
エフェクタ―ボード
PEDAL BASE 60-B
COMPRESSOR
One Control Lemon Yellow Compressor
(G:12 R:15 L: 13)
BOOSTER
XOTIC EP Booster
(DIPSWITCH VINTAGE 1: OFF 2: OFF)
PREAMP
EBS MicroBass II
(Ach + Bch + TubeSim)
・Ach(250Hz: 13 others flat)
・Bch(ALL flat)
AUDIO INTERFACE
PHIL JONES BASS BIGHEAD
(ALL flat)
1.AUDIO INTERFACE 直結(基本波形)
エフェクターを通さず、ベースをAUDIO INTERFACEに直接つないだときの波形です。これが、私のプレべの素の波形になると思います。
上から下まで幅広く音がでているのがわかります。
10Hz以下が少し膨らんでいる感じがします、この辺をスッキリさせると扱いやすくなるのでしょうか。見た目も少し歪ですね。
2.PREAMP PreEQ
PREAMPのEQは通さずに、BUFFERだけを通したときの波形です。
両端が少し削れて形が整った感じがします。
音も角が取れてスッキリした印象があります。
BUFFERを通すだけでも、音が変わってしまうのが良くわかります。
3.PREAMP ON
PREAMPのEQを通したときの波形です。
横に広がっていた波形が、150Hzあたりを中心に左右対称に近い形になりました。20Hz以下がかなり削れたのに音は太く感じます。
10Hz~40Hzあたりの膨らみが音の太さとも関係がありそうです。
4.COMPRESSOR ON
このCOMPRESSORをかけると、音に立体感がでて前に押し出された感じがします。波形がシェープになったのと関係がありそうです。
また、このCOMPRESSORはベース専用ではないので、少し低域が削れているのもわかります。
5.BOOSTER ON
COMPRESSORをかけたときと比べると、波形がふっくらした感じがします。全体的に音が太くなったのと関係がありそうです。
6.COMPRESSOR + BOOSTER ON
COMPRESSORで削れた低域が、BOOSTERで補われたようにも見えます。
音色は見た目よりも、太く感じました。
今回は、COMPRESSOR ⇒ BOOSTER の順に繋ぎましたが、逆にすると違った波形になりそうですね。
波形を目で見て確認するのも面白いのですが、最終的には耳で聞いて良いと思ったものが正解なんでしょうね!